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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

トオリアクマ
1977年
享保元年初秋、火災に類焼して仮住まいしていた時、縁側で煙草を吸っていると、焼け跡の草の上を腰の曲がった老人が笑いながら向かってきた。目を閉じて法華普門品を唱えながら心を落ち着けると消えた。その夕方、3、4軒向こうの家の妻が乱心した。

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トオリアクマ
1976年 東京都
四ッ谷が類焼した頃の初冬、夕暮れにある人の妻が縁先にいると、白髪の老人が笑いながらこちらに来た。目を閉じ普門品を唱えてから再び見ると消えていた。すると隣家の妻が急に狂気したという。
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(カサイ)
1974年 大阪府
貞享3年2月の末、放免無慚で嗔恙強盛な行いをする男の家の中で、考えられない場所から出火する事が続いた。奉行所が下人達を詮議したが、怪しい事はなかった。男が心を改めたら災いは鎮まった。
類似事例

トオリアクマ
1976年
昔ある武家が庭を見ていると、植込から炎が上がり、その向こうの塀から白襦袢で髪を乱し槍を持った男が飛び降りてきてこちらを睨んだ。心を落ち着け再び見ると消えていた。代わりに隣家の主人が乱心していた。
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ベンザイソンテン
1966年 愛知県
享保14年酉春15日の夜、弁天女が夢の中に現われ、3日のうちに火事があるが私が火災を除けるので心配するなと言った。18日に隣町で火事があり、隣家まで類焼してきたが、そこで火は消えた。
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ロウバ,(シノシラセ)
1944年 山形県
近い頃、正善院に出入りしていた婆さんが病気で寝込んでいた。檀家の婆さんたちが集まったときに病気のはずの婆さんが裏口から入ってきて炊事道具などを片付けはじめた。声をかけるとニッコリ笑ったが、血の気はなく、影のような感じがし、そのまま姿が見えなくなった。すると間もなく婆さんが死んだので枕経を読んでくれという迎えがきたという。
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バケネコ
1984年 山梨県
左甚五郎が山崎新田を通ったとき、苦しんでいる女がいたので背負ってやったら、それは石地蔵だった。人家にたどり着いたら、その家の婆が亡くなっていて、爺が寺に知らせに行く間留守番をした。火を絶やすなと言われたが、うっかり眠って火を絶やしたら、死んだお婆さんが立って出て行こうとしていた。甚五郎とお婆さんが揉み合いになったところへお爺さんが帰ってきて、屋根に石を投げたらお婆さんは倒れた。火を絶やしたので古寺の猫が来て、屋根の上を歩いて死体を動かしたのだという。
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イントク
1980年 岡山県
備中国倉敷あたりに住む老農夫が、ある日投身自殺を図った女を助けた。そして雷雨が激しかった或る夜、彼は仏壇の前で念仏していると、しきりに門の戸を叩く音が聞こえてくる。よく聞くと先の女の声がする。何事かと思い、急いで門の戸に向かった時に仏壇に落雷した。これは女を助けた陰徳のお蔭だという。
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トオリアクマ,ジャキ
1977年
ある時帰宅して居間から庭を見ていたら、蘭から炎が3尺程上がった。気分が悪いので刀から離れ寝ていると髪を振り乱した白襦袢の男が槍を持って壁を乗り越え入ってきた。睨んでいると半刻程過ぎて炎も男も消えた。すると隣家の主が狂乱した。
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キツネ
1978年 山梨県
山に薪取りに行った男が、馬頭観音の前で転んだ拍子に狐が憑いておかしくなった。着物の裾を狐の尻尾にしたり、囲炉裏の炭で顔に落書きしたり、何も食べずに夜な夜な座敷を飛び回ったりした。拝んでもらうと狐は離れた。女狐で、自分の子どもが心配になったから出て行ったのだという。
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ボウレイ
1933年 大阪府
幽霊出現の噂が絶えず、借り手のつかない家があった。それと知らずに借りた人の女房は、障子に映る人影を見たが誰もいない。気味が悪くなって引っ越したが、後年その家は火事で焼けたという。
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コリ
1914年 岩手県
夜、ある老狩人が山を歩いて家に帰ろうとして沢に来たとき、突然目の前に3本の蝋燭が現れた。3本の火は寄って1本になり、その火の中に髪を乱して笑う女の顔が見えた。多分狐狸の仕業であろう。
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ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
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ヤマノカミ
1980年 新潟県
ある人が炭焼のため山にこもり家に帰らなかった。その人の妻が心配して様子を見に行くと夫の側で女が見守っていた。声を掛けると女は消え夫は谷底に落ちて死んだ。女は山の神で山に入る人を見守っていた。
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オンリョウ,アクリョウ
1974年 茨城県
常州松原村である百姓の妻が死に際して、夫に、後妻を迎えないように嘆願した。その後夫が後妻を迎えるとその夜から亡妻の怨霊が現れ夫の首に抱きつき顔をのぞきこむようになった。祐天上人の教えに従って大勢で念仏を唱え成仏させられた。
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タヌキ
1974年 東京都
明和九年、目黒行人坂の火事のあった晩、ある人が市谷左内坂で女が泣いているのを見つけた。火事で焼け出されたと言うので、家に連れて帰り、ごちそうをふるまった。いつのまにか居眠りをしてしまい、目覚めると、女も居眠りをしていたが、口元に毛が見え、よく見ると古狸となっていた。大睾丸を広げて火にあぶっていたので、撃ち殺そうとしたが、狸は飛び逃げた。
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クダギツネ
1984年 山梨県
年寄りのおばあさんと仲がよかった男衆がいたが、途中で縁切れになって、おばあさんは拝んで狐をたけた(憑かせた)ため、その男の人は不如意になってしまった。そしてまた次に目をつけられた人がいて、その人が病んで死ぬ時分に、どこそこの家へ行って驚かしてきたなどということがあった。実際その家の2階がガタガタしたというようなことが明治34・5年にあった。
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トオリアクマ,マカイ
1977年
自宅庭の手水鉢近くに茂る葉蘭から焔が3尺ほど燃え上がっていたとき、眼光尋常でない大男が隣家より塀を飛び越えて来て、槍を振り回した。目を閉じて1時間ほどすると、焔も大男もいなくなっていた。この正体は邪気とそれに破られて乱心した隣家の主人であった。これが俗にいう通り悪魔であろう。
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タマシイ
1980年 秋田県
ある家の人が亡くなったとき、その家にいたら戸を開ける音がして、背中に死んだ人の魂がのしかかってきた。南無妙法蓮華経を唱えたら、スウーッといなくなった。
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タヌキ,ジゾウソン
1933年 大阪府
ある長老は火除け地蔵に参ってから帰宅した。その夜、隣家が火事になったが、長老宅は全く無事であった。きっと、地蔵尊のおかげだと喜んだ。なお、地蔵尊の傍らには黒さんの祠があり、共に合祀してある。黒さんとは狸のことである。
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フジョウノバツ,マサユメ
1937年 秋田県
保呂羽山権現の元宮の別当の家で火事があり、参詣者でこの家に泊まっていた多くの人が焼死した。これは別当家の老婆が死んだのを秘していた不浄の罰だという。その夜、別当家より他家へ嫁いだ嫁が火事の夢を見ていたという。
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