スミヨシノマツ,ジャホウ 1983年 大阪府 戦国時代に南蛮の王が日本を傾けようとして、邪法(キリスト教)を流布させようとしたのだが、住吉大社の松が一夜のうちに66本枯れたという。これを神主が朝廷に奏聞したところ、朝廷は織田信長に異国襲来の恐れがあると、キリスト教布教を禁止させようとした。しかし信長は一旦認めたものをすぐに禁止すると軽んぜられるとして拒否した。だから明智光秀に殺されたのだという。
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シロギツネ 1976年 長崎県 肥前島原の弓術の名人の夢に狐が白髪の翁になり現れ、明日国主の前で御覧の狩がある。その時助けて欲しいと語った。当日獣を助けず射殺した。酒宴の席で夢の事を語ると、国主はひどく悲しんだ。弓術の名人はその後貧窮して子孫は絶えた。
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リョウトウノカメ 1976年 元亀2年、霊陽院義昭が信長に押し込められた時、両頭の亀が出た。
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サル(ゾクシン),ユメ 1990年 福島県 15夜の晩に、東枕で寝て夢に猿が現れると、人が死ぬ。
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リョウトウノカメ 1975年 元亀2年の霊陽院義昭公が信長公に押し込められた時にも両頭の亀が出た。
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ベットウ,イナムシ 1923年 斎藤別当実盛が越前篠原で手塚光盛にうたれるとき、馬の足が稲の切り株にかかって躓いたために無残な最期をとげることになったことから、実盛は稲の害虫になったと伝えられている。
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ユメ 1976年 牡鹿が霜に身を覆われる夢を見たと、牝鹿に語った。牝鹿は今出て行けば人に殺される予兆だと言った。牡鹿はその通り殺されてしまった。
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レイコク 1978年 栃木県 八木主税之介信之という人物が野州日光山に詣で、幸運長栄を祈って通夜していたところ、霊告があって夢の中で元禄・宝永の世のさまをまのあたりにしたという。
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(ゾクシン),ニシマクラ,サルノユメ,(シノヨチョウ) 1915年 栃木県 西枕で寝ているときに猿の夢を見たら3年以内に死ぬといわれている。
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ネズミ 1974年 東京都 寛文6年に江戸新両替町にある香具屋九郎左衛門の宅で、鼠があまりに増えたため家来に殺せと命じた。家来は不憫の事と思い助けてやったところ、その家来の夢に一人の子供が現れて、命を助けたお礼に金魚を肴に酒を勧められた。そして目覚めると口の中に金子が入っていたという。これは奇特のことと思い、それ以来九郎左衛門宅では鼠を殺さないという。
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ナカジマハチロベエ 1980年 福島県 天明6年(1786)閏10月の或る夜、夢に家臣の中島八郎兵衛が出てきて、「末期の願い」と叫んでいた。ふと目が覚めると、側近が大目付からの封書を持ってきたので読んでみると、中島の家督継承に関する嘆願であった。翌日に医師を呼んで聞くと、中島は昨晩に中風で急死したという。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 天気雨は人死が出る。鼠が神棚の注連縄をかじると火事になる。ノボリヘビ(山道を登る方向に進んでいる蛇)は吉、特にヤマカガシのそれは大吉、その年に初めて見る蛇をハツヘビといい、対面するように出会うと一年運が良く、同方向に出会うとよくない。また初夢が青大将で、しかも蛙を飲んでいる夢なら、その年は食うに困らない。からすが柿の木で鳴くと付近の家で不幸がある。朝蜘は恵比寿様にあげる。夜ぐもは泥「仇を取りにやってきたのだから、親と見えても殺せ」という。
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サル 1978年 ある大名が猪狩りをしていた時、7尺程の猿が現われ勢子を襲った。矢で射ったが猿に矢を受け止められた。鉄砲で撃ったら、猿は頭が砕けて死んだ。
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(ウマノオニスクウネズミ) 1975年 京都府 平清盛が飼っていた愛馬の尾に鼠が巣をつくり、子を産むということがあった。大変な事だというので占いが行われ謹慎の結果が出た。
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ウマ,ストウ,ヘイサラバサラ,ユメ 1973年 埼玉県 石原に増田半蔵という義侠心のある者がいた。文政4年の春に、彼の夢に馬が現れた。その馬はかつて諸侯の乗馬だったが、後に農家の駄馬となり、死しては野ざらしとなっているので、我が身にある玉を与えるので埋めてくれと頼む。実際に亡骸があり、玉もあった。その玉は鮓答またはへいさらばさらと言い、雨乞いに使う。
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クラマソウジョウ,クモ 1974年 ある夜、徳川将軍が見た夢に鞍馬僧正という名の山僧が現れ、自分の像を狩野元信に描かせ、それを寺中に安置してくれと頼む。将軍はそれを元信に言うと、元信も同じ夢を見ていたという。しかし元信はその姿を描く事ができずにいたところ、クモが糸を引いて紙の上を歩くのを見ると、それが夢の中の人だったので描く事ができたという。
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トリノハカ,ネコ,ユメノツゲ 1956年 宮城県 寛文年間(1661~1673),宗禅時住職が次のような夢を見た。「自分は檀家の某家で飼われていた鶏である。某家の飼っている古猫が一族を毒殺しようとしていたので,私は毎夜鳴いて警告したが,主人は夜鳴きをする鶏は縁起が悪いといって私を殺して川に捨ててしまった。私は今六郷堰の杭の間を漂っている。主人にこのことを知らせてほしい。」住職が翌朝六郷堰に行ってみると,確かに杭の間に鶏の亡骸が浮いている。住職は急いで某家を訪れ,夢の告げを話した。その時大きな黒猫が駆け込んできて汁鍋の上を飛び越えていったが,その拍子に尻尾の先を鍋の中に漬けていった。これに気付いた和尚が家人に猫のあとをつけさせると,猫は竹薮の中で竹の切り株に尻尾を漬けていた。切り株の中ではトカゲ・ムカデ・ハンミョウ・毒蛾などが腐っていた。毒汁を溜めた場所は,一説では愛宕神社下の断崖の中腹,古杉の根元の洞の中だとも言う。主人は鶏に恩を仇で返してしまった事を悔い,供養碑を建てた。
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ニシマクラ,サル,ユメ,シ,(ゾクシン) 1915年 栃木県 西枕で寝ているときに猿の夢を見ると3年以内に死ぬといわれている。
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オトラギツネ 1916年 愛知県 おとら狐は長篠の合戦のとき、流弾で左の目を傷つけ、犀川で昼寝をしているとき、狙撃されて左の足を傷つけたので、取り憑かれた者は左眼から目脂を出し、左足が痛むという。
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ハチメンダイオウ,(ユメノオツゲ) 1990年 長野県 八面大王を征伐しにきた坂上田村麻呂将軍はそれを攻めあぐね、牧の満願寺の観音堂で一心に祈った。満願の夜、観音様が夢に現れて、「甲子の年、甲子の月、子の刻に産まれた男子が三三ふしの山鳥の尾を矢にすればきっと退治できる」と告げた。将軍は山鳥の尾を探すよう、国中に命令した。
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