ジュソ 1978年 東京都 甲府中納言殿が桜田御殿におられた時、御所労があってついには御気もそぞろとなった。そこで本郷辺りの義孝という験者を呼び寄せ祈祷させたところ、験者は御寝所の下に怪しい物があるという。そこを掘ると石櫃があり、中に人形が入っていた。丹精を凝らし祈祷をすると中納言殿は回復した。
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ウツワノタタリ,コヅカ 1982年 鎌倉真言宗の僧・円空は怪しき加持祈祷を行って、柏木成子町の町人が目の上に痰病ができて両目が腫れたのを治した。これは家の中にある器の祟りで、これを掘り出して清浄な地に埋め変えると病気が治ると円空が言ったことによる。実際家の下から小柄が発掘されたので、円空が持ち帰って鍛冶を行うと両目は少しずつ見えてきたという。
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ヨウカイ 1932年 埼玉県 妖怪が出るという廃寺に旅僧が泊まっていた。すると次々と化け物がやってきた。旅僧はやってくる化け物の名前を判じて退治した。
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オオニュウドウ,ゲタ 1941年 秋田県 ある山寺は化物寺といわれ、住職がいつかなかった。そこへある坊主がやってきて、現われた大入道を湯をかけて退治した。正体は床下に捨てられた、朴の木と栗の木の下駄だった。
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ジゾウ 1976年 山口県 1955年ごろ、家人があいついで病に倒れた家の人が、もしかしたら地蔵でも埋まっているのではないかと聞き、家の周囲を掘ったら地蔵が出た。祀ると家人の病気が治った。それ以後、家を護ってお告げをくれる地蔵になった。
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ヘビ 1988年 長野県 ある人が病気になってしまい痩せる一方だったので、法印様に占ってもらったところ、この病人の寝床の下に大きな蛇がおり、これが生き血を吸っているからだと言われた。寝床の下の床を取ってみると、驚くほど大きな蛇がいた。
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ジゾウ 1922年 岩手県 兄が病気の時、お地蔵さんが棚から飛び出してきた。巫女を呼んで口聞きしてもらうと、誠心誠意看護すれば加護で回復させてやると言った、1代に1度は厄難を助けてくれると言い伝えられている。
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タヌキ 1975年 高知県 人形使いの嘉代次は狸も使うと評判であった。病人が床につき、嘉代次の台詞を言う時は、その周りで念仏を唱えると病人は嘉代次の家の方へ突然走り出し、ばったり倒れるが快癒する。嘉代次が村を出ると、夜中に一つだけ鳴っていた氏神様の太鼓も鳴らなくなった。
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ロウニン,ソウ,サイカイ,キツネ 1976年 岡山県 備中千冠村で家を建てようとして地面から小瓶を掘り出したところ、毎夜夢に僧が5,6人現れるようになった。他所へ移ると今度は浪人のような人が夢に現れるようになり、ついには病気になった。小瓶を元のように埋めると治った。狐の仕業だろう。
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モノツキ 1974年 東京都 住むと必ず病気になり、あるいは死んでしまうという長屋にある人が住んだところ、家来が物に憑き供養を願った。天和2年6月23日に長屋の下を掘らせたら髑髏が発掘された。それを供養したら長屋の住人に障りは出なくなった。
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カイイ 1974年 延享二年、中山大納言栄親卿の家で、朝から晩まで調度品が動いたり陶器が飛んだりした。祈祷したが効果なく、秋には大納言が急死した。後に怪異は毘沙門堂里坊に移り、三月、雛人形を飾っていると人形が笑った。
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(ヘビニツカレル) 1984年 新潟県 山仕事をする人が体を悪くして病院に入ったが、なかなか治らない。同室者に聞いて、霊媒の所へ行ってみた。蛇が憑いているというので心当たりはないか考えてみると、炭焼きの時に1匹の蛇が木のウロに入っているのを見つけていたずらにジョウノミ(栓)を打って閉じ込めたことがあった。男は家の者にいって蛇を出してやったら間もなく病気が治った。
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タヌキ 1970年 高知県 老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
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リュウジンサマ 1995年 愛知県 話者の家人が病になり、治らなかった。八卦の人に見てもらったら、屋敷内の栗の木の洞に龍神様がいたのだが、その木を伐ったときに居場所がなくなってしまったのがうつろいて、救いを求めて取り憑いているといわれたので、乾の方向に祀ったら家人は治った。
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カゲボウシ 1937年 大阪府 ある冬の夜、座敷と縁側との間の欄間の明り障子に、坊主の上半身の影法師が見えた。何かの反影だと思って種々の実験をしたが影法師は動かない。翌日、僧侶を呼んで祈祷したところ、その晩から影法師は出なくなった。
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イキリョウ 1985年 高知県 息子が病気になったので、普段着を持っていって見てもらうと、この家族をうらやましがる隣人の霊魂が災いをもたらしていた。お祓いをしてもらうと息子も良くなった。
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ブッチョウノタタリ 1993年 三重県 話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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イルイノタタリ 1982年 鎌倉真言宗の僧・円空は怪しき加持祈祷を行って、青山若松町の大工卯之吉の息子の唖を治したという。これは元婦人が武家方に奉公に行った時に、主人から貰い受けた衣類の祟りであって、その衣類を2つ3つ川に流したところ、病気が完全に平癒したという。
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ネズミ 1975年 愛知県 寝ようとしたら、枕の下にねずみのようなものが入ってくるような感じに悩まされた。権現様の焼き物の山犬をもらってくると治ると教えられたので、その通りにして心経を拝むと、戸が折れるほどの音を立てて逃げていったという。翌日からは起きられるようになった。
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コヘビ 1976年 京都府 某家で伯母が同居してかいがいしく働き、家が栄えていた。しかし妻を迎えたところ、妻が伯母に従順しなかったので、伯母を別居させ、食事を持っていくように主が命じたが、妻は主に偽って、持って行く事は無かった。そのうち伯母は病気になったのだが、その頃から妻も心地が悪いと屏風の内にこもるようになった。2,3日もこのようなことが続くので怪しんで屏風の内に入って見たところ、妻の首に小蛇が巻きついていた。修験に祈ってもらったら、小蛇を退治すると妻は死ぬといわれたが、苦しみを見かねて祈祷を頼んだところ、小蛇は首を離れ妻の口に入り、妻は死んだ。その頃伯母も死んだという。
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