イキリョウ,キツネツキ 1955年 ある若者の父親が病気になったので、拝んでもらったところ、部落の近所のある人物の生霊が憑いていたが、その恨みは人違いであることを説明すると、生霊は去り、父親の病気も良くなったという。
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イヌガミ 1978年 徳島県 祈祷師に拝んでもらうと子の夜泣きが治った。祈祷師が心当たりを尋ねると、先日隣の母親が来て、その子を羨ましそうに見ていたという。祈祷師は、隣の母親は犬神持ちらしい。犬神は生霊で邪気がひどいものだ、と語った。
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シリョウ 2002年 山口県 昭和58年の夏、アマ漁をしていると、海底の岩場に子供の靴が挟まっているのを見つけた。子供にちょうどよさそうなので持って帰ろうかと思ったが、結局そのままにして漁を終え家に帰ると、子供の様子がおかしい。診療所に連れて行ったが埒が明かず、法華寺の住職に伺いをたてると、子供の霊が憑いているという。何か心当たりはないかと尋ねられたので、靴のことを話すと、原因はそれで、靴の持ち主が憑いたのであると言う。早速住職に祈祷してもらい死霊を成仏させたら子供は元気になった。
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ブッチョウノタタリ 1993年 三重県 話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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(ゾクシン),タタリ,ショウリョウ 1935年 滋賀県 長期の病気は、何かの祟りとか、人の精霊のせいだとか言われた。人の精霊の場合は、憑いている人が祈祷の満願の日に病人の家に用もないのにやってくるものだという。
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カミカクシ 1973年 岩手県 数年前のこと。近所の子供が行方不明になった。帰ってきた後聞いてみると、何かに憑かれて1日中歩き回っていたといった。
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ヘイケノオチウドノレイ 1990年 香川県 孫の友達が五色台で石を拾ってきた。そしたら熱が出て学校に行けなくなった。友達の中に霊感の強い子がおり、見てもらったら、頭や肩のところに顔がいっぱい出ていた。拝む人に見てもらったら平家の落人の霊が石についていたらしい。
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ユウレイ 1991年 山形県 会社社長が事故を目撃する。その日から社長宅に幽霊が出るようになった。そのままにしておいたが、近所の人々に「妖怪住宅」と噂されるようになり、何時の間にか自分でも幽霊ではなく妖怪がいると思いこみ、御祓いを頼んだ。
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ジュソ,カイフニンギョウ 1978年 ある中納言が病気になり、治る気配が全く無かった。修験で有名な僧を密かに呼び占わせたところ床下に呪物が埋まっているのでそれを除けば治るというので床下を掘ったところ怪しい人形が出てきた。それを祓わせたら病気は治った。
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フシン 1976年 父の家で病人が多く出た時、祈祷する者を呼んで占わせたところ、普請の際に何か変わった木を使ってないかと聞いてきた。家来の1人が、けんほのなしを使っていると言った。そこでそれを取り替えたところ、何事もなくなったという。祈祷者が言うには、その木が祟っていたのではなく、それにより家の気が変わったためであるという。
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イヌガミ 1936年 徳島県 精神に支障を来たした女性の衣服の下から子犬が走り出てきた。祈祷師が数回に分けて祈祷したところ、犬神筋である隣家の娘の母親が、女性の美しさと我が子の醜さとを比べて女性に嫉妬した結果、犬神が憑いたということがわかった。
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レイコン 1942年 沖縄県 子どもが衰弱して病気になるのは、霊魂が体から抜け出したからだという。
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イナリサマ 1995年 福島県 原因不明の顔面神経痛を病む娘を持つ母親が、占い師の言に従い、墓参りをして、墓地近くの家の稲荷様を参拝した。奇しくも家の者が寺院のあとを見学した日のことだった。間もなく娘の病気は治った。
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ヤシキガミ,イナリサマ 1982年 群馬県 子供が屋敷神(稲荷様)にいたずらしているので叱ると、叱った人が病気になる。占って貰うと、屋敷神が「子供と遊んでいたのに邪魔されたので祟った」といった。
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レイ,(ツキモノ) 1989年 長野県 霊が人に憑くことがあった。祈とうして離してもらったという。
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コウジン 1942年 鳥取県 某家で早死にしたり、病気したりとマンが悪いのは、宅内の荒神さんの祟りではないかと言う者がいた。
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アラガミサン 1981年 広島県 以前合祀があった時、荒神の杉のもり木を切って家の材にしたところ、父親が病気になり裃を着た太夫のような姿を幻覚で見た。占ったら荒神が祟っていることがわかったので、杉を返して植えたら病気は治った。
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ジゾウ 1976年 山口県 1955年ごろ、家人があいついで病に倒れた家の人が、もしかしたら地蔵でも埋まっているのではないかと聞き、家の周囲を掘ったら地蔵が出た。祀ると家人の病気が治った。それ以後、家を護ってお告げをくれる地蔵になった。
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ゼンチョウ,リュウジンサマ 1946年 愛知県 息子の嫁が高熱で倒れたとき、厚く信仰していた近所の龍神様へ夜の11時ごろにお参りに行った。しきりに雨が降っており、傘が重くなって全身が汗でびっしょりと濡れた。一心に祈っていると神社の裏からすばらしいうなり声が聞こえ、嫁が助かると思った。家に帰ってみると熱は下がっていて、その後全快した。
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イヌガミ 1936年 徳島県 病気に苦しむ婦人を祈祷したところ、犬神筋である隣家から来た犬神に憑かれていることがわかった。自家で拵えた食物や珍しい品を他家へ配らなかったために起こったことであった。
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