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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

〔ホテイオショウ〕
1975年 中国
布袋和尚は、経山寺(径山寺)の僧で、寺の規則をみだし、寺を追い出されたところ怪異が起きた。あわてて呼び戻したところ、怪異はおさまったので、絵に描いて寺の鎮護としたという。

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タヌキ
1931年 東京都
円通寺の布袋渡河の図は、狸が化けた和尚が寺に宿泊して正体を見破られたとき、記念のために書いたものである。寺が火災に遭ったときも焼け残ったので、火難除けとして秘蔵されている。
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ヨウカイ
1932年 埼玉県
妖怪が出るという廃寺に旅僧が泊まっていた。すると次々と化け物がやってきた。旅僧はやってくる化け物の名前を判じて退治した。
類似事例

リュウ,(ホウリキデカジヲケス)
1929年 中国
伯耆の源翁寺の幾代目かの住職が、唐の金山寺の炎上を鎮める為に龍の画を描き盥(タライ)に浮かせて水を吹かせ消火につとめたという。
類似事例

タヌキ
1989年 静岡県
ある家に鎌倉某院の僧が来た。沼津で犬に食い殺されたとき、正体を現して狸になった。その僧の書いた鷹などの僧画が残っている。
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チボチノイケ,タタリ
1987年 長野県
佐久町余地のちぼちの池をめぐる話。ちぼちは禅宗で小僧の意。昔,この寺に和尚と小僧がいた。日照りで寺の井戸が涸れたので,和尚は小僧をちぼちの池まで水汲みに行かせた。小僧はその苦しさに耐えかねて池に身を投げ,以後夕方になると池の端に白い坊主のようなものが現れるという噂が立った。また,村の田畑が荒らされるようになり,村人はちぼちの祟りかもしれないと言って恐れた。その頃自成という名僧がこの村を通りがかり,池の辺で金剛経をあげると,池の底から「ありがたいお経を聞いておれも浮かばれる」という声が聞こえた。それ以来化け物は出なくなり,田畑も荒らされなくなった。自成は村人に請われてこの寺の住職となった。
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ガン
1962年 石川県
寺は怪異によって代々住職が食われて住職不在となっていた。貞和年中に月庵禅師が泊まったとき、夜中に眼日月のようなものが現れた。禅師はその正体を見破り退治した。
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オニバンバ
1964年 山形県
小僧はお坊さまの言いつけを守らず山奥に入って鬼婆んばに会ってしまったが、授かっていたお札の力で何とか寺まで戻ってきた。お坊さまは婆を味噌に変身させ食べ退治したが、小僧が修行しないと鬼の姿になるので、小僧は懸命にお経を読んで立派な僧になった。
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ムジナ
1989年 静岡県
ある寺の僧が、やたらに犬を嫌って遠ざけていた。正体はむじなであった。その僧の書いた題目などが、寺宝として残っている。
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イイヅナ,ボウサン
1939年 茨城県
飯綱使いのとても偉い坊さんがいた。庭石に水をかけて金閣寺の火事を消したり、術で蝮を集めて封じたりした。
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キツネ
1982年 大阪府
大坂の法清寺に、山城国山崎から客僧が来て、加持祈祷と号し、女を集め、金銀を取り、狐を遣って富家の人々の娘を狂女にし、また加持祈祷して正気に戻すという。
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シンダオトコ
1931年 青森県
ある晩、古寺の老和尚が檀家回りからかえると、いつもは出てくる小僧が出てこなかった。経を読む声も聞こえないので小僧の部屋に行くと、小僧は経机に突っ伏して固くなっていた。その前には薄暗い電灯の光の中、1人の男が立っていた。和尚に大声で名前を呼ばれが小僧が顔をあげ、男と顔を合わすと男は消えた。翌朝、その男が死んだという知らせを受けた。
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オニバンバ
1965年 山形県
山に遊びに行った小僧が音に誘われて歩き回ると道に迷い、明かりのついた家で泊めてもらった。夜中に自分を食う相談をしているのを知り、お守りの札の力を頼りに逃げ、びつき(蛙)に助けられて無事に家に戻ったという。
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バケモノ
1976年 秋田県
住職を化物が食ってしまう寺があった。片目の坊主がある日やって来て寺に住むことを申し出た。坊主は寺の化物と問答のかけ合いをして勝ち、化物を退治した。化物の正体はむじなであった。
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ユウレイ
1975年
ある寺で夜な夜な幽霊が出て前の句を吟じて泣いたので無住になっていた。ある僧が行ってみるとやはり幽霊が出て前の句を吟じた。僧が後の句を付けたら幽霊は消えて二度と現れなかった。
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カゲボウシ
1937年 大阪府
ある冬の夜、座敷と縁側との間の欄間の明り障子に、坊主の上半身の影法師が見えた。何かの反影だと思って種々の実験をしたが影法師は動かない。翌日、僧侶を呼んで祈祷したところ、その晩から影法師は出なくなった。
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キツネ,シュギョウシャ
1926年 長野県
男が家に帰ると、修行者が仏壇の前で念仏を唱えていた。その後毎晩来た。ついには畦を僧が30人も歩いているのが見えた。狐に化かされたのだった。
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ウツワノタタリ,コヅカ
1982年
鎌倉真言宗の僧・円空は怪しき加持祈祷を行って、柏木成子町の町人が目の上に痰病ができて両目が腫れたのを治した。これは家の中にある器の祟りで、これを掘り出して清浄な地に埋め変えると病気が治ると円空が言ったことによる。実際家の下から小柄が発掘されたので、円空が持ち帰って鍛冶を行うと両目は少しずつ見えてきたという。
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ヤナギノコンバク,ニョニンノスガタノユウレイ
1956年 長野県
美青年が幽霊が出るという噂を聞き、退治するために現地に赴いた。女の幽霊は古い柳の霊だと名乗り、成仏したいという。青年は自分が僧侶になって引導を引き渡すと言うと、幽霊は喜んだ。仏になった青年はミイラになっている。
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ジゾウ
1973年 東京都
宝暦の末に、浅草寺のほとりにありがた坊と呼ばれた僧がいた。本名は楽心といい、つんぼであった。ある時、地蔵堂の常念仏の役を務めたが、その夜に地蔵尊が「楽心、楽心」と呼ぶ声が初めて聞こえ、また「ありがとうござります」と初めて話したという。それ以来耳も聞こえて、言葉も話せるようになったという。
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リュウ
1988年 奈良県
江戸時代、百拙和尚が竜象寺を再考したとき、本堂の天井に狩野春甫が竜の絵を描いた。その竜が夜中、広大寺の池に水を飲みに抜け出すので、竜の目に釘を打ち、ウロコを3枚墨で塗りつぶしたら、抜け出なくなった。
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