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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タタリ
1975年 神奈川県
箱根の三枚橋の東に溝があり、その溝に3尺程の石を5,6枚わたして橋としている。北より2枚目の石に馬の足跡がある。伝える所では、昔、曾我五郎時致が馬でここに来た時、馬蹄が石に4、5分ほど入り、跡がついたという。もしこの石を踏めば祟りがある。ある人がこの石を動かした所、その人は死んだ。脚気を患う人はこれを祈るとすぐ治る。

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テナガアシナガ,アッキ
1922年 山形県
関跡はムヤモヤの関ともいい、邪心をもつものは烟霧に窒息して死ぬといわれる。昔この関に手長足長と呼ぶ悪鬼がいて通行人をとらえて食ったという。関に近いトヤトヤ杜の鳥がムヤと鳴けば無難、モヤと鳴けば災難にあうと言われた。
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コマノヒヅメイシ,ショウトクタイシ
1991年 兵庫県
聖徳太子が馬に乗ってこられたときの馬の蹄のあとの残る石が駒蹄石(こまのひづめいし)である。
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ウマノタタリ
1977年 山梨県
馬頭観音は、昔、神主さん(先祖)の乗った馬が落ちて足を折ったことが代々本家に祟って、足が悪くなる。そこで7,8年前に葛野川から石を持って帰って、葛野のツチヤの神主さんに拝んでもらって祀り、毎月8日に線香をあげる。
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チノイケ
2000年 香川県
三豊郡高瀬町にあかご(赤子)の足あとが残る大きな岩がある。昔、鬼がうすの山のてっぺんから、馬と赤子が飛び降りた。馬は力つきて祠の横の岩に首を突っ込んで死んだが、赤子は岩の上に立っていた。足あとはそのときのものである。馬の頭にそっくりな岩から沸いている清水を額につけると頭痛が治ると言われている。
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コヒノウラミ
1956年 宮城県
2メートルくらいの古碑があり,「元応□年九月十五日」と刻まれている。200年程前,この古碑は八幡社近くの小川に橋の代用として架けられていて,百姓達が泥足で供養の文字の上を渡っていた。この石橋が架けられて間もなく,夕方に村人がそこを通ると恐ろしい鬼のような怪物に襲われるようになった。村の郷士馬場某がある夜単身でその辺に出かけたところ、橋近くの桜の老木の近くに来た時,仁王のような恐ろしい鬼が現れたので,馬場某が斜めに斬り付けると手応えがあって怪物は煙のように消え失せてしまった。翌朝行ってみると怪物の亡骸はなく,石橋の一方が斜めに切り取られていた。村人達は,「碑にも霊があって泥足で踏まれたのを怒ったのであろう」として現在の位置に立て直し,厚く供養してお詫びした。その後怪異は起こらなかった。
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ジカクダイシバテイセキ
1956年 宮城県
慈覚大師が、不動滝の対岸、筆甫街道の方から白馬に乗って跳び越したときのもの。蹄の跡にたまっている水は眼病に効くという。
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セイメイセキ
1981年 神奈川県
晴明様の石を踏むと罰があたる。知らずに踏むと足が丈夫になるが、知りつつ踏むと足が悪くなったり病気になる。この時は足を清水で洗い、塩や線香をあげて拝むと良い。だからこの石を「ビッコ石」とも言う。また、車で石の上を通ると車が引っくり返る。
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テングサマ
1961年 山梨県
片颪に大きな石があり、真中に人間の右足に似た形の穴がある。これは昔八ヶ岳山麓に天狗様が住んでいて、山麓の密林の中から釜無川の方に出てきた時に、石から石へ飛び石伝いに来たのでついたものという。
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ドウソジン,ベンテン
1995年 茨城県
道祖神は足が悪く、宮を構えて池の島の弁天様を待っている。道祖神から小石を借りて足の痛むところを撫でると早く治る。借りた小石に川底の綺麗な小石を添えると、殊のほか喜ぶと言う。一本足で跳ね歩かれると言い、片方だけの草鞋をあげる。
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テンマ
1976年 愛媛県
馬淵温泉の泉源では、昔から油が湧出していたが昔天馬が天降ってきて足を冷やしていたという。今もその足跡が川岩の岩について残っているが、それを見た里人は誰彼となく湯浴みをして病を癒すようになったという。
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ウマイシ
1974年 岐阜県
美濃国の郡上の西に穴馬村の山に穴があり、その中に馬石がある。日照りの時にはこの洞窟に入って馬石に鞭を打つと、必ず雨が降るという。しかし鞭を打った者は3年以内に死んだという。
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テング
1932年 長野県
赤穂村にある大きな石の面にある凹みは天狗の足址だといわれている。
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ジゾウサマ
1977年 青森県
山美家の傍の地蔵様は岩を崩して作ったもので、粗末にしてはいけないという。ある男が信じずに粗末にして足で踏んだら、足が動かなくなり、治らなかった。
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ゴズテンノウ
1987年 長野県
昔,村の人が馬を曳いていると馬が大きな穴に足を取られてしまった。するとその穴の底から「俺は牛頭天王だが,俺を祀ってくれないと村中に祟ってやる」という声が聞こえた。そこで村中で祀ることになり,今は村の東方の馬場山上に祀ってある。
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オオイシクツ
1928年 千葉県
船越の宮の側にある大石窟は瀧口明神まで3里の間抜け通っているといわれている。ここに修験者が犬を連れて入った修験者は戻ってこなかったが、犬は毛が全くなくなり、赤膚になって出てきたといわれている。
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シカ
1988年 奈良県
新笠置街道沿いの山の北側岩壁に大きな足跡が2つある。これは春日明神が鹿島からやってきたときに乗っていた白い鹿の足跡だという。
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テング
1986年 愛媛県
用の山の山の神の祠の左に大きな石がある。その石を足なし天狗の足休めの岩というが、杣が山で木を切っていると、何かが頭を何度もフンバッタ(踏んだ)ので、ナゾッタ(払いのけた)。まだフンバルので、あつかましいと、斧を頭上で振ったところ、天狗の足を切ってしまった。天狗は人の心はだいたい読めるが、杣は無心でやったので、天狗にも分からなかったのである。それ以来足なし天狗と祀りしている。天狗は風の神様だという。
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タヌキ
1979年 徳島県
芥附から田中に至る橋のたもとに元々は杉の木が3本あり、地蔵さんがある。そこにいる狸はよく人に憑いた。ある人が腹痛を起こし、狸が憑いたせいだということになった。村人に来てもらって中心にその人を置き、百万遍の数珠くりをして和尚が念仏を唱えた。その人は数珠の下をくぐって自分の家に逃げ、あまり暴れるので背中をついて転ばせると狸が落ちたという。
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ウシ
1931年 長野県
大昔、神様が笹原を切り開くために乗ってきた牛が死に、石になった。牛石様と呼ばれ、疫病の神様とされている。県道を設けるために移したら、翌年百日咳が流行したので、祟りだと言われた。また、欠けたときの牛の乳のようなものが出たそうである。
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ウマノヒヅメノアト
1967年 福島県
道路のそばの清水を渟中太清水と呼んでいる。昔、欽明天皇の皇子渟中太がこの土地に来られ、御手を洗われた泉だといい、和銅5年には羽黒権現が現れたともいわれる。その後この道を行く人は、泉の近くを馬に乗って通ってはならない。もし乗って通ったら落馬するといわれている。また、正月14日、6月14日にこの水を汲むと災いがあるといわれている。この両朝には馬の蹄の跡がある。これは権現様が馬に乗ってこられるのだという。
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