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検索対象事例

タヌキ
1979年 徳島県
芥附から田中に至る橋のたもとに元々は杉の木が3本あり、地蔵さんがある。そこにいる狸はよく人に憑いた。ある人が腹痛を起こし、狸が憑いたせいだということになった。村人に来てもらって中心にその人を置き、百万遍の数珠くりをして和尚が念仏を唱えた。その人は数珠の下をくぐって自分の家に逃げ、あまり暴れるので背中をついて転ばせると狸が落ちたという。

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タヌキ
1975年 愛知県
60年ほど前に、あるところに古い狸がいた。時々取り憑くので祠に祀ったが、あまり祀らなくなったので怒ってまた人に取り憑きはじめた。ある人がお産をし、ある晩、その尻を見た狸がこれに取り憑いた。その人はとても弱くなったので、皆で祈祷した。心経を千巻読むことにすると、30巻くらいで狸が「千巻くらいでは出て行かない」と言った。3日目に三千経ではどうかと言うと、「帰ってもいいが祀ってくれ」と言った。お祀りすると、病人は治ったという。
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タヌキ
1952年 京都府
狸にひき寄せられ、出て行き、帰ったときはもう狸につかれていた。狸のついている間は、お地蔵さんのお数珠にふれられると痛がって泣き叫んだが、おちてしまうとなんともなかった。
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タヌキツキ,タグリマツリ
1914年 新潟県
佐渡には昔から狸憑きの災いがある。憑かれたら山伏に祈祷を頼む。女を座の中央に座らせ山伏が経を読むと、狸が女に憑依して喋り始める。憑くのをやめるといったら送り祭といって、小豆飯をその狸の住んでいる所に持って行くと平癒する。狸は地神あるいは十二様を祀る塚に棲んでいる。
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タヌキガツク
1991年 高知県
口屋内の野村道恵さんが昔奉公していたときに、近くのお医者さんの家の奥さんが病の床につき、祈禱してもらうと狸が憑いていることが判った。狸は元は町の方の食べ物の少ないところにいたが、子どもが増えてどうしようかと思っており、そこへ通りかかった奥さんをこれは良い家の人だと思ってついてきたところ、その通りだったと言った。狸に憑かれた奥さんは栄養分をうばわれ、狸が落ちたころには元気がなくなってとうとう亡くなってしまった。
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タヌキツキ
1922年 徳島県
一般に狸が憑くのは本人が狸に悪戯をしたとか、不景気で食べ物が得られぬからという。また憑かれた人は食事の量が急に増したり、嗜好が変わったりする。ある下女が薪刈りに行って一休みし、再び薪を背負うと非常に重くなり、家に帰ってみると家に居た婆さんにご苦労様と言われた。狸が薪に乗ってきて婆さんについていたのである。狸が憑くとまず陰陽師や修験者を頼む。神様の護符を頂かせて祈祷者が退散させるがその時に大抵要求を出す。狸に関する俗信あり。
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タヌキ
1985年 高知県
狸に憑かれた人の周りで百万遍をやっていた。数珠の麻草が切れたと思ってら、病人は外に飛び出して倒れた。以来病気がなくなった。
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タヌキ
1979年 徳島県
狸が芋畑で荒らしたので、捕まえて木に縛り付け、叩き殺した人がいた。するとその嫁に狸が憑いて、気が触れ、縛られていた木に日参するようになった。次の代の人にも、その次の代の男の子にも祟り、棟の上を走り回ったりした。坊さんに拝んでもらったが利き目がなく、結局土地を離れた。
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キツネツキ
1922年 岡山県
幼少の頃、落合村付近の某村に縁辺があり、そこに60前後の好人物な婆さんがいた。ある日婆さんが川に入り歩いていく。狐憑で、主人が引っ張ってきて寝かし、法印の錫杖を持ち出して念仏をやりだした。なぜ憑いたと問うと、食べ物がなくなり、婆さんが小便をかけたので憑いたという。揚げ豆腐、赤豆飯などを食べた後、婆さんは倒れ、狐は落ちた。
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タヌキ
1996年 香川県
黄峰の水飲み場から下りてきた所のお地蔵さんの側に、たくさん狸がいた。毎日、晩になると、火がお地蔵さんの所へ下がり、10分ぐらいたつと黄峰の方へ上がっていった。
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モクベエダヌキ
1919年 京都府
電車がないころ、熊野神社のある森のなかに椋の大木があり、そこに杢兵衛という狸がいて、これに油揚などをそなえて歯痛を祈ったという。
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オウテクレジゾウ
1954年 奈良県
昔、3人の若衆が酒を呑んで夜に帰ってくると、女の人がおうてくれと言うので、言われるままにおうて帰った。そして家へ帰っておろすと地蔵だった。そこでこの青年は怒って地蔵を責めたところ、堪忍してくれと行った。狸がそばでふるえていたから、狸の仕業と言っている。
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タヌキ
1981年 和歌山県
若い男が古狸に憑かれて正気を失った。神様に心経をあげて治した。
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タヌキ,オショウ
1931年 神奈川県
山門建立の寄附勧進に出かけた和尚が病気にかかった。狸がそれを聞き和尚を食い殺して和尚に化け、勧進に回ったという。
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ジゾウノレイゲン
1952年 山形県
昔、土地の子供が地藏さんを土手から転がしたりして遊んでいた。それを村人が見て叱り、地藏さんをお堂に納めたところ、腹痛に見舞われた。地藏さんが「子供と遊んでいたのに残念だ」と思っての病気だった。それで毎年地蔵まわしを行うようになった。
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タヌキ
1932年 兵庫県
300年前、洲本の三熊山頂上に岩と木で作られた穴に、柴衛門という大狸が棲んでいた。悪戯はするが人々に好かれていた。ところが土手を下った所に棲むこの狸の嫁のお増狸は嫌われていた。ある時2匹は連れ立って大坂に芝居見物へ行った。そこで雌狸は侍に殺され、雄狸は芝居小屋で正体がばれ殺された。これを知った洲本の人々は霊を慰め、島外へ出る時は三熊山山上で作っている狸の土人形で無事を祈る。
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タヌキ,モンツキタヌキ
1983年 香川県
100年位前の話である。ちゅうれん寺の側で炭を焼いているとき、昼寝をしていたら白黒のモンツキタヌキに頭を押さえつけられて身動きが出来なくなった。光明真言を唱えると、いつのまにか、狸はいなくなった。
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タヌキ
1986年 愛媛県
昔六角堂の大榎に狸が住んでいた。ある日住職が見ると狸が木の枝でドクロを天地四方にふっていた。すると侍が西から東、北から南と行ったり戻ったり、狸にたぶらかされていた。狸が枝の上に忘れていったドクロを住職が取り上げると、神通力を失った。
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ジゾウサマ
1982年 山形県
野々山の虚空蔵様には地蔵が3体あったが、それを山から太郎のほうへ藤蔓でしばって落としたものが川へ落ちて流された。水口では、川のふちで助けてくれという声がしたのでみると、地蔵様が流れ着いていたという。
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タヌキ
1965年 高知県
天満宮にある地蔵様は、狸にワザをされて死んだ人が祀った。目の病に霊験がある。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が高熱を出したので、寺で祈祷を頼んだ。ある人が何か悪いものが憑いているといって、外でトンガラシをいぶしていると病人は障子を破って外に出た。これは狸のせいだと言って、押さえつけて憑き物を落とした。
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