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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ケイズノキゲン
1976年 東京都
叔父の家には大変由緒が優れた系図が伝わっている。貧しかった頃、これを質に金を借りたところ、次の年になって、金は出来次第でいいのでと金主が系図を返しにきた。理由を聞くと、昨年より家内に病人が続くので占ってもらうと障りが原因だという。この系図以外心当たりがないので返すということだった。

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マサカドノカブト
1976年 東京都
四ツ谷の辺りのある旗本家で、平将門の嫡流であるという家に、将門が着用した兜が伝来していた。いつの事か、金子を借用した時にこの兜を預けたところ、翌日に兜を返納しに来た。兜を預かった晩に家鳴りや振動が起こり、恐ろしいので返したいということだった。
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ダイジャ,ウロコ
1992年 岡山県
藩の典医を勤めていた家の祖先は大蛇と交わったことがあり、それから代々背中には3枚の鱗が生えている子供が生まれる。
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オミヤノカミサマ
1978年 石川県
侍の奥方が旅の途中で宿を求めようとしたところ、それが泥棒の家だったのでお宮に隠れた。お宮の神様が「前世の因縁である。泥棒に借りた三文が利息が貯まって、今持っているものでも足りない」と言われた。奥方は泥棒の家に引き返して、因縁を語り手持ちの財産をすべて出したところ、泥棒は改心した。
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フシン
1976年
父の家で病人が多く出た時、祈祷する者を呼んで占わせたところ、普請の際に何か変わった木を使ってないかと聞いてきた。家来の1人が、けんほのなしを使っていると言った。そこでそれを取り替えたところ、何事もなくなったという。祈祷者が言うには、その木が祟っていたのではなく、それにより家の気が変わったためであるという。
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サカキバシラ
1976年 京都府
伊勢屋という元結を商う者が家を造作して以来、病人が多く出たので、占わせたところ、逆木柱の祟りであるという。しかしその木は交換できないようなところにあったので、祈祷させようとしていたところ、ある人が、「伊勢屋とて元ゆい一の家なればさか木ばしらもなにかくるしき」と言ったところ、病人が出るのが止んだ。
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ヒキガエル,ロクブ
1931年 長野県
ある家に六部が泊まった。その六部が持っていた大金を奪い、それを資本に商売をはじめた。その家には蟇がたくさんいるようになった。やがてその家は悪疫が広まり家運も衰えた。六部の祟りと言われた。
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タタリ,(ゾクシン),(キトウシ)
1988年 長野県
病気や祟り・障りの時、あるいは地鎮祭など家の普請の時には、祈とう師を頼んで願うという。
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ヤーユウラ
1972年 沖縄県
大阪に住む妹が重病であるとの手紙を貰い、自宅にて庶民の占法の1種であるヤーユウラ(家夕占)をしていたところ、友人が来訪し大豆の芽の出が良い事を話して帰った。これをユウラ神よりの吉のお告げと判断していたところ、間もなく妹の病気が快癒した。
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オツゲ,ワカサマ
1964年 福島県
父の病気が悪かったとき、母が会津若松市のわかさまに病のよってきたるところと回復するか否かの占いを依頼した。話者(山口)が代わりにお告げを聞いてきた。なにかのたたりで病気になっているといわれた。
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イエノカイイ
1940年
某家の先祖は僧侶の妾になり財産を我が物にして大金持ちになったが、今も成人する頃になると皆肺病で死んでしまい、稀に成人しても肌は蛇の鱗のようになっている。某村の某家は、昔薬売りを裏山で殺して金を奪ってから大金持ちになったが近頃は衰えてきている。
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サワリ
1985年 青森県
孫の嫁が5、6年前から家に帰ってこないという人が相談にきたので拝んでみると、その嫁の実家の祖父が妻を追い出し、その妻が怨みを残して死んだため「障り」になっているという。寺へ行って謝らせるとしばらくして嫁は帰ってきた。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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カタナ
1939年 岩手県
先祖から人の手に渡してはならぬといわれていた刀を、事情があって売ってしまったが、翌朝になると帰ってきていた。
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ビョウニンバタケ
1985年 茨城県
病人畑だとは知らず桑畑を購入した家では不幸なことが次々と起こった。調べると、昔泊めた六部の坊さんを殺して金を奪った祟りで、火の玉が出て潰れた屋敷跡であることがわかった。すぐにこの土地を手放すと不幸はなくなった。しかしこれを買った家は不幸が続いた。
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スイジン
1968年 佐賀県
ある家で祀っている水神は、病人が出たとき法印から、井戸に金物が入っているから祀るようにと勧められて祀った。
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ヘビ
1971年 茨城県
昔、百姓が田に水が無くて困っていると、立派な男が「雨を降らせるからお前の2人の娘のうちどちらかをくれ」と言ってきた。承知すると、たちまち雨が降った。妹娘が行くことになり、当日婿様が来て、紙包みを預けていった。開けずに待っていたら婿様は帰って来なかった。紙包みを開けてみると、中身は蛇の殻だった。
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ガンバコ
1976年 長崎県
昔、おじいさんが葬式に来て棺桶を預けて行った。何日しても取りに来ないので棺桶を開けてみると中にお金が入っていた。それで家が栄えた。
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ユキヨシシンノウノタタリ
1953年 長野県
親王の草鞋の緒が切れたので、近くの百姓に借りにいったが、断られた。この百姓の家はそれ以来、親王の祟りを受け、足の生目が悪い。代々足に何らかの祟りがあった。
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シリョウノタタリ
1956年 宮城県
昔,仙台本柳町の某という束巻師の一家には三人の娘がいたが,上の二人が同じような死に方をした。通夜の夜更けに呻き声が聞こえるので覗くと,娘の死顔が赤黒い鬼のようになって睨んでいる。その変化は,「我はこの家の7代前の先祖に殺された山伏の霊である。公金を携えて上方に旅した時先祖の男と道連れになったが,男は山中で私を殺して大金を奪った。先祖の男はその大金を元手に分限者となったが一片の供養の心もない。無念であったが,代々運勢が盛んで祟る事もできなかった。しかしようやく恨みを晴らすべき時がきた。偽りと思うなら箪笥の奥に自分の刺した刀がある」と申し述べた上,残った娘の命を助けたければ昔自分が望んでいた位官相応の葬列を出せと言う。夫婦が承諾すると面相は元に戻った。さて夫婦は一旦承諾したものの仰々しい葬礼を出すことができない。すると,また山伏の霊が末娘に憑いて現れ,こんな粗略な仕方では駄目だと言う。夫婦は今度こそ約束通りの葬儀を行ったが,結局末娘は数日後に憔悴して死んだ。使用人や婿養子も気味悪がって去り,家の中は荒れ果てて夫婦は行方が知れなくなった。なお只野真葛の附言として,家の下婢の実家でこの話を聞き,当時死霊に憑かれた娘の泣き狂う声が近所にまで聞こえたというので書き留めた旨を記す。
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ゴスンクギ
1941年 不明
継子をかわいがらない継母がいた。継母が杉の木の幹に五寸釘をうつと、継子の体が腐ってみにくくなった。継子は家を出てある娘と一緒になって別の村で暮らしていたが、継子の親類という侍のすすめで八卦見にみてもらうと、五寸釘を抜けば体が治ると言われ、言うとおりにすると元の体に戻った。侍は何もかもそろえてやってきて二人を連れ「嫁さと婿さを一緒に連れてきたぞ」と家へ行き、八寸釘に刀を添えて継母に渡した。継母は役人に引かれていった。
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