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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フシン
1976年
父の家で病人が多く出た時、祈祷する者を呼んで占わせたところ、普請の際に何か変わった木を使ってないかと聞いてきた。家来の1人が、けんほのなしを使っていると言った。そこでそれを取り替えたところ、何事もなくなったという。祈祷者が言うには、その木が祟っていたのではなく、それにより家の気が変わったためであるという。

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サカキバシラ
1976年 京都府
伊勢屋という元結を商う者が家を造作して以来、病人が多く出たので、占わせたところ、逆木柱の祟りであるという。しかしその木は交換できないようなところにあったので、祈祷させようとしていたところ、ある人が、「伊勢屋とて元ゆい一の家なればさか木ばしらもなにかくるしき」と言ったところ、病人が出るのが止んだ。
類似事例

アラガミサン
1981年 広島県
以前合祀があった時、荒神の杉のもり木を切って家の材にしたところ、父親が病気になり裃を着た太夫のような姿を幻覚で見た。占ったら荒神が祟っていることがわかったので、杉を返して植えたら病気は治った。
類似事例

(ヤシキガミ),(タタリ)
1989年 長野県
家の勝手の部屋に祀っていたところ、病人が出たり不幸があったりした。松本のお天狗様に見てもらうと、木が2・3本ある現在の位置に移せと言われたので、その通りにして祠を作ると、病人などの祟りが止んだという。
類似事例

タタリ,(ゾクシン),(キトウシ)
1988年 長野県
病気や祟り・障りの時、あるいは地鎮祭など家の普請の時には、祈とう師を頼んで願うという。
類似事例

テングサマ,(キトウシ),オイナリサマ
1989年 長野県
祈とう師のことをテングサマという。ある家で病人や不幸が続いたので、テングサマにみてもらった。すると、「お稲荷様を家の中で祀っているが、家の中で祀る物ではないから祟っているので、屋敷の東南にまつれ」と言われた。その通りにすると、以後悪いことは起こらなくなったという。
類似事例

テングサマ,(キトウシ),オイナリサマ
1989年 長野県
祈とう師のことをテングサマ・ニチレンサマという。ある家で病人や不幸が続いたので、オテングサマに占ってもらった。すると、家の中で祀っていた稲荷を移すように言われ、その通りにすると悪いことは治まった。また、別の家で病人が続くのでニチレンサマに見てもらうと、鬼門に稲荷の祠があるので移せと言われ、そのと折にすると悪いことは治まったという。
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テングノコシカケギ
1929年 東京都
ある家の隅に1本の杉の大樹があり、木こりに伐らせたところ、家のものが病気になった、修験者に聞くと、伐った樹は天狗の腰掛樹であった。その樹を伐った為であったと言う。
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ヤマノカミ
1983年 岩手県
話者の家で病人が続いたのでカミサマに見てもらったら、山の神の祠を木に変えろといわれた。
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イキリョウ,キツネツキ
1955年
ある若者の父親が病気になったので、拝んでもらったところ、部落の近所のある人物の生霊が憑いていたが、その恨みは人違いであることを説明すると、生霊は去り、父親の病気も良くなったという。
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(トイギキ),(ホトケオロシ),タマシイ
1984年 新潟県
ある家に悪いことが続くので「不動さん」にみてもらうと、前の山の中にある墓の魂が頼る人がいないので供養してくれといっている、といわれた。墓は何代か前にその墓から分家した先祖の墓で、現在その家族が住んでいる神奈川県下の家へ行きたがっているということであった。それで、古い家から一握りの土を持って帰り、居住地の新しい墓に入れて供養したところ、病気や悪いことがおきなくなった。
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コウジン
1942年 鳥取県
某家で早死にしたり、病気したりとマンが悪いのは、宅内の荒神さんの祟りではないかと言う者がいた。
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テングノオヤシキ
1972年 岐阜県
ある人が、炭焼きのために山に入った。木の葉で固まっているような球があったので、棒でつついてみた。すると急に辺りが暗くなり、雷雨になってその日は帰れなかった。翌日に家に帰ったが、病気になってしまった。祈祷してもらったところ、天狗のお屋敷をつついたと言われたので、呪文で治してもらったという。
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(ゾクシン),タタリ,ショウリョウ
1935年 滋賀県
長期の病気は、何かの祟りとか、人の精霊のせいだとか言われた。人の精霊の場合は、憑いている人が祈祷の満願の日に病人の家に用もないのにやってくるものだという。
類似事例

オクドサン
2002年 香川県
ある家で、主人の体調が良くないのでカマドバライに来たホウザンハンという山伏に見てもらうと、おくどさんを粗末にしていると言われた。その家では二三年前にくどをさわって庭にしていたが、その時に不動さんを祀っている人ではなく宮司さんにお祓いしてもらったのが悪かったという。しかし、宮司さんにお祓いをしてもらっていなければ死んでいただろうという。
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イキリョウ
1985年 高知県
息子が病気になったので、普段着を持っていって見てもらうと、この家族をうらやましがる隣人の霊魂が災いをもたらしていた。お祓いをしてもらうと息子も良くなった。
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キツネモチ
1922年 島根県
ある狐持ちの家で家の修繕のため近所の人を頼んでいたところ、その中の一人が仕事中に不意に倒れて狂気の如くなった。狐持ちの家の事をおおきな声で喋り、狐が今何匹いるなどという。狐がさわったのであるといって品物を持って狐持の家へ御機嫌伺いに行ったら、狂気は治った。
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キツネ,サキ
1959年 千葉県
高津という爺さんの家は代々狐つきの家で、庭にある白木の祠を毎日家族の者が拝んでいた。熱心に拝むと合わせた手が震え、手の震えがなくなると罪障消滅したことになる。病人はこの罪障消滅した人に拝んでもらうと治った。家族の誰かが祭りを怠ると、サキという鼠より小さい狐が他の家の者についた。千葉県原木の事例。
類似事例

ジガミ,カラスナキ
1984年 新潟県
屋敷内の大きな松には地神がいるということで、年に一度神主にお祓いしてもらっていたが、事情があってその木を伐ってしまったところ、それからはいろいろ悪いことがあり、お祓いも効果がない。また、この木は死に知らせの「カラス鳴き」の木にもなっていたが、ここにはのろいの釘が打ってあった。
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ニチレンサマ,(キトウシ),オイナリサマ
1989年 長野県
祈とう師のことをニチレンサマという。ある家で病人が出たりと不幸が続くので、ニチレンサマに見てもらうと、「お稲荷様の祠が鬼門にあるので、戌亥の方角に移せ」と言われ、その通りにすると以後悪いことが起こらなくなったという。
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カミノシラセ,タイボク,タタリ
1978年 愛媛県
昔下本町に大きな木があり、ある年に夜になるとコーンコーンと鳴り出した。それから一年位して、人が死んだり病気が流行りだした。木がなったのは神の知らせであり、それをさとった村人は木に祈りをしたり捧げ物をした。すると不幸もなくなった。
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