カマイタチ,テン 1975年 世の中にはカマイタチにかけられるという事がある。理由がないのに身体が傷つき、血が出る事がある。これを治すにはテンの毛をつければいいという。
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アンザンノマジナイ,コウハクノヌノ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 相撲のときに土俵の柱にまいてある紅白の布をもらってまくと安産のまじないになる。お産をするときは力がいるが、この布を巻くと相撲取りの力が乗り移り安産するという。
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セノタカイオトコ,キ 1978年 和歌山県 若い男が一人で山道を歩いていると、背の高い男が相撲を取ろうという。何回投げ飛ばしても起き上がってきて、2時間ほどして疲れて帰った。翌日その場所へ行くと一本の木があった。男はその木と相撲を取っていたのだった。
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(スイコ) 1980年 水虎と相撲をして正気を失ったり、また後に病気になったりした時は、草の皮を剥いて粉末にし、水で飲めば忽ち癒えるという。中でも仏前で用いた抹香が効果ある。
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キツネ 1943年 福島県 相撲自慢の男が御馳走に呼ばれ、土産物をもらう。狐に取られないよう風呂敷で頭に結びつけての帰り道、相撲仲間に会って一勝負する。相手を負かし気付いてみると風呂敷包みがない。狐にしてやられたと気づき、翌朝戻ってきてみるとずたずたの風呂敷だけが落ちていた。
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エンコ,ウミボウズ 1943年 愛媛県 夜間、海にでるとエンコ(海坊主)が相撲を挑んでくる。これに応じたら必ずヅベ(肛門)を抜かれると言う。
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ケンモン 1976年 鹿児島県 ある男がケンモンと七日後に相撲をとる約束をした。妻が物知りのところに相談に行くと、鉄のやかんの蓋を身につけていけばよいと言われたので、袋形の褌に鉄のやかんの蓋を入れて相撲をとった。ケンモンは鉄のやかんに触れたとたん、崩れ落ちて逃げた。
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エンコ 1980年 広島県 ある人が田の石垣を作っているとエンコが現れ相撲を挑んできた。負けたら肛門を抜かれると思い必死に相撲をしたが勝負が付かない。腹が減ったので休戦して弁当の食べているとおかずの筍を竹だと思ったのか、あんなもの食べる人間には勝てないといって逃げた。
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ガーツパ 1965年 長崎県 ガーッパと相撲を取ると、着物の糸を抜かれてしまう。
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テン,タイショウ 1941年 新潟県 ある人が味噌を一舐めすると、その夜顔を引っ掛かれた。傷が治らないので住職に尋ねると、それはタイショウ(貂)に頼んでくれた。翌朝、住職の所に薬が置いてあり、それをつけると傷はすぐに治った。
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カミノケ 1980年 秋田県 秋田城下の官医稲見升有は外科だが、天明年間に癰を治療した時に、傷口から髪の毛が多く出てきたという。
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スモウヲトルオトコ 1987年 富山県 酔った人が帰り道に男と相撲を取った。一晩中していたが、決着がつかないので朝になって見てみると、相手は木の切り株であった。
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マルシテンノキ,テング 1963年 岡山県 マルシテンの木を切るとたたる。ある人はマルシテンの木を切った。すると間もなく睾丸炎となった。又ある人がマルシテンの木を切るとその母が汽車にひかれて死んだ。また子供の夜泣きがひどいので法印様に見てもらうとマルシテンの天狗の風に当ったとか、天狗様に生れるとき出会ったなどといい、するめや魚を持って参るとその日の夜からなおった、など。
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ティング 1981年 鹿児島県 ティング(テングの神)は高い山の嶽にいる。リュウタツ(龍辰)から化けた神で、男性も女性も居、唾液や月経もある。山中でティングの唾液や月経を発見すると、ススキを持ってきて、お祓いをすると豚の肝臓のように固まって、後産のくだらない人の良薬になった。明治生まれの人で見た人がいるという。
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インモウ 1928年 蝮にかまれたときは、かまれた人の口に男子の陰毛を20本含み、汁を飲めば毒が回らないといわれている。
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ナガモノ 1968年 奈良県 大蛇が出没して困っていた。村人が集まって相談し、サカキの枝がいいということになり、サカキの枝をもって山に入り、発見した大蛇の肛門のあたりを刺して退治した。大蛇を見た者が熱を出して寝込んだ話もある。
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カミノケ 1980年 秋田県 天明年間に、出羽国秋田郡湊に三浦元春という医者がいた。ある淋病にかかった妓女を治療したところ、数日後にこぶし大の塊が陰部から下った。その塊物の中は髪の毛だったという。その後も何度か小さい塊が下りてくるが、それも髪の毛だった。
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クダギツネ 1988年 長野県 クダギツネが人についたことがあるという。これがついた者の寝床にはきつねの毛がつくといわれていた。これをはらうためには、祈祷したりなどした。
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カッパ 1958年 岩手県 河童は赤い着物を着た子供で、相撲が好き。子供が川に遊びに行くと、川に引き込んで尻の毛を抜く。
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ダイジャ 1962年 石川県 昔、旱魃のときにおやじが困っていると若い男が現れ、雨を降らせてやるから娘をくれと言って大雨を降らせた。男は実は大蛇であったが、姉娘は仕方なく嫁いで身ごもった。着物の裾に針をさしておくと蛇がつかないというが、身ごもった子をおろすには菖蒲湯につかるとよいというのでそうすると、四筋の蛇の児が出た。
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