カミノケ 1980年 秋田県 天明年間に、出羽国秋田郡湊に三浦元春という医者がいた。ある淋病にかかった妓女を治療したところ、数日後にこぶし大の塊が陰部から下った。その塊物の中は髪の毛だったという。その後も何度か小さい塊が下りてくるが、それも髪の毛だった。
類似事例 |
|
(インケイガオチタオトコ),テン 1975年 相撲していた時、陰茎が落ちた男がいた。そこでテンの毛をつけると治ったという。
類似事例 |
|
カミノケ 1980年 宮崎県 日向国中村の近辺で、小腹に腫れ物が出来て、その傷口が破れると、膿汁の中から髪の毛が出てきたという。その後傷は癒えたという。
類似事例 |
|
カミノケ 1980年 宮崎県 日向国中村の近辺で、右頬に腫れ物が出来て、その傷口を破ったところ、猪脂膏のようなものが出てきて、その200本の髪の毛が出てきたという。その後傷は癒えたという。
類似事例 |
|
(キモニケガハエル) 1974年 蒲生下野守の家来に切腹する者がいて、非常に強勢な者は肝に毛が生えていると聞くので確かめてほしいと言う。切腹した後で確かめると、本当に毛が生えていたという。
類似事例 |
|
ロクロクビ 2001年 東京都 ある裕福な家の一人娘は首の長い色白の美女だったが轆轤首で、夜になると首が5,6尺伸びた。一度は婿に逃げられたが、医師山口某と結婚したら治った。
類似事例 |
|
タカミサン,クビ 1916年 奈良県 高見様は荒い神様である。首を切られてその首が高見山の上まで飛んで上がったという。今でも願を掛けると首から上の病気を必ず治してくれるという。
類似事例 |
|
ツノ 1974年 広島県 寛政4年に備後国芦田郡常村の農夫が80歳を過ぎたところで額に角が生えた。そして翌年には角が落ちたという。
類似事例 |
|
カミキリ 1978年 甲午年の夏。兵部侍郎何公の婿某が客を送って門を出たところ、急に正気を失い走り出し、ついには倒れて動かなくなった。髪を調べると、辮髪が半分しかなかった。
類似事例 |
|
ムシ 1980年 新潟県 糸魚川城下で、40歳ほどの漁師の首が太くなり、次第に腫れ上がって全身が発熱する病にかかった。妻がその傷口を掻いたところ、中から蟲があふれ出してきた。もしこの蟲が病人の身体に付いたら、たちまち皮肉の間に入ってみえなくなるという。形は虱のようだったが、それから病は平癒したという。
類似事例 |
|
ケ 1915年 神奈川県 剃髪すると一夜で毛が長く延びるという奇瑞があったため、浄発願寺の代々の住持は毛坊主だという。
類似事例 |
|
ガッパ,(カッパ) 1932年 福岡県 山門郡山川村字海津に、昔カッパから骨接ぎの妙薬を授かった骨接ぎの医者がいた。
類似事例 |
|
ダイジャ,ウロコ 1992年 岡山県 藩の典医を勤めていた家の祖先は大蛇と交わったことがあり、それから代々背中には3枚の鱗が生えている子供が生まれる。
類似事例 |
|
ムイカゾリ 1956年 宮城県 生後六日目の新生児の産毛を剃り落とすことを六日剃りという。そのとき、盆の窪や耳ぎわの毛、あるいは頭の中央の毛を少し残しておく。これは子供が災難に遭ったときに神様がその毛をつかんで助けてくれる、という俗信に基づくという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),(ソセイ) 1935年 島根県 女の人が産死したときは、屋根に穴をあけて垂らし入れた細引を産婦の髪に結び、別の端を口に当てて屋根の上から呼べば蘇生する、という。
類似事例 |
|
ダイジャ 1966年 新潟県 労咳で病んでいた娘のいる家に美しい男が来て宿を借り、娘の病を治した。ところがその男は大蛇であったので、そみの娘は今でも脇の下に鱗が3枚生えているという。
類似事例 |
|
ジンカク 1974年 鹿児島県 薩摩の伊作の地士である黒川某の額に一本の角が生えたという。
類似事例 |
|
カミ 1980年 熊本県 球磨の武士である米良七左衛門の妻は、理由がないのに髪の毛が一夜に抜け落ちて、結ったまま枕元に落ちてしまったという。その後は老人の顔のようになってしまい、まれに短い毛が生えて来るという。
類似事例 |
|
ツノ 1980年 鹿児島県 薩摩のかせ田という村の百姓の額から、3寸ほどの角が生えてきた。ただし100日ほど経った時に抜け落ちたという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1973年 香川県 自分の主人や息子など大切な人が病気になって助かりそうにもないとき、あるいはどうしても祈りを叶えてほしいときは、女性は薬師堂に髪の毛を切って供えたという。
類似事例 |
|