(ゾクシン),(ソセイ) 1935年 島根県 女の人が産死したときは、屋根に穴をあけて垂らし入れた細引を産婦の髪に結び、別の端を口に当てて屋根の上から呼べば蘇生する、という。
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ウス,ツボ 1980年 和歌山県 急死した時、壺や臼に頭を入れて死人の名を呼ぶと、生き返る。
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トウモロコシ 1980年 人が雷に撃たれた場合は、蕃黍(とうもろこし)を殻を燻せば回復するという。
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ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、霧のような靄の中をどこまでも降りてゆき、やっと止まったと思ったところで誰かに呼ばれて気が付き蘇生した。
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(ゾクシン),ネコ 1936年 栃木県 死人の上に猫が上るとその死人が生き返るという。
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(ヒトヲイキカエラセルホウホウ) 1963年 愛媛県 川に流されて溺死しそうになった人を生き返らせるには、カラカサの骨で火を焚いて温めると、蘇生するといわれている。
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ケンテセイ 1980年 靺鞨国から来た見底勢という優れた医者が、ある時に死胎で危険に陥った母の鼻の穴に薬を吹き入れ、鼻と口と背中に灸を据えた。すると母は生気が戻り、後に死んだ胎児を産んだ。しかし、その死んだ胎児にも医術を施したところ、胎児は声を発して復活したという。
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(デキシ) 1984年 愛媛県 川で溺死しかかった者を生き返らせるには、カラカサの骨で火を焚き温めると息を吹き返す。
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(ゾクシン),ネコ 1935年 栃木県 死人の上に猫が乗ると魂が躍るという。男は刀、女は機織りのオサを上に置くといい。
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(ゾクシン),シニン 1933年 栃木県 葬式の時、死人の傍に刃物を置いておかないと、死人が躍り出るという。
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マモノ 1974年 栃木県 死者の胸の上に刃物を置くのは魔物が入るのを防ぐため。
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(ゾクシン),イキカエリ 1933年 京都府 大切な人が死に瀕した時、同じく屋根に上って呼び返すと生き返って達者になることがある。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 長崎県 呼吸をひきとって亡くなった死体は新しい上等の布団に北枕にして、その人の生前の晴れ着を着せて、仏壇の前に寝かせておく。死者の上には刃物をのせておく。これは死者を猫がまたぐと生き返るという迷信に基づくもの。
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ヨウセイ 1933年 岩手県 今は行われないが、昔この地方では死んだ人の膝をまげて縄をかけ、胸の方に屈折しておいた。それはひとつには妖精によって甦らせることを恐れたからである。
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カミナリ,モノ,テンイ 1979年 姑姉の子・長八が、むかし雷に撃たれて倒れたが程なく起き上がった。数日間は体が焼かれた様に痛んだが、月内に全快した。長八が言うには雷に撃たれた時、ある物に身体を押さえられ、それと幾度も闘ったという。漢人は、雷が人に落ちる時は天医が付き添い、誤撃ならば治療するというが、この類か。
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(ゾクシン),ホウキ 1936年 栃木県 箒で死人を叩くとその死人が生きてくるという。
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カミナリ 1965年 宮崎県 雷の落ちた木は、落ちてまた上る。雷がかじった爪痕があるという。
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ヤマイヌ 1984年 埼玉県 昔、死んだ人を山犬に盗まれ、魔よけとして、遺体の胸の上にさやに入れた状態の刀や、鎌などの刃物をのせる。
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ネコ(ゾクシン) 1983年 山梨県 死者の上を猫がまたぐと死人が生き返るので、カミソリや刃物を死者のそばに置く。
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ライジンノタイコ 1932年 山形県 ある旅人が山頂の風穴に吸い込まれて天上に着き、雷鳴の太鼓叩きをすることになったが、興じすぎて雲を踏み外し、下界の羽黒山に落ちた。雷が落ちたと集まってきた人々に訳を話すと、雷神の太鼓は雲で作られておりどんな病気も治せると言われる。はたしてその通り、病人の前で叩くと忽ち全快した。
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