(ダンジョヘンジョウ) 1974年 愛知県 尾州米野木村の百姓喜右衛門の子は、生まれた時に男女の区別がつかなかった。成長すると容体気質が男子であった。また、ある出家者が、夢で女になるのを見て、目覚めると男性器が女性器になっており、声や姿も女となっていた。
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(ヘンジョウナンシ) 1982年 福岡県 文化14年4月4日に、筑後国上妻郡稲留村百姓忠吉の娘が男性に変化したという。
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ヨウカイ 1975年 広島県 備後国三次郡の稲生武左衛門は始め平太郎といっていたが、16歳の時に家に妖怪が現れ、色々な物に変化した。しかし平太郎は少しも驚かなかった。それを記したのを『稲怪録』という。
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(ダンジョヘンジョウ) 1974年 徳島県 阿波国定方村に住む綱という娘は15、6歳の時に変じて男子となった。
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オンリョウ,ボウコン 1974年 茨城県 下総岡田郡羽丹生村の与右衛門が醜い妻かさねを殺した。その後妻を5人迎えたが、次々と死んだ。6人目の妻が菊を産んだが、菊13才の寛永11年8月に母は死んだ。翌年正月4日より菊にかさねの霊が憑いた。祐天により成仏させられた。また、かさねの兄も幼いころ殺されて、霊となって菊に憑いたが、同じく祐天によって成仏した。
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ハチメンダイオウ,オニ,ヤマドリ,(ユメノオツゲ) 1990年 長野県 有明山のふもとに住む弥左衛門は息子の弥助が幼いうちに八面大王という鬼にさらわれた。立派に成長した弥助はあるとき大きな山鳥を助けた。それから3日して弥助は美しい娘を娶った。そのうちまた八面大王が暴れ始めた。坂上田村麻呂が観音堂で祈ったところ、特定の山鳥の尾を矢にするよう言われた。その話を聞いた弥助は悩んだが、嫁がそれを持ってきた。嫁は山鳥の化身であり、その後姿を消した。その矢で八面大王は退治された。
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ユウレイノシュッサン 1956年 宮城県 藩政時代,金山邑主中島伊勢の家臣に四十九院(ツルシ)弥五左衛門という侍がいた。隣家の美女に懸想され,当惑していた。ある春の斗蔵山の観音様の祭礼の時,娘が弥五左衛門に恋情を訴えると彼はかっとなって娘を斬りすててしまった。ところがその後,夜毎に娘の亡霊が現れて切なさを訴えるので,余りのいじらしさにいつしか娘の亡霊と契る仲となってしまった。ある夜亡霊が「身重になった。赤子が生まれるから育てて頂きたい」と懇ろに頼んで消えてしまった。それから一周忌の頃に弥五左衛門が娘の墓参に行くと,地中から赤子の鳴き声が聞こえる。掘ってみると棺の中で生まれたばかりの赤ん坊が泣いていたので,連れて帰って大事に育てた。この事が藩侯の耳に達し,惨殺の罪を罰せられぬばかりか,奇特な事として禄をも与えられた。その子孫は今も四十九院を姓にしている。
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タニカゼノウシイシ 1956年 宮城県 仁王門のうしろにある牛形の石。霞目村の百姓弥右衛門の女房がみごもったとき、日本一の力持ちをさずかるように仁王に丑ノ刻参りをした。満願の日に恐ろしい牛が仁王の前に寝ていてたじろいだが、思い切って背中を踏み、お参りを果たす。生まれた子、与四郎が後の大横綱谷風で、仁王が石を牛に見せて谷風の母を試したのだという。
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ゴミシロウザエモンノツマ 1961年 山梨県 慶長年間の頃、五味四郎右衛門の妻は、生涯を通じて湯を嫌って水を用いてきたので、人々に竜女といわれた。また、この人は陰毛が竜神となる前触れの毛の丈だった。この一子は出家させられたが、それが日実上人だという。その後、婦人は妙な霊夢を感じて陰毛を3筋切り取り、女に与えて我に祈願をすれば、水難をのがれ、安産になるようにする、もしこの祈願に偽りがあれば、何年か経って不思議なことがある、その時には身延の常経と御嶽山と妙伝寺に必ず献納するようにといい、雨がはげしく降る日に釜無川に消えるように入った。その長毛を子安大明神として帯那の妙伝寺に祀ってある。
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リュウジン 1995年 愛知県 入鹿池の龍神が、娘に化けて人間の嫁になったという。
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ヤマザキヒコサク,ワタベタテワキ,ガモウサブ 1979年 東京都 松平和泉侯の臣山崎彦左衛門の子、山崎彦内は無頼者ゆえに勘当されたため、上京し陰陽師となった。しかし不首尾があって江戸に下り、渡部帯刀と改名するも訴えられて江戸住居を禁錮され、蒲生左部と改名して八丁堀で住んだ。その頃六千石の旗本・神保左京とその家老・崎山平内が病で伏せ、左部に祈祷を頼んだら、不思議とたちまちに平癒したという。
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テングサマ 1936年 岐阜県 子守女の息子が3歳の時、畑仕事の途中で行方不明になった。後に平湯峠で同村の者がその息子と出会った。その子が言うには天狗にさらわれ修行を積み、今ではどこでも好きなところに飛んでいけるようになったという。
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(ダンジョヘンジョウ) 1974年 愛知県 尾州愛智郡米津村の百姓・喜右衛門の娘そのは、4月初旬頃に陰部が痛み出し、翌月には男性器になったという。
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(ダンジョヘンジョウ) 1974年 岡山県 備中国の檜物屋の娘である松が、ある夜に発熱したあと男子になったという。歳は17、8であった。
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ダイジャ 1982年 群馬県 木部というお殿様の妻が、伊香保の沼に入って大蛇になった。木部氏が会いに行くと、元々自分は蛇身であって、人間に化して人の妻となっていたものであり、もう一緒に帰ることはできないと言った。侍女も沼に入ってカニになった。木部氏は金子の宮を作って沼に沈めた。夏の夕立の後などに、水中に見えるという。また、木部氏の創設した善導寺は、4月8日に供物を流す。
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ゴズテンノウ,ツルメソ 1974年 犬神人は牛頭天王が下界に天下った時、一緒につれてきた2頭の犬が子を産み、その子が人に変化したという。
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(ダンジョヘンジョウ) 1976年 東京都 某の士の家婢が女であったのが男に化した。
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キツネノホウジュノタマ 1977年 神奈川県 平太夫という神楽師のもとに狐が娘に化けてやってきて、両者は神楽の踊り比べをした。狐は降参し、人を化かすときに使う宝珠を平太夫に譲った。しかし、この宝珠がないと仲間外れにされてしまうので、一生の間稲がよくとれるようにするということと、以後人を化かさないということを約束して、狐はそれを返してもらった。
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ダイジャ 1932年 新潟県 松崎四郎太夫の倅玉之助が18才のある日、青柳の池で釣りをしていると美女と知り合い、夜な夜な訪れるようになった。四郎太夫はそれを怪しみその跡をつけると、池の辺で姿を消した。これは化生の者だと思い矢で射ると、それは大蛇で腹には子が宿っていた。その赤子は米山の寺に僧にすべく送られたが、16才の時生い立ちを知り、四郎太夫たちを殺して盗賊となった。
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ソウセイガッタイ,イケイノコ 1973年 文政10年の夏に、尾張の百姓銀之右衛門の妻きをが、体に頭が2つと手足が4本ずつある男子を産んだ。これは双子が合体したと考えられ、不祥な事とされた。
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