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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カベノアナ
1980年 京都府
清朝の鄭瑞が京都に居た時、ある壁に向かって昼寝をしていたら、いつも壁の上に人の顔が出てくる。不思議だと思っていると、それが穴になったという。その穴の中を見ると、人馬が往来し賑やかだったので、壁の穴の中に入って大いに楽しんだ。家人が起こすと普通の壁だった。狐狸の類か。

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タヌキ,エ
1984年 長野県
京都からの公家と称してやってきた籠は、一度もその簾を開けることのないまま一泊していった。帰り際に、世話になったと言って人の顔と動物の胴を持つ一枚の絵を残していった。この公家は狸であり、犬に正体を見破られた。
類似事例

キツネ
1965年 兵庫県
ある男が帰り道、狐が頭や背にアオミドをつけて美人に化け、牛馬の糞を牡丹餅に変えて、ある家に入っていくのを見た。障子の穴から覗いて見ると、重箱から牡丹餅を出して家人に勧めるので、「それは牛の糞だぞー」と叫んでも気づかない。叫び続けたが、突然背中をどやされた。気が付くと、木の股から首を出して、山のほうを覗いていた。
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マックライカベノヨウナモノ
1968年 栃木県
昭和25年ごろのある夜、近づけば人の顔がわかる程度の満月の夜道を歩いていたら、突然真暗い壁の様なものが急に目の前をさえぎった。足がすくんで前に進めない。下っ腹に力を入れて啖呵を切り、我武者羅に通った。それからは夜道を歩かなくなったという。
類似事例

キツネ
1987年 奈良県
夜、若い人が道を歩いていたら、美人の女の人のであった。連れて帰ってほしいと言うので、その人を連れて帰って家に入れた。朝起きたら、それは石塔になってた。狐が石塔の上に柴を1枚載せて、人間を化かしたのだった。
類似事例

ハンニャ
1922年 大阪府
明治初年頃、ある若者が大阪である宿屋に泊まった。陰気な部屋に通されたので変えてくれと頼んだが他は一杯とのことだった。牛満頃になると首筋からゾクゾクしたかと思うと誰かが身体の上に乗ってきた。重くて身動きできなかったが、乗って来た者の顔を見ると般若のようで、曲がった角が生えて目がつり上がり、口が耳まで裂けて青い顔をしていた。冷たく生臭い息を吹きかけられ、一晩苦しんだ。女中の翌朝言うには実は色々怪異のあった部屋という。その後他の所に泊っても例の般若が現れるようになった。
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(コリ)
1974年
宝暦の頃、ある友人が朝、泥だらけになって現われた。泥だらけの理由を話すことなく、腹が減ったというので飯を食べさせると、そのまま寝てしまった。狐狸に化かされたのかもしれないと思ったが、昼を過ぎても起きなかった。揺り起こして話を聞くと遊興を尽くして面白かったなど、分からないことを言った。
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タヌキ
1996年 山梨県
鎌倉の建長寺の狸が坊さんに化けて駕籠に乗って柳沢に来た。食事をした家では「決して覗かないでくれ」と言ったが、こっそり見てみると狸の姿になってお膳をひっくり返して食べていたという。またある家では狸の絵を描いていったという。話者が若いころ、その絵を見せてもらったことがあったが、狸といえば狸に見えるという程度の絵だったらしい。
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タヌキ
1971年 高知県
誰かが糞をしたり、自転車を乗り回したりするので、妙だと思っていたら、姿が見えなくなった。また狸を取りに行ったとき日中にもかかわらず辺りが真っ暗になったこともある。ここに住む狸に化かされたのだろう。
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バケモノ,フルダヌキ
1975年 東京都
兵法の達人が榎坂の借家に住んでいたが、夜になると何者かが現れた。寛永11年正月15日の夜寝床を調え隠れていると、両眼星のようなすさまじい形相のものが現れた。仕留めると古狸だった。その後、騒がしい市中に狸が住むのはおかしい、自作自演だろうと噂が立ち、その人は行方知らずになった。
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オオガオノオンナ,タヌキ
1933年 長野県
ある晩、一人の侍が畳一畳もある大きな顔の女に出会った。慌てて逃げてから知り合いに話し掛けると、その男も同じ顔だった。狐に化かされたのである。
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カイイ
1976年 京都府
官人の牛が庁の中へ入り、内裏の座に上って伏したのを重い怪異と見て、牛を陰陽師のもとへ遣わした記録がある。また、黄牛が外記庁に入り築垣に上る、牛が陣座に上り畳を食う、野狐が大納言の朝座に居る、大極澱の楼上で犬が吠え烏が数百群飛ぶなどの怪異もあった。いずれも何事もなかったという。
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テングサマ
1961年 山梨県
片颪に大きな石があり、真中に人間の右足に似た形の穴がある。これは昔八ヶ岳山麓に天狗様が住んでいて、山麓の密林の中から釜無川の方に出てきた時に、石から石へ飛び石伝いに来たのでついたものという。
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テング
1976年 中国・秦州
秦州で、ある夜人に呼ばれて歩いていると煙に包まれ、突然山の頂に出た。そこでは数人が会食しており音楽が流れていた。盗賊かと思い人を集めて戻ると、それは消えていた。神仙の仕業だろうか。日本の天狗のようだ。
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テングザワ,カベヌリテング
1987年 長野県
京の岩の七不思議の一つである壁塗り天狗は,この沢に住んで夜12時過ぎになると大きなのこぎりで木を伐るような音をさせる天狗のことだという。
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タヌキ
1975年 静岡県
「妻良の七坂・子浦の八坂。会いに来たもの帰さるか」といい、そこには狸のくぼがある。狸が人を化かし、縁側に食べ物を置いておくといつのまにかなくなっていた。
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(イキョウ)
2000年 新潟県
牛の角突きを見物しに行った若者が、美しい女性に魅せられて付いて行くと、山中の御殿のような一軒屋に辿り着く。そこに泊まった若者は、四季の景物のある部屋を見て楽しむが、見てはならぬと言われた部屋(梅と鶯がいた)を覗くと、屋敷のすべてが消えてなくなった。
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フルタヌキ
1983年 東京都
文化11年3月頃、新吉原の佐野松屋お抱えの女の元に通い来る客がいた。ある夜、この客がよく寝ていたところ、屏風の外にて新造が戯れて、大いに騒ぎ狂う音に驚いて、屏風の中から飛び出してきた。その姿は大きな古狸だったので皆が驚き、追いつめたところれんじの窓から逃げ去ったという。この狸の残した金子は本物で、木の葉ではなかったという。
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シイ
1976年 中国
大明の成化12年に京師で獣が現れ人を傷つけた。形は狸のようでまた犬のようでもある。風のように飛ぶ。一夜に数十匹黒気と共に現れる。
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イタチ,タタミ
1980年
狐や狸ばかりが化けるわけではない。諏訪若狭守の屋敷で、畳が自然に上がることがあった。ある日また畳が上がったので、人が飛び乗ったところ、キッという鳴き声が聞こえたという。3日ほど経った時に、部屋が臭かったので床下を見ると大きないたちが頭を踏み潰されて死んでいた。これ以後怪しいことは起きなかった。
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キツネ
1972年 長崎県
宮浦の峠に、狐がたくさん出た。ある日、老人が赤牛を連れて峠に行くと、ツワの葉を体にたくさん付けた狐がいた。老人は狐が化かしていると思ったが、そのときにはもう化かされており、どこか違う家の書斎に居る気になっていた。そこへ人が通りかかり何をしているのかと問いかけると、老人は牛のしっぽに掴まって「狐だ」と言っていたという。
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