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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タタリ
1983年 京都府
向日神社の祭式は、寅の日に神輿を南の方上、上野村の旅所に渡御の日、巳の刻馬場村から馬上の童子を出すという。これはこの村の秘事であり、その辺りの者が見る事を禁じている。もしも見たら必ず祟るという。但し往来の者は大丈夫だという。

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テング
1967年 栃木県
神社の祭礼で、天狗の面をつけた人が、猿田彦の面をつけた人に案内されて行列を組んで歩く。この行列を見下ろすことは絶対に許されない。
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カッパガミ
1956年 宮城県
農夫が馬の尻にくっついた河童を捕らえるが、向後人や馬に仇をするでないぞと放してやる。その後、農夫の家で振舞に膳椀が足りないと、不足の分だけ前夜軒先に置いてある。振舞が終ったのち元の所に置くと夜中に運び去る。あるとき椀の蓋をなくしてそのまま軒下に置いたら、以後持ってこなくなった。河童が助けられたお礼によその家から持ってきていたので、一つでもなくしては先方に申し訳ないと思ったのだろう。河童はいたずら者ながらも恩も耻も知っているといって、祠を立てて祀ったという。
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トシドン
1982年 鹿児島県
年取りの夕方、子供が年どんの来るのを待っていると、年どんは首のない馬を牽いて鈴を鳴らしながら門口にやってくると事伝えられている。
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クビナシウマ,ヤギョウノカミ
1984年 愛媛県
上須戒村と高山村の境にある小笹ヶ城から多田村の小笹ヶ城までの道を、毎月27日の子の刻に烏帽子、狩衣を着した貴人が、頭のない白馬に乗り、舎人を一人連れて通る。これを人々は夜行の神と呼び、出会うと熱病を受け死ぬと伝えるため、27日の夜はその道を通る者はいなかった。しかし、ある時高山村の百姓がこれに出会い、道の下の岸陰に隠れていると、夜行の神が足を止めて「この道の下に人がいる」と言ったが、舎人が「この者は下人です」と告げたのでそのまま通り過ぎ、命拾いをした。
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クビナシウマ
1975年 愛媛県
毎年大晦日に、首なし馬が鈴音をさせて、神子の森から日の峰を通って奈良ノ木の旧道沿いに鴨部へ走っていった。神様のお守りがあれば首なし馬にあっても安全だが、お守りはむしりとられているという。首なし馬の通り道を縄目という。ここに炭かまを作るとかまの天井が取れないという。また、首なし馬にお守りなしで出会うと3日以内に死ぬという。
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ヤマイヌ,バケモノ,タヌキ
1990年 長野県
伊那から離れた場所に天神様を祀る神社があった。その村では、年に1度の祭礼に娘を1人ずつ天神様に差し出す決まりになっていた。その年にも夜遅く、金持ちの家の娘を箱に入れて宮前に置いた。心配した神主が隠れて見ていると、おかしな3人の男が来て娘を森の中に連れ去ってしまった。この時男たちは、「伊那の早太郎」が来ていないことを確認してから娘をさらった。
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ミツケテンジン
1974年 静岡県
東海道の見付宿にあった天満宮の祭礼では夜に神輿を渡すのだが、その時は一切の火気を禁じ、声を出せば災いがあるといわれている。
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ヘビ
1933年 神奈川県
猿島にあった春日神社の8月下旬の例祭の前後には、毎晩のように上総の鹿野山から猿山にかけて泳ぐ蛇がいた。神社を猿島から横須賀に移してからは蛇が泳ぐ話もなくなった。
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オニ,(ゾクシン)
1967年 愛媛県
早津佐神社の弓祭は旧正月11日に行われ、上ヶ城・浜城・北ヶ谷の三部落が交代で当屋を務める。弓を射る方向は、その朝牛が寝ている方向とされているが、これはその方面から鬼が来るといわれているからである。現在は海から陸へ向けて打つという。
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オチョスサマ
1968年 佐賀県
道端におちょす様という石の神様があって、藁葺き屋根の木の祠に祀られている。正月二十日に子供の的射りがある。祠を十二社宮のところに移したことがあったが、法印に良くないといわれて戻した。子供の神様で、以前、子供が竹でおちょす様にいたずらしているのを止めたら、止めた人に祟りがあったという。
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オニコ
1964年 島根県
西ノ島町蔵ノ谷では、「庚申の晩に嫁婿とるな 鬼子を生むか蛇の子を生むか」と言われ、庚申の日の結婚を忌む。
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ヒイヒイザル
1993年 三重県
ヒイヒイ猿という猿が、黒田集落から娘を人身御供に取っていたので、旅の由井小雪が身代わりになった。小雪が神輿に乗って待っていると、松脂と砂で毛を硬くしたヒイヒイ猿が降りてきた。小雪は毛の隙間のある首と足を狙って猿を斬り捨てた。猿の頭は比奈知へ、足はサガラの橋へ飛んだ。猿は「去る」に通じて縁起が悪いから婚礼の行列はサガラの橋を通らない。比奈知では今もヒヒマツリという祭りをしていると言う。
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ゴズテンノウ
1987年 長野県
昔,村の人が馬を曳いていると馬が大きな穴に足を取られてしまった。するとその穴の底から「俺は牛頭天王だが,俺を祀ってくれないと村中に祟ってやる」という声が聞こえた。そこで村中で祀ることになり,今は村の東方の馬場山上に祀ってある。
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リュウ
1941年 朝鮮
平南中和郡唐井面斗井里の村端に池があり、ある時村人は、龍が池から昇天するという話を聞いて門口で待っていた。しかしある老人が龍が昇天するときは農作物に被害が出るから阻止しなければと言い出したので、馬の頭を切り池に祈り投げ入れた。そして龍は現れなかった。それ以来この地域を馬井という。
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ムラヲスクッテクレタオオカミ
1987年 長野県
昔,大屋のこの村は信濃十六牧の一つで,毎年三歳馬を一定数朝廷に送っていた。ある年子馬が全て狼の餌食となり,怒った村人は山のいたる所に罠を仕掛けた。狼の子が一匹罠にかかったので,夜,狼の群れが村を襲ってきて一晩中吠え続けた。村長がやぐらの上から「狼たちよ,お前達も子が捕らえられれば一晩中吠えるではないか。馬の身になってみよ。ましてこの村は馬を飼わねば生きていけないのだ。これからは野山で鳥や獣を取ることをやめるから村を襲うのはやめてくれ」と叫び,狼の子を放すと狼は帰っていった。以後狼を神様として祀り,安心して馬を飼うことができるようになった。
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ヤマノカミサン,コウジンサン,タタリ
1984年 島根県
穴見谷・大向では14日、井原谷では16日の晩はホトホトといって若者が藁で馬を作り、ホトホトといって家々をまわって投げこんでゆく。その藁の馬は山の神さんをまつったところに納める。そこは荒神さんともいわれて榊が立ててあり人がみだりに入るとたたるという。
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マジョ,キンノニワトリ
1958年 愛媛県
安産で有名な神社では、大晦日から6日間日没から日の出まで参詣すること、祭事に太鼓を打つことを禁じている。不審に感じた神官が夜中待っていると、魔女が現れ、神官に襲い掛かった。神官が抜いた刀を噛み切ろうとした。鶏が鳴き始めたので魔女は消えていった。
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ニジュウサンヤサマ,ツキマチシンコウ,ニジュウサンヤコウ,ニジュウサンヤトッコウ
2001年 青森県
田子町矢田郎では、これを二十三夜トッコウと呼んでいる。この日には当番の家に集まり、神棚に二十三夜様の掛け軸を掛けて燈明をともし、お神酒を上げて拝む。月の出によって世の中を占うが、雲ひとつなく登ると豊作、雲に隠れて見えなければ凶作になると言われている。福地村法師岡では、この日が同時に子安様の縁日でもある。十和田市栃ノ沢では、秋葉様の祭日が同日であったり、子安様の祭日が同日であったりすることもある。
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ショウゾク
1983年 京都府
この村には装束の社という小社があり、古来から装束を神体としている。いつに作ったものかは不明だが、汚れや破れはないという。向日神社の祭礼の時に、夜雨が降ると言っても、装束を脱いだままで社へ納めても、明年出してみると必ずたたんであるという。
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トシドン,クビノナイウマ
1934年 鹿児島県
正月の神を年どんという。首のない馬に乗り、鈴を鳴らしてくると子供たちは聞かされている。村の境の年殿石という石に憩って村に入ってくるともいう。
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