カタハノアシ 1989年 山梨県 天皇の御還幸の後を慕って数万本の葦が片葉となり、勅使が奈良田に入ると、今の中巨摩郡芦安村御勅使川の方向を指した。
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マツ 1976年 千葉県 下総国海上郡飯岡浦の玉崎大明神の社の後ろに松の木と楠の木がある。松の梢が社を覆って屋根が壊れる事が度々あったので、宝暦の頃に神官が松を伐ろうとしたが、日が暮れたので伐りかけのまま置いておいたところ、伐った松が一夜の内に楠に取り付き枝葉を茂らせていたという。
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ガマ 1976年 大阪府 桓武天皇の延暦3年5月、蝦蟇が2万匹ばかり難波の南から四天王寺の境内に入りどこかに行った。
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オオキナヘビ,リュウ 1977年 沖縄県 昔、清明が神様から暦を学ぶため天に向かった。旅の途中、大蛇や天の下の家の主人から神様に言伝を頼まれ、その代わりに助けを受けて、天へとたどり着いた。天で暦を学び、帰りに大蛇達との約束を果たした。家へと戻ると友であるトゥブンクに妻を取られており、暦の本も書き写された。いざ暦の勝負をしようとしたとき、天から神が降りてきて、トゥブンクの悪事を暴き、清明にトゥブンクと妻を殺させた。清明は暦を伝え、天の下の家の娘と結婚し、幸せに暮らした。
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トビウメ,テンマングウ 1983年 福岡県 太宰府天満宮の梅は、菅原道真が筑紫に配流された際に、その庭に飛んできたもので飛梅と呼ばれている。数年後、その梅を参詣者が少し折って、自分の家の梅に接ぎ木しよう持ち帰ったところ、その夜に「情なく折人つらし我宿のあるじ忘れぬ梅の立枝を」という天満宮のお告げがあったという。
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キボク,ウメ 1976年 岐阜県 美濃の国安八郡香島村の梅が寺という寺院にある梅の古木は、春に花が咲くことなく、実を生じる。
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ネズミ 1974年 大阪府 大化元年冬12月に天皇が難波長柄豊碕に遷都したところ、老人等が言うには、春から夏にかけて鼠が難波に向かったという。これは遷都の兆だという。
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カエルカッセン 1974年 大阪府 桓武天皇の延暦3年5月に、蝦蟆が2万匹ほど集まり、難波市南道より南行し、四天王寺境内に入った後ことごとく散り去ったという。これを蛙合戦という。
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タタリ 1929年 東京都 昔、松があった。この松を切るものは病になったり死ぬといわれていた。ある老人が松を切ったところ、病気になり死んだ。
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ゼンコウジニョライノショ 1974年 奈良県 法隆寺の霊宝の一つに信州善光寺如来の御書がある。これは勅使が善光寺に行って通夜をしていた時、内陣から如来の仏勅があり、それを勅使が書き留めたものだという。
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ナナハカ 2000年 大阪府 近世大坂で盛行した七墓参りには、大坂七墓と呼ばれる大坂三郷にある七つの古い墓所(梅田・浜ノ寺・吉原・野田・小橋・鳶田・千日)を廻るものがあった。近世大坂の風俗地誌『摂陽落穂集』によると、例年7月15日の夜に七墓を廻り、夜通し鉦を打ち鳴らして回向を行えば、葬式の日に雨風の難を免れる、とある。
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ゲンジョウ,レンショウ 1974年 京都府 村上天皇が明月の夜に玄上という琵琶を弾いていた時、影のような物が飛んできた。天皇が何者かを問うと、それは唐の琵琶博士である廉承で、音色の素晴らしさに感動して出て来た。そして秘曲を伝えたという。
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ヒトヨセンボン 2004年 京都府 一晩のうちに松が数千本生え、一夜にして林になったという。
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テンジンサマ(ゾクシン) 1981年 大分県 梅、梅干、梅の核を海に投じてはならない。流刑に処せられた天神様の紋所が梅であり、流されることを嫌う意味からであるという。
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オンリョウ 1977年 早良親王は、光仁天皇の第2子だが、延暦4年9月、謀反の疑いで淡路島に流刑され、当地で息絶えたが、怨霊が祟りをなしたので、延暦19年7月に祟道天皇の追号を送られた。
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シロフジ,サカノウエノタムラマロ 1956年 宮城県 坂上田村麻呂の乗った馬が倒れたとき、藤の鞭を地にさしたところ、根を生じた。
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カマイタチ 1980年 突然の烈風に当たると即死することがある。これを越前ではカマイタチとよんでいる(佐渡にも多く、奥州にもある)。越後では古暦紙の灰を服すと治るという。これは烈寒の地だけに陰陽の気が定まらず、毒気が凝結したものが生じ、それに当たるから死んでしまうのだという。
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キンカケウメ,ロウジン 1990年 福岡県 ある屋敷内の菅原道真小祠の前に「金掛梅」という木がある。永正年間この家が衰えたとき白髪の老人があらわれ、梅に金を掛けたためその名がついたという。そのため家は再び栄えた。
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フリマツ 1984年 長野県 降松という松があった。昔、空から降ってきた一本の松の下に、八幡様の神像があった。そこが最初の八幡様の場所である。降松切り倒して校舎にしたが、その東館を壊したときに降松があったのかもしれない。
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マツ,タタリ 1915年 岡山県 阿弥陀堂の跡と称するところに古い松があった。かつて森侯がこの松を移そうとしたら祟りがあった。その松は寛政6年に枯れたが、株は長いあいだ朽ちず、雨が降るように祈ると効験があったという。
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タタリ 1975年 大神宮に勅使が行き奉幣していると、雷がにわかに轟き天地が揺れ、すさまじい雨が降り、一時の間に洪水のようになった。神宮や陰陽寮では、巽の方角で不浄の事があったための大神の祟りと考えた。果たしてその前日、勅使たちが泊まった宿坊で、不浄の行いがあったという。
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