ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は、1匹撃って傷つけたり殺したりすると、いくらでも出て来るという。
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アカゴイシ 1932年 愛知県 赤子の足跡の付いた石がある。その石のある方向からは、離れていても赤子の鳴き声が聞こえるという。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は、人が木に登って逃れると、犬柱を作って追ってくるという。
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ヤマイヌ,オオカミ 1984年 長野県 ある時猟師が山犬を1匹撃って持ち帰り家族で食した。夜寝ていると1匹の荒れ狂った山犬が家に入ってきて家族に襲いかかった。夫婦は噛み殺され娘は何とか助かった。山犬の雄か雌の一方を殺したので残ったほうが怒ったのだろう。
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ヤマイヌ 1995年 長野県 山犬はずっとついてきて、人が倒れるととびかかる。
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テング 1995年 静岡県 若夫婦が赤子を小屋に置いて畑仕事をしていたら、大鷲が赤子をさらって岩岳山に飛び去った。若夫婦は大鷲を追って山に行き、2度と戻ってこなかった。それから50年程して、乞食の老婆が小屋の近くで息絶えていた。村人は赤子と老婆の墓を並べて作った。赤子を持ち去った大鷲は、岩岳山の天狗の使い。
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サル,ヤマジョロウ 1975年 高知県 猟師の定次が家に帰ると、見知らぬ女が夕飯の支度をしていた。しばらくは夫婦のように暮らしたが、程なく女は子を宿し、ある夜赤子の泣き声がしたかと思うと女と赤子は跡形もなく消えていて、寝床には野猿の毛がつもっていた。赤子は山女郎となったという。
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ヤマノイヌ 1935年 愛知県 山に山犬がたくさん住んでいた。ある年、山の犬が岩の間に仔を産んだのをある人が見て帰った。その人の妻が隣近所と相談して、産見舞として重箱に入れた赤飯を岩の間に置いておいた。それから参拝に行き、帰りに重箱を受け取りに行くと、重箱の中は空で元のように風呂敷に包まれていた。
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ケモノ 1956年 神奈川県 ケモノというつきものがいる。ネズミより少し大きく、夜なべ仕事の邪魔などをしに来た。付近の山には狸はおらず、マミというのがいるが、人は化かさない。また、赤児の歯が生えないうちに1人でおくと、狸が口の中に舌を入れて殺すことがままあるという。
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テング 1974年 山梨県 山にいると、天狗が「オイオイ」と声をかけてくることがあるが、それに返事をすると連れて行かれてしまうという。
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チマタノカゼ,ヤマイヌ 1942年 高知県 昭和初期頃、妻に子供が生まれた主人が急いで帰ると、山犬がつけてきた。山犬に袖を引かれて飛び降りると、大きな音がして真紅の焔が飛んでいった。これをチマタの風と言い、赤ん坊が生まれたり、人が死んだりすると、肉親のものが出会う。これに触れるとそこが赤くなる。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は人の送り迎えをする。送り犬は道に沿って道下を、迎え犬は道上をついてくる。
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ヤマイヌ 1985年 愛媛県 山犬は、お産祝いの餅や十月亥の子の祝餅を配る子にもついてくる。
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ヤマイヌ 1985年 新潟県 福島集落のある家の子どもが吹雪の日に泣き止まないので「泣く子は山犬がさらいに来る」と怒りつけて外に出したら、本当に山犬が来てくわえていかれてしまった。家人は追いかけたが、とうとう子どもを取り戻せなかった。
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ウシオニ,ヌレオンナ 1933年 島根県 夜、男が釣りから帰ろうとしたとき、濡女が現れた。濡女は赤子を男に抱かせると消えてしまった。男が赤子を投げ捨てて逃げ出すと、牛鬼が追いかけてきた。男はある農家に逃げ込むことができやっと助かった。
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ヤマノイヌ(ゾクシン) 1932年 愛知県 もし、山の犬に送られた時は、草鞋の紐を切って犬に与え、「山の犬送れ……」の歌を唱えれば去って行くという俗信。
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ヤマイヌ 1983年 愛媛県 お産があってから三日の火の明けないうちにその家で飲み食いすると山犬がつく。その時は「産火を食べたら夜道を歩くな」と言う。山犬は血を好むので赤火(月経中)の婦人によく憑く。眼は大きく、人に噛み付くことはないし、悪さもしない。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 子どもを連れた山犬は恐ろしい。
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ヤマイヌ 1941年 福島県 昔は山犬がいて仔馬が殺されて困っていたが、三峰山に行って御札をもらってきて山の上に祀ってからは出なくなった。20年ほど前、山で山犬の仔を取ってきてしまったら、ある時大きな山犬がやってきて、仔馬と親馬を殺されてしまったという。
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ヤマノ 1988年 長野県 山には山犬が出る。
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