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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ユタテ,オハナユタテ
1956年 宮城県
芋沢字向寺今野家の氏神はオデンノウサマ(八坂神社)で、お祭は6月15日だが、前夜の夜籠りに鎮守の社掌さん(神官)が来て「お花湯立て」の神事を行う。15日朝にも「朝祈祷」をする。

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カッパガミ,キュウリ,ウシ
1956年 宮城県
お花湯立てには胡瓜を二本持参、一本を供え、一本は河童神に供える(川に流す)。今野家では胡瓜を作ることも触れることも禁じられ、牛を飼うことも食べることも禁じられる。部落の人々も胡瓜を供えないうちは食べてはならない。お天王様がボウの病になったとき胡瓜畑で休み、目が覚めると胡瓜を食べてのどの渇きをいやし、迎えに来た牛に乗って帰って助かったからだとされている。
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シンバツ,オワタリサマ,オジンジキサマ
1968年 愛知県
篠島の八王子社の年一回の祭礼が正月3日4日にの両日に行われる。祭行事は八王寺社から神明社の神霊渡御及び還御の儀を中心として行われる。神霊の渡御の途中は物影に身をひそめ,ひざまづいて控える。もしもまちがって路上でこのオワタリサマに行き逢うと,神罰をこうむり一命にかかわると伝わる。神霊はオジンジキサマという。
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ショウガツノカミサン,トシトクジン
2000年 徳島県
正月15日の小正月は、おしめ上げといって正月の神さんが帰る日である。朝は早いほどよく、粥を炊いて樫で作った粥箸を添えて歳徳神に供える。そのあとに樫の箸は門に立てる。豊作祈願として粥汁を作物にかける農家もある。
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カッパガミサン
1956年 宮城県
6月15日の河童祭の日には、八雲神社・磯良神社・牛頭天王神社などで水祭を行う。神前や川・堀に住む河童に胡瓜を供えた後でなければ胡瓜を食べないという。子供らは河童神社から守札を請けてから水浴びする慣習であった。磯良神社の河童膏薬は手足の捻挫に効果があるという。
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ヤツヅラノタヌキ
1975年 高知県
ハヅマの滝の穴には神様が祀ってある。正月の15日、28日には入れない。昔、お遍路さんが入って2度と出てこなかった。ここには昔、頭が8つあるヤツヅラのタヌキが住んでいて、きれいな娘さんを毎晩食べた。
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〔トウゲンゴンゲン〕,ユメマクラ
1987年 長野県
田沢温泉湯源権現社の祭神。大昔,役の行者の夢枕に立って田沢温泉の在り場所を教えた。役行者は温泉開湯の時社を造って祀り,この温泉の守護神とした。常にこの温泉の危急を救い,今でも毎年八十八夜にお祭をする。
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ショウガツカミサン
2000年 徳島県
正月15日の小正月の早朝、家の主人(男)が白粥を炊いて神前に供えて拝する。終わったら前日の夕方に、ふしの木や桐、桧や梶などで作り、しょうがつかみさんに供えていた送り箸に粥をつけて、家内の柱を叩いて回る。この時に「正月神さん来年も早々とおいでつかはれ」と言って叩く家もある。
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イド,オスズサン
1929年 岩手県
飯岡村では井戸にオスゞサンという神様がいる。夜は眠っているので、もし水が汲みたければ、手をたたいて起こす。
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ミコガミ,オオヤマミコガミ
1975年 岡山県
美甘村(現・真庭市)美甘のある家は現在黒田神社の神主である。ミコ神は女の神で子供を好む。2階に祀ってある。オオヤマミコ神と呼び、旧11月13日が祭日で、甘酒を作り子供に飲ませるが、ミコ神には飲ませない。当日一番早くミコ神に参った子供は願い事がかなうという。近所の子供にできものができた時にはオオヤマミコ神を拝みに来る。
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フンシガミ
1986年 沖縄県
屋敷に祀っている神をフンシガミという。屋敷の北側に祀るとよいと言われるが、東に祭っている家もある。毎月旧暦の1日と15日に男の人が拝むことになっており、ヒジル・ウコーを供え、火をつけた線香は供えない。神のいる場所に近い場所にある屋敷は、精が強いと家族に悪影響があるので、フンシガミを置く。
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オカマサマ
1983年 茨城県
元沢ではオカマ様は9月27日の早朝に出雲に縁結びにでかけ、10月27日に戻ってくる。この両日ともオカマ様の棚には御灯明と御神酒を供え、オカマ様が帰ってくるまで供えておく。オカマ様が出雲へ出かけるときには雨が降るという。
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トシトクジン
2000年 徳島県
正月15日は小正月・上がり正月と呼ばれ、歳徳神を神送りする日である。早朝に炊いた粥の汁を、若水を迎えた柄杓に入れ、ふしの木の箸につけて家中の柱を叩いて回る。この時に「この暮れもお早う」と言う。その後に神棚をおろして神送りをする。
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カッパ,(ゾクシン)
1988年 福岡県
井戸神のことを水神様と呼ぶ。5月5日はその祭で、「河童さん祭り」と呼ぶ。川や各家の井戸、汲場に篠のついた竹を立てて、藁苞に塩・イリコ・米を包んで下げ、酒を竹筒に入れて祭るという。
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ムケノサクジツ
1956年 宮城県
6月1日をむけの朔日といい、正月の餅に蚤の船(ウマノスカンボ-たでのことか?-の実と葉)を添えて神前に供える。この前夜、蚤の船を座敷に撒き、翌朝川に流すが、これは蚤退治のためだという。
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ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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オボシナサマ,フドウサマ
1969年 秋田県
鬼神集落の鎮守はオボシナサマといい、不動様という。祭日は旧暦の3月28日だったが、今は新暦の5月8日にやる。前日の夜から煮物を重箱に詰めて境内に集まり、皆で食べる。このとき肉を食べてはいけない。1956年のこと、肉を食べた人があったため、翌日集落で大火事が起こって17軒焼けたという。
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ミサキ,ミサキマリシテン,ウシロガミ,ゲドウ
1983年 岡山県
落合町栗原余河内では、本家の屋敷の北西隅にある榊の古木のところに小祠を設けてミサキを祀っている。先祖のようにも言われているが、ミサキ摩利支天とも呼ばれている。これはウシロ神(守護神)であり、祀ればその威光によって他人はこの人物に立ち向かえなくなり、またゲドウ(悪霊)も近づけなくなるのだという。
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ミブケノフシギ
1956年 東京都
壬生家を建てる時ジノタケが上がらなかったが、翌朝ひとりでに上がっていた。屋根の萱に燃えきじりを差し込まれたが、火事にならなかった。以後、ハングルマサマという火の神を祀っている。
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スワジンジャノカミ
1965年 山梨県
諏訪神社の御使いである白蛇が川水の上を「麻からのくき」にのっていたのを、初めに見つけた塩沢部落の人達によって、年々4月15日に諏訪神社の祭典が行われる。その際には神輿の渡幸があり、祭りの前に富士川の河原に御小屋をたてるが、ある年、これを建てなかったことがあった。すると、この部落に伝染病が流行したことから神様の御怒りに違いないというので、その翌年から再び建てられるようになった。
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ノウガミサマ,オボスナサマ
2001年 青森県
9月16日には、ノウガミ様が種を持って天へ帰る日であり、丸い餅を16個、ウキウキ(ナベダンゴ)、赤飯、煮しめ、豆シトギを作る。オボスナ様の境内にあるオノウガミ様にお神酒とお菓子を、家の神棚にはそれを朝夕供えたりもする。
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