(キョジン) 1993年 静岡県 ぼっこ田、ぼっこ山は、昔琵琶湖からボッコ(モッコ)で土を運んで富士山を作ったときにこぼれてできた。
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ナナツモリ,キョジン 1956年 宮城県 モリは東北地方で山のこと。朝比奈三郎という巨人が、今の品井沼の所からタンガラに土を入れて運び、七ツの山を造った。出来上がってからタンガラにくっついていた土をほろき落としてできたのがタンガラ森で、これは七ツ森に入らない。土を掘った跡に水がたまって品井沼となり、土を運んで往復した足跡が吉田川となった。七ツ森の全ての頂上に薬師の石仏を立て、毎年旧暦4月8日に薬師ガケといって一日で巡拝する習わしがある。
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タノカミサマ 1982年 新潟県 春3月16日は「田の神祭り」で、この日、田の神様が山から下りてこられ、大きなシトギ団子を16作って恵比須棚に供える。そして、秋の11月16日も「田の神祭り」で、この日、田の神様が田圃から山へあがられ、春と同じくシトギ団子を16個、恵比寿様に供える。
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ヤマオトコ 1980年 新潟県 おりんヶ岳は昔野沢のおりんという娘が行方不明になり、探していた人が常浪川に浮かぶ藤つるの草履を見つけ室谷の上を探したことから名が付いた。そこはおりんが小屋を立て住んでいたが、一緒にいた山男がおりんを返さなかった。
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オニ 1969年 三重県 坂上田村麻呂が鬼ヶ城の鬼の目をヨモギとススキの矢で射た。節句にヨモギとススキを屋根に投げる由来。
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データラブチ 1992年 群馬県 昔巨人が榛名富士を作ろうと土を運んでいた途中で夜が明けたので土を掘り出して帰った。その土がひともっこ山である。
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キョジン 1939年 香川県 昔、巨人がフゴを担いで讃岐へやって来た。巨人がフゴの土を撒いたりふるったり、草鞋の土を落としたりするとそれが山になり、尿を流すと川になった。
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ツエ 1926年 沖縄県 オモロ詩人のアカインコが読谷村に行ったとき、杖を立てておいたら芽吹いて大木になった。
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キョジン 1993年 三重県 巨人が江州から土を運んだとき、もっこから落ちた土がモッコ山になった。
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オニ 1968年 宮城県 坂上田村麻呂が討ち取った鬼首峠の鬼の首が落ちてきたので、鬼首という地名がついた。
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キョジン,ダイトクボウ 2003年 福島県 昔、大徳坊という巨人がいて、タンガラ(背負籠)で土を運んできて平地にあけた。それが今の信夫山である。タンガラの底に少し残っていた土を捨てたのが今の一杯森(福島市森合)であり、草鞋の裏についた土を払ってできたのが石ヶ森(福島市鎌田)であるという。
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キョジン 1951年 福島県 昔安達太良山に住む一人の番匠が休んだり遊んだりする広場が欲しくなり、タガラで屋根の土をかき集めて背負いだした。途中こぼれた土が一盃森に、投げた土が千貫森になったという。
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オニ 1960年 富山県 昔、「鬼ヶ瀬」の辺りが陸だったころ、1匹の鬼がそこに棲んで旅人を悩ました。轡田豊後守という殿様が単身で戦ったところ共に気絶してしまった。ところが一陣の風で団子の木から団子が落ち、殿様の口に入った。それで殿様が目覚め、首尾よく鬼の首を取ったという。
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コウボウダイシ 1949年 岡山県 弘法大師が唐土に渡り様々な種子を集めた。帰国時に発見され種子を取り上げられ、唐土にいてはならないといいわたされた。そこで、小さな袋を隠し持ち種子を入れ、地上に杖を立てそれに乗った。しかし、それでもだめだといわれたので、日本に飛び戻り、各地をまわり種子をまいた。最後に下熊谷の地にきて、袋を逆さにして振ったところ残っていた茨の種子がこぼれ落ちた。現在、フクロップルイと呼ばれる茨の生い茂った荒れ地はその名残である。
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ヤマノカミ,タノカミ 1961年 新潟県 山の神が山から下りて田の神となる3月16日の前の晩に、大きな団子を16個作って夷棚に供える。
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トキワゴゼン 1973年 奈良県 藤の森は、常盤御前が牛若丸を生んだところという。
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ニチレン,シミズノサクラ 1935年 山梨県 文永11年閏5月17日に日蓮上人がこの村を通過しようとした時に、大変のどが渇いたので、持っていた桜の枝を地に打ち込み、祈願を込めたところ忽ち清水が湧出したという。その桜は根付いて木になったという。
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シロフジ,サカノウエノタムラマロ 1956年 宮城県 坂上田村麻呂の乗った馬が倒れたとき、藤の鞭を地にさしたところ、根を生じた。
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ヤマンバ 1991年 静岡県 山姥が富士山または竜頭山を作るときに倉木山から土を運んだが、途中で臼を搗く音を聞いて夜明けと勘違いし、土を置いていった。それが浅間山である。
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ダンザブロウムジナ 1961年 新潟県 佐渡の殿様が狢を連れて来た。ある夫婦が狢を佐渡の洞穴に放してそれに団三郎という名をつけた。
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