ヤマガミノカイイ 1974年 滋賀県 江州大津の医師が、胆吹山から薬草と石を持ち帰ったところ、毎晩石が飛んでくるようになった。山の神が石を惜しんだためだと聞き、石と薬草を山へ戻したところその様なことはなくなった。
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ヨナキイシ 1990年 長野県 下小俣の水田の中に夜泣き石があり、夕方になると赤ん坊のような声で泣いた。そこで人々は石を祀った。するとそれまで、田の持ち主の家の者が石を動かすと家人が病気をしたりしたのに、そういうことがなくなった。
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ヨナキイシ 1939年 福井県 道路改修の時、大石を掘り出した。それを寺が購入したが、毎晩石が泣くので、再び元のところに戻して祀る事にした。
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ギョウイシ 1982年 群馬県 昔、行者が行をしたといわれている石で、それがある畑を耕作すると病人が出ると嫌われている。
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ナガレボトケ 1952年 佐賀県 若い女の「流れ仏」を拾ったが、自家近くに埋めて祀らず、浜の納屋近くに捨ててしまった。ところが病気になり、法印様に見てもらうと、「流れ仏が祀ってもらいたがっている」という。そこで石の恵比寿さんを自宅に祀ると病気も良くなり、漁もうまくいくようになった。
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ヨナキイシ 1985年 愛媛県 袖もぎ坂の上の法寿院墓地にある夜泣き石は、ある庄屋の庭へ据えられたが、夜な夜な鳴き声がするのでもとの場所へ返されたと言われている。この石は向かいの山の部落から見ると、きらきら光り輝くように見えたという。
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ヨシモリノトウ 1932年 兵庫県 寛延年中、領主がここにあった義盛の塔を他に移したところ、その石が夜な夜な、濱谷に帰りたいと泣いた。そこで、元の所へ戻したという。
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ヨナキイシ 1938年 京都府 夜泣石という石は、庭石として集められた石がよそへ運び出されることを悲しんで夜泣するのだという。
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ヨナキイシ,ブシ 1984年 長野県 旅の武士がやってきて一夜の宿を求めたが、村人は誰も貸さなかった。武士は石に腰掛け、村人の無情を思い、涙で一夜を明かした。翌日姿はなかったが、毎晩悲しい泣き声が聞こえる。村人は宿を貸さなかったことを悔やみ、その石を供養すると声はおさまった。
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バンバアイシ 1960年 神奈川県 昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
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ジゾウサマ,コウミョウ 1981年 広島県 昔、薬師の所にあった地蔵を漁師が持って帰ろうと思い、シノベの海まで背負って行ったが、重くなって船に乗れず仕方がないので海に捨てた。ある日人が海辺を通っていると海中が光っているので近付くと地蔵があった。それを薬師に返しに行った。
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カエルイシ 1932年 長野県 箱山峠へいく途中にある蛙石の由来。おしのけても翌日はもとの場所へ戻っている。石を買った資産家は病気になり、その家の土蔵に大きな蛙が来て一晩「あの山に帰してくれ」というように鳴くので、元の山へ寄付すると病気も治り、蛙もいなくなったという。
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(ダイジノタタリ) 1984年 山梨県 大寺の跡を買い取ってヒエなどを作っていたが、夕方に地鳴りがするので怖くていられず、石の宮を祀って祭りをするとおさまった。後年この家の人が移住する時に石の室を移したところ、家族が次々と病気になったので、石の宮を元に戻したらことがおさまった。今でもそれが残っている。
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イシガミサン 1985年 香川県 志々島の阿部次郎左衛門という人が沖で網をうっていると、石がかかった。捨ててもまた網にかかることが二度三度続いたので、海に返さず筏石の上に置いた。その石が、夜になると、吉田へいこう、と夜泣きした。そこで吉田に運び、石神さんとして祀った。
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カメイシ 1986年 大分県 (石を)陸に上げると毎日のように泣いたので海に返した。
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シロイシサマ 1991年 愛知県 真っ白なきれいな石で、石を動かすと「もとの山へ帰りたい」と泣く。その石を盗もうとした者は体が痛くなった。
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(タビノオトコ),ワラジ 1990年 長野県 ある人が、三十畳ほどもある大石の上でわらじを作り、それを軒下に下げていた。すると旅の乞食のような人が来て、泊めてくれないかと頼んだ。快く泊めると、翌朝男が帰った後、下げておいたわらじが全部小判になっていたという。
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イシ,タタリ 1961年 岡山県 笠岡市横島の海岸に石が流れ着いた。子供達がその石に小便をしたら大病になったという。またこの石に小便をすると性器がはれるといい、女性の場合には女性の性器が発達して一人前の女になるといってひそかに女の人が小便したりまたがったりした。この石はもとは道通神社にあったという。
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タタリヲナスイシ 1992年 茨城県 山道にある大きな池にあった大日如来を移転した。その際に不用になった石段をぬかるみ道に置いたところ、運んだ村人が不幸になったため、元に戻すことにした。
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アマノジャク 1990年 長野県 天の邪鬼が上松に来たとき、手に一握りの砂を握って台ヶ峰に登った。その砂を付近の小山にまくと、初めは細かなものだったが年が経つにつれてだんだん大きくなった。今ではそこを岩屋といい、大石が石垣のように連なっている。
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