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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ザトウイシ
1987年 長野県
明泉寺の石門の下にある。ある時座頭が自分の不幸を嘆き,観音様に願をかけたがよくならない。そこで,死を決意しこの石目掛けて飛び降りたが,松の木に引っかかった。途端に目が開いて見えるようになったという。

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ツエ
1925年 兵庫県
明石の人丸社に座頭が参詣して祈請したところ、眼が開いたので、不要になった杖を庭に挿した。翌春、その杖から芽吹き、花が咲き、桜の木になった。
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マツノキ
1967年 富山県
秋葉山にあった松の木の下に行者がきて「おいてくれ」と言った。夜中、行者が南無阿弥陀仏を唱えると、松の木が「出て行ってくれ」と言った。それでも行者が頑張ると、松の木は行者に頭から水をかけて追い払った。行者は山を降り、その出来事をみんなに話した。
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カンノンノミズ
1932年 長野県
明治10年頃のこと、塩尻峠を登っていた若い躄が、清水の湧き出る場所で水を飲み、ふと見上げると観音様がいた。彼は近寄って額づいていたが、そのまま深い眠りに落ちた。目を覚ますと躄は立ち上がれるようになった。この噂が広まり、観音様をお参りする者が日に日に増えたが、供え物をめぐって人々が争うと、観音様は忽然と消えてしまったという。
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テング
1974年 京都府
東松が崎の日蓮宗の寺の僧が臨終の時、急に起き上がり周りをにらむと、目が輝き、鼻がみるみる高くなり、羽が生えて如意が岳の方向に飛んでいった。
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ユメ,タタリ,クビナシジゾウ
1983年 香川県
川を流れていた首無地蔵を拾い上げて、島田寺の山門の一番低いところに据えておいた。すると世話人にたたりがあったため、高いところへ持っていった。すると別の人に夢のお告げがあり、信じれば首から上の病を治してやると言ったという。
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ニュウジョウヅカ
1986年 埼玉県
ある高僧が生きながら穴に入り、念仏を唱えながら死んだ。そこを入定塚と呼んでいる。その穴の側に一本の杉の木があった。木肌を切ると血が流れ出るとか、一名「亡者杉」とも言って、人が死ぬとその足跡がつくなどという。
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シノヨソク
1944年 秋田県
極楽浄土行きを熱心に願う坑夫がいた。ある時成仏の時期を予知し、妻子と別れの杯を酌み交わし、夜陰月明に乗じて梅の木に登ると、急に彩雲がたなびき、男はその中に姿を没して行方がわからなくなった。極楽往生によって身体は消滅し、魂が浄土へ行ったのだという。
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バトウカンノンサマ
1995年 愛知県
豊橋市小松原の観音様に願掛けに行った目の見えない人の夢枕に観音様が立たれ、もっと近くに本尊があると告げた。その人が西尾市西幡豆町松原の馬頭観音を訪れたら、目の病気が治ったという。実は小松原の観音と松原の観音は同木で作られているという。
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ザトウ
1979年
蘭亭という号の人物は、彼の家に奉仕していた座頭を大変嫌い、何とかして追い出そうとする。そこで座頭に無実の罪を着せて出入りを禁じさせたのだが、それに怒った座頭が井戸に入って自殺する。その死んだ翌日から蘭亭は目を病み、ついに失明した。座頭のせいか。
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オキナジマ
1956年 宮城県
松島寺の地主権現山王の祭に、天台の僧徒が、年々に延年を奉納し、終れば面を邑長の家に収める。ある時その中の翁の面が飛んでこの島に落ちた。
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ザトウ
1922年 東京都
明治5年頃、東京日本橋に留という男がいたが、毎夜妙なものを見るのが常であった。夢うつつの状態の時、何処からともなく雨の降る音が聞こえ、座頭が枕元に座るのである。座頭は何をするというわけでもないが、毎夜出るので気が滅入り、方々に出かけて泊ってみたが、やはり何処でも出る。東京で名高い陰陽道に詳しい人に頼んで祈祷してもらったところ、見えなくなった。
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タビノザトウノタタリ
1979年 岐阜県
昔、旅の座頭が沼に落ちて溺れた。「助けてくれ」と叫んだが、近くにいた男は助けに行かなかった。座頭の祟りで、男の家には片目の子供が生まれた。
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カンノンゾウ,(ユメノオツゲ
1989年 長野県
長石寺に泥棒が入って本尊を盗んだが、背中が重くなって恐ろしくなり、天竜川へ捨てた。観音は流れて泰阜村の門島に着いた。泰阜の明島のある人の夢枕に観音様が立ち、助けを求めた。その人が目を覚ましてから淵に行くと観音があった。拾い上げて船で返しに行くと、台座にぴたりとはまったという。
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セイリュウ
1923年 愛知県
無因という禅僧が、岩角をこつこつと杖でたたくと、岩が裂けて水がほとばしり、白雲が立ちのぼるなかで青龍が天に昇っていった。青龍山瑞泉寺の名はここから起こった。
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ムネワリアミダ
1956年 宮城県
昔、この寺の住職が京の戻りに木曾街道で追剥にあったとき、傍の大木が突然倒れ追剥は下敷きになって死んだが、逆恨みに和尚をにらんだ目つきが忘れられなかった。寺に帰って留守中に生まれたという門前の家の子供の見舞いに行き、赤ん坊を抱いたところ、和尚を見つめた赤ん坊の目つきが追剥の今際の際の目とそっくりだった。和尚はついに乱心し赤ん坊を殺したので、磔に決まった。寺の前は七北田刑場への引き廻しの道筋で、処刑の日に小僧たちは泣きながら見送り本堂に引き上げると、パチッと音がして本尊の阿弥陀如来の胸がタテに三寸ほど割れた。京へ送って修理したが寺に帰ると割れる。何度修理しても元にもどらず、そのままになっている。
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ヒカリモノ,レイボク,レイム,ダルマ
1935年 群馬県
碓氷川が氾濫した時、夜中に光り物があった。翌朝見ると古木で、えもいわれぬ芳香のある霊木なので、観音様がひきよせられたのだろうと少林山の観音堂に納めた。数十年後に一了居士なるものが霊夢を見て登山し、一刀三礼の敬虔振りで霊木から達磨の座禅像を彫り上げた。その当時また碓氷川に流れよった古木があり、この古木にあった大きな穴は丁度達磨像の龕に丁度よかったという。それらの話を聞き伝えた人々の参詣が盛況を呈し、ついに寺を開いたのが少林山達磨寺である。
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シャミガフチ
1987年 長野県
三味脇にある。昔,座頭が道に迷って三味線を持ったままこの淵に落ちて死んだ。以来,夕方になると淵の底から三味の音が聞こえてくるという。
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イウナリジゾウ,(ユメノオツゲ),(タタリ)
1990年 長野県
言成地蔵という地蔵堂の前は、馬で通る人も必ず降りて通る習わしになっていた。ある時、侍が馬で通りかかったので馬子が下馬するように言ったが、侍はそのまま通り過ぎようとし、地蔵の前で落馬した。怒った侍は地蔵を袈裟懸けに切った。切られた地蔵は新福寺の和尚の夢枕に立って傷口を布で巻いてくれと頼んだ。今でも地蔵は袈裟でしっかりと巻かれているが、これを見たものは目が潰れるという。斬りつけた侍は、病死した。
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カミヲユイタルドウジ
1989年 兵庫県
岩の下にある大穴から人の嘆き悲しむ声がする。法道仙人がこれを聞いて哀れみ、法華経を読み念仏三昧を修した。すると童子が出現し、岩上で遊んだ後昇天した。この岩に小石を投げると、善人の投石はそのまま乗り、悪人の投石は転げ落ちるという。
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ヒトダマ
1983年 東京都
人が死ぬとお山(本門寺)に魂が飛んで行き、墓に人魂が入ると人が死に、人が死ぬと墓から出て行くとも言う。袖越しに人魂を見ると顔が見えると言われる。
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