タノカミ,ヤマノカミ 1977年 山形県 2月17日は山の神が田の神になる日。この日は山に入ってはいけない。女の神で歌が好き。歌を歌うと仕事をしなくなってしまうので、山で歌を歌ってはいけない。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 サンサシグレなどご祝儀のときに歌う歌は、山の神が嫌うので、山に入って歌ってはいけないという。猟をする人は、朝、猿と言ってはいけない。怪我をするとか、猟がなくなるとかいう。
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オウムイシ 1974年 三重県 伊勢国宮川に奇妙な石がある。この石は、50歩ほど離れて人が歌うと、同じように歌うという。よって鸚鵡石といわれる。
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オニ 1979年 子供が遊びなどで鬼を決める時に歌うはやし歌について。
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タノカミサマ 1969年 新潟県 普段は田植え唄を歌うな、田の神様が錠をかけておられる、という。
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キキリボウ 1956年 宮城県 磐司の山中で、木を伐る音がしたり、多勢で歌ったり笑ったりする声がする。行って見ると誰もいない。木伐り坊に会うことがあり、時には怪奇な山男の姿を見るという。
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カミサマ 1972年 千葉県 金比羅様のところには沢山の神様があるが、月夜の晩になると神様が出てきて、一杯呑んで唄を歌うと言う。
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ガーツパ 1965年 長崎県 ガーッパは赤毛で結毛の子供の姿をしており、棕櫚の実を食べる。後ろから砂まきをしていたずらする。「ガーッパの歌うたい」といい、よい声で歌う。はやす時の声はホヤホヤホヤホヤ。
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オオスギ,キノセイ 1982年 新潟県 昔、村はずれに直径4、5丈もあろうかと思われる大杉があった。この杉を伐りはじめると木の中から泣くようなうなるような怒るような声がしてきて、さらに伐り口から滝のような赤い血が出たので若者たちは逃げ帰った。翌日木は元通りになっている。これが繰り返されたので、人数を3倍にして三日三晩かけて木の下に火をたいて、伐りくずをドンドン燃やし、ようやく伐り倒すことができた。大杉が元通りになったのは、夜中に他の木の精が見舞いに来てその伐りくずを杉につけるからだという。
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オウムイシ 1975年 愛知県 三河国馬伏村の返事をする石のことを聞いた物好きな若者が、三味線や鼓などを持ち、その石の前で歌い踊ると、いっそう面白く響き歌う。そこで誰いうともなく、この石を鸚鵡石と呼ぶようになった。
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タヌキ 1989年 長野県 蚕飼いへ行った帰り道に、小川路峠で日が暮れた。峠から家の方へ向かって来るときに、誰かが酒盛りして伊那節を歌っていることに気づいた。その辺りには人が大勢で騒ぐようなところはなかったのでおかしい、これはたぬきが歌って騒いでいるんだと言っていると、ふっと消えてしまったという。
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(ゾクシン),ノロイ 1998年 静岡県 おおきなのっぽの古時計を歌うと、呪われる。
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ヤマガミマツリ・サンジンサイ 1940年 茨城県 旧11月15日の山神祭では、御神木の藁に火を付けて焼く。子供たちはこの時、大声を張り上げて「山ノ神トシシ、オ猿のケーツマツカンダー、牛蒡焼イテブッツケロー」と繰り返して歌う。この行事は同時刻ごろに各所で行われ、火柱の高さと爆竹音の大きさを自慢している。この火が下火になってきたころに魚を焼いて食べると風にかからないという。
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タヌキ 1985年 愛媛県 主人の見舞いに行く山道で、大きな木を倒す音がした。それが三回繰り返されたので恐ろしくなった。狸がやっていたのだろう。
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ヤマノカミ 1964年 福島県 山仕事に行って目的の山に着いたら、咳をするか歌を歌うかしないといけない。そうしないと山の神の目につかず、行き遭って隠されてしまう。
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(キンキ) 1973年 富山県 ころ伐ではやり歌を歌うと山神さまが聞きほれて山子の守りを忘れるので、怪我をする。
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ヤマノカミ 1970年 福島県 山に関する俗信。山の神様が宴会をやっていると思って下りてきてしまい獲物がとれなくなるので、山に入ったら歌を歌ってはいけない。
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シシャノレイ,(ツキモノ) 1989年 長野県 死者の霊が人に憑くことがある。取り憑かれると、神懸かりの状態になった。離すために、水垢離をとったり、南無妙法蓮花教を唱えたりしたという。
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(キンキ) 1973年 富山県 坑内で口笛や鼻歌を歌うと山の神に嫌われる。
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オト 1980年 静岡県 雨の日に山へ行ったときに、ガシャンガシャンと音がする。音のするほうに石を投げると音がしなくなるが、また少し離れたところで鳴り出す。それが繰り返される。
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ヤマノカミ 1975年 福島県 石川村から炭焼きに来ていた人が山の中で謡を歌っていたら、「そこ間違ってる」と山の神に指摘された。山の神は謡が大好きなので、山中で謡を歌うなと言う。
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