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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオワシ
1983年 秋田県
明治9年ある小学生が鷲に襟元をつかまれ天へ舞い上がった。見ていた子供たちが騒いだので林の上で落として飛び去った。この鷲は奈曽の滝付近に巣くっていたもので、銃殺されたが、翼を広げると2メートル50くらいもあった。

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ハイ
1976年
推古天皇35年5月に、蠅が集まって空を飛び10丈程に達した事があった。その音は雷のようだったという。
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テングミサキ
1983年 岡山県
近在に聞こえた旧家の主人が、ある日、近くの天狗松で羽を休めている大鷲を撃ったところ、手ごたえはあったのに、大鷲は飛び去ってしまった。この主人はその夜から高熱を出した為、拝んでもらったところ、その大鷲は天狗ミサキであったことが分かった。結局、この主人は発狂して死亡してしまい、家は途絶えた。
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テング
1967年 新潟県
七歳の男の子が母親と雲台寺に参拝する途中大鷲にさらわれた。すると空から帯を解けとの声がしたので、男の子が帯を解くと鷲から離れ、松の上に落ちて命拾いした。天狗が助けたのだといわれ、その松は雲台寺の天狗松と呼ばれた。
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イジュウ,マミ,コアミ
1974年 三重県
寛政9年のこと、伊勢国櫛田において民家の井戸のなかに落ちていた異獣が捕まった。形は牝犬のようで、4足の爪は鋭く鷲の爪のようだった。その後ある下総から来た旅人は、自国のマミというものであろうと言う。また伊勢の山中にはコアミという獣もいて、狸の大きいものに似ている。しかし井戸の中に落ちたのはそれではない。
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アメマス,ワシ
1935年 秋田県
潟尻に「アメ鱒落し」という所がある。その名の起こりは山上に住んでいた鷲が、湖岸の岩頭に立ってアメ鱒を覗い、これを掴み上がろうとしたところアメ鱒も必死に抵抗し、格闘の末共に死を遂げたという。
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ワシ
2001年
但馬国の山里で鷲にさらわれた女児が何年か後に丹波国加佐郡で見つかり、実の親元に帰っていく。
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オオトリ
1976年 石川県・神奈川県
4、5年前に聞いた話。加賀のあたりで、ある浪士が大鳥に掴まれ2刻ばかり空を飛び、いずことも分からない山中で大鳥が休んでいた隙に大鳥を斬り殺して、翼を切り取り、それを持って辛うじて下山した。その翼を見た人はその大きさに驚き、浪士が場所を問うとそこは箱根の湯本あたりだった。江戸に出た際にその武勇伝のために仕官することが出来た。
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カッパ,リュウ
1982年 群馬県
渡良瀬川の観音寺ヶ渕に竜と河童が住んでいた。河童は天登りしたくて竜に頼んで、竜の昇天の時に尻尾にくらいついて着いて行ったが、つい口を開けてもとの渕へ落っこちて、天登りをあきらめた。
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(ジュウチョウ)
1981年
正徳4年4月12日、奥州しゆ原山に大きさ10間余り、亀甲で腹は蛇形、首は鳥で耳の長さ4尺8寸、尾の長さ2間2尺、翼があり、足の長さ2間で太さ3尺の獣が現れた。息は火炎のようで鳴き声は雷鳴のようであった。鉄砲10挺で撃ち止めた。見物の男女で毒気にあたり病死するものも出た。この件は江戸へ注進した。
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カッパ
1928年 島根県
明治初年、猿回しの猿が川へ飛び込んで、河童を抱えて上がった。
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テング
1989年 静岡県
ヨシロウという子どもが天狗にさらわれて、三嶋大社の祭りに飛んで連れて行かれた。祭りに行っていた近所の人が、箱根山の方から飛んでくるのを見た。
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フクロウ
1954年 神奈川県
岡津の鍛冶屋が猟に行き、梟がいたので鉄砲を撃つと、弾をみな掴んでだんだん大きくなる。怖くなって後にさがった途端、崖から落ちたという。
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ヘビムコ,カエルノオンガエシ
1968年 愛媛県
爺さんが山に行く途中で蛇から蛙を助ける。爺さんには美人の娘がおり、蛇が男に化けて娘のところへ来る。娘は男に惚れたが病気になった。遍路がきて、大杉の木のてっぺんにある鷲の卵を食べさせろと教える。娘が男に頼むと、男は蛇体で木に登ったが、巣にかかろうとするところで鷲に食い殺されたという。
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(ダイジャ)
1980年 滋賀県
近江国甲賀あたりの子供が森林に入り遊んでいた時、木の上から大蛇が下りてきて、12歳ほどの子供を丸飲みした。飲まれた子の父親が、大蛇が谷の水を飲んでいる時に襲いかかり、子供を腹から救い出した。その蛇は長さ3丈ほどあった。子供は命は無事だったが、頭が歪み潰れて、髪の毛が抜けてしまったという。
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シンバツ
1931年 長野県
寛永5年6月15日、6、7人の行者が諏訪高島城下から蓼科に登った。その中に傍若無人な行者がいて、神鳥を持ち帰ろうとした。下までおりたとき、男は気が狂い、自分は山の神の使者であるといいながら大刀を抜いて斬りつけてきた。その後、男は血を吐いて死んだが、懐にいた鳥を峰の神前に持ち帰ると死んだ山伏は生き返ったと言われいてる。
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ワシ
2001年
但馬国の山里で鷲にさらわれた女児が何年か後に丹波国加佐郡で見つかり、生みの親と育ての親が共に親になる。
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オオグチナワ
1968年 奈良県
大正6年頃、鉄砲好きの人が2人連れで鹿撃ちに行った。けれどもその日に限って犬が怯えるので山小屋に戻った。しばらくし、何者かが屋根の上を通る音がした。出てみると、大蛇が鎌首をもたげていた。鉄砲で撃ったが効かないので、狩人のたしなみとして持っていたナベノアシを撃ち込んだらやっと死んだという。
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トリ,ヤ
2003年 沖縄県
天正年中、第六代国王尚徳王のとき、鬼界島の征伐があった。王は征伐の途上に水鳥が上空を飛んでいくのを射落とそうとした。矢は命中したが鳥は落ちてこず、矢だけが地に落ちて突き立ったという。
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ネコタノコウシンヅカ
1956年 宮城県
郷士阿部某の娘が夕方向山の北裾の山路を通ると,突然身の丈6尺程の大猿が現れ,娘は失神してしまった。翌朝家人が失神している娘を見つけ,家に担ぎ込んだが,娘は日増しに痩せ衰えていく。ある日村の若い衆が見舞いにきて娘の額に手を当てようとしたところ,突然男の頭に柿の実が飛んできてぶつかった。見廻しても仲間しかおらず,翌日も同じ事が続いたので三日目には見張りをつけた。一人が娘の額に手を触れると,突然屋根裏から南瓜が投げ落とされる。上を見ると天窓から大猿が歯をむき出していたので,大勢で追いかけたところ向山のほうに逃げてしまった。その後も,見張っていないと大猿がやってくるので,刈田岳のマタギに頼んで大猿を撃ち殺してもらったが,同じ時刻に娘もあっとうめいて息を引き取ってしまった。その後村人は娘と猿の供養のために山の北麓に庚申塔を建ててやった。初め猿田の庚申塔といっていたが,現在では猫田の庚申塔といわれている。
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ヤマドリ
1976年 埼玉県
鉄砲撃ちが雄の山鳥を撃ったが羽を「ばさあっ」と広げるだけで落ちない。5発目を撃った時、山鳥は大きくなり、2度羽ばたいてから飛び去った。次の日見に行くと、岩の上に玉が5粒並べて置いてあったという。
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