国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ネコ
1962年 島根県
昭和十五年ごろ、晩になると避病院で火の玉が見えたり気持ち悪い音が聞こえる。これは二貫ほどもある大きな黒猫の悪戯であった。近くにロシア軍人の墓があり、猫はロシア軍人に化けて出たりもしたという。

類似事例(機械学習検索)

バケネコ,クヮシャ
1978年 宮崎県
米良山で大正年間に夜中に死者を家から2里以上離れた墓地に運ぶ途中に棺を下ろして休んだところ、黒雲におおわれ化け猫(カシャ)に死体を奪われた。埋葬の時は墓地に埋めるまで棺を下ろさないことになっている。
類似事例

セヨモンババ
1952年 兵庫県
ある時戦帰りの侍が古い家で休んでいると、夜中に「せよもんばば、せよもんばば」と声が聞こえるので起きた。近付くと猫たちが踊っていた。侍が化け猫だと思い斬りかかったら猫は逃げた。翌日村に出てせよもんばばの家に行くとそこの老婆が怪我をしているという。それは猫が化けたもので、縁の下から人間の骨が出てきた。
類似事例

カシャ,キャシャ,ネコ
1913年 静岡県
猫が化けて魔になったものをカシャという。昔、天桂和尚が葬式に行ったとき、急に曇って雷鳴が轟いた。そこで和尚が如意で何かを打つと、空は晴れた。翌日、寺にやってきた猫を見てみると、眉間に傷があった。前日のことは、この猫が悪戯をしたのだった。
類似事例

ヤマネコ
1933年 熊本県
冬の寒い夕暮れに山道にかかると、燈が見えるのでそれを頼りに行くと人家があった。その家の囲炉裏の傍には男がいて、榾を焚いていた。男が寝ていると夜中に老婆が出てきて、男の様子を伺った。この老婆が男に食いつこうとしたとき、脇差で切りつけると、老婆は老山猫の正体を現し、裏山に逃げた。飼い主の老婆を食い殺してそれに化けていたという。
類似事例

バケネコ,イッポンタタラ
1967年 奈良県
鉄砲撃ちの栄造が下山しようとすると一匹の古猫が吠え声と共に飛び出した。古猫は栄造の飼い猫で、前夜母の言いつけで持ってきていた隠し弾で撃ち抜き助かった。この化け猫が「一本足」で、男の姿を借りて温泉で傷を癒していたという。
類似事例

ネコ,カイ
1976年 熊本県
猫がなす怪異は甚だしいもので、人を死に至らしめる。
類似事例

バケネコ
1971年 福島県
猫は魔物だという。昔、殿さんのお后さんを食い殺して自分がそのお后に化けて、見てはいけないといって一間に籠っていた。そして鏡で見ると猫が映る。それをある女中が見て、その女中は殺されてしまった。化け猫の話である。
類似事例

ネコマタ
1976年 香川県
昔、病気で長いこと寝ていたおばあさんが飼っていた古い猫が猫又になり、おばあさんを食べた。そして猫又は昼はおばあさんに化けて寝て、夜はお宮に行って相撲をとっていた。
類似事例

ネコノレイ
1982年 山形県
昔、死んだ人の霊が抜けた後に猫の霊が入って死体が立ち上がったのを無理に棍棒でおさえて寝かせたことがある。
類似事例

ケンムン
1975年 鹿児島県
ある冬のころ、少し開いていた雨戸から、真夜中に猫のようなものがすっと入ってきた。それが火に当ると、人間のような姿になった。だから家族の者を起こして、みんなで見た。
類似事例

ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
類似事例

バケモノ,オバケ,イヌ
1976年 東京都
昭和4年の初めころ、青山の大学寮で化け物が出るという話が出た。筆者も「はっ、はっ、はっ」といううす気味悪い声を聞いた。ある日その声の主の正体を確かめると、年老いた白い犬であった。
類似事例

ネコ
1987年 岐阜県
昔、寺で飼われていた猫が遺体を越えてこの死体をくれといったため、お坊さんが数珠で頭を叩いた。それから家に帰ると猫が頭を割られていたという。
類似事例

ネコ
1962年 島根県
昭和十年ごろ、お爺さんが祭りに行った土産を沢山もらって帰る途中、行きがけに誘ったが病気を理由に断った老人に出会った。その後親戚の家に寄ったが、土産はなくなっていて、時間もずいぶん経過していた。猫に化かされたのだという。
類似事例

ネコ
1931年 鹿児島県
昔、狩が好きな武士がいた。その家には猫がいて、奥方によくなついていた。ある日、主人が山に狩に行くと、奥方の使いという女中がやってきて、家に帰るように告げた。女中がひとりできたことを怪しんだ主人は、化け物に違いないと思って女中を鉄砲で撃ってしまった。死体は見つからず、家に帰ると胸を撃たれた猫が血まみれで倒れていた。
類似事例

ネコ
1993年 埼玉県
お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
類似事例

ネコ
1989年 鹿児島県
昔は、死んだ人が悪いことをした人だった場合、猫が火の車に乗って迎えに来るといった。
類似事例

ネコ
1973年
飼い猫の姿が見えなくなって以来、その家の老母の行動がおかしくなった。猫が化けたのかと弓で射殺したが姿を現さない。早まったかと思い腹を切ろうとしたが、翌日には死体が飼い猫の姿になっていた。その後、畳をあげてみると老母の骨と思われる人骨が出てきた。
類似事例

ネコ
1987年 山形県
1955年ごろ、話者が新庄で女中をしていたころのこと。猫を殺してしまってかわいそうだと思ったら、何日も寝るとき枕元にその猫が出た。生き物をかわいそうと思って殺すと、出る。
類似事例

ネコ
1962年 島根県
番頭は夜中に見た猫の恐ろしい様子を旦那に話した。猫は姿を消し旦那は病気になった。住み込みの医者を招いたが、猫が姿を見せるたびに容態が悪くなり、最後には猫の祟りで死んだ。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内