ワラシ 1974年 岩手県 大原のある家には、ザンギリ頭の赤ら顔、5,6歳の童子がすねにはばきをつけ、赤いチャンチャンコを着て枕返しに来た。
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ヒトリノオトコノコ 1974年 岩手県 寝苦しくて目をあけたら、壁から1人の男の子が出てきた。顔はまんまるくて背丈は1m前後。綿入れの着物姿で、部屋のなかをピョンピョンと飛びまわりだした。
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カミサマ 1977年 青森県 菊池家では、風の強い日には白い着物の5,6歳くらいの小さな子どもの姿の神様が屋根の上に立ち、袖を振って家を火事から守っているという。
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テング,アカイキモノヲキタハナノタカイヒト 1958年 岐阜県 昭和30年頃の事。ある家が火事になったとき、子供が「赤い着物を着た鼻の高い人が来て火を焚けと言った」と言った。それが天狗だろうということになった。
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キツネ 1982年 三重県 大きな家に女中奉公していた娘さんが夜に縄を編んでいたら後ろの戸が開いて知らない人が立っており、母の危篤を知らせた。娘は家に帰ろうと飛び出し、その家では女中さんがいなくなったということで組の人などに探してもらったら、山の中で真青になってづれづれに(傷だらけに)なっていた。キツネにだまされたのだろうという。
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チイサナオンナノコ 1984年 秋田県 夜なべをしていたら家の太い柱から小さな女の子が出てきて、2度ほど廻って見えなくなった。娘に似ていたので布団を見に行ったが、すやすや寝ていたので気にとめなかった。その後、娘は急死してしまい、あの時もっと注意していればと親は嘆いた。
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マモノ 1974年 愛媛県 ある家を魔物が通るというので、若者が納屋にわらをあけて寝ていた。しかし、東枕で寝ると西枕に、西枕で寝ると東枕にという風に、寝ていた方向がいつの間にか反対方向になっていたという。
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テングサマ,カミカクシ 1983年 富山県 40年位前の話で、隣村である砺波で一人の子どもがいなくなって村一同で名前を呼んで太鼓を叩いて探したが見つからなかった。2晩いなくて、3日目の朝に川のふちの木の根っこの側に子供が笑って坐っていて見つかった。2日間ものを食べずに、雨も降ったのに着物はぬれていなかった。子どもに尋ねてもさっきから坐っていたという。これは天狗さまの仕業だと言った。また、神隠しで、子どもを粗末にするからだとも言った。
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キジムナー 1963年 沖縄県 キジムナーは、赤い髪のオカッパ姿で、赤い着物をつけた5、6歳の女の子と言われる。夜中に皆が寝静まってから、屋敷内の古いアコウやガジマルの古い木から出てくると言われる。キジムナーが家に入り、寝ている人がそれに押されると、苦しく、呼吸困難になるという。押されたときは大声を出すと逃げていくと言われ、押されても死ぬことはないという。
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ナワメ 1983年 愛媛県 ある家に魔物が通ると聞いた若者が納屋で寝ていると、寝ていた方向がいつの間にか反対方向になっていた。
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モウジャ 1986年 三重県 夜、山仕事をしている男たちのために女たちが飯場から弁当を持っていこうとしたら、上から小さな子供が真っ白い着物を着て駆け下りてきた。女たちは気味悪がって飯場に引き返した。しばらくすると電報が来て、女のうちの一人の子供が急死したことがわかった。
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タヌキ 1992年 奈良県 朝の薄暗い時に納屋に柴を取りに行ったら、隣の娘さんが黄八丈の着物を着て駒下駄を履き歩いていた。娘さんは下を向きながら歩き、角を曲がった。しばらくしたら、狸が走って出てきた。夜が明けてから娘さんに尋ねたが、その時間には出歩いていなかった。狸が娘さんに化けたのだろうと言っていた。
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テング 1922年 岩手県 炭焼きをしていた子供が、大檜のところで白髪の老人に連れ去られ、岩屋に住むようになった。食べたことも無いようなおいしいものが出てきたりしたが、両親が祈願をこめた八幡神社のお告げには天狗も逆らえず、子供を返した。
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チイサナコドモ 1974年 岩手県 鍛冶屋には小さな子どもがいたが、家人には見えてもよその者には見えない。客が泊まると夜中に腹や胸がくすぐったくて眠れないという。家がかまどを返す前に顔の赤い小さな子どもが飛んで行き、その後客にいたずらすることもなくなったという。
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コソダテユウレイ 1975年 高知県 昔お由里さんという女性が庄屋に縁付き、子供が生まれたが、肺病にかかり、実家に帰されて死んだ。その後、夜中に庄屋の門を叩く者がおり、子供を呼ぶ声がし、その声がすると庄屋の赤ん坊は目を覚まし、乳を吸うしぐさをするということが毎晩続いたという。世の人はお由里さんの幽霊が乳を飲ましに来ると噂しあったという。
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コボウズ,アカシャグマ 1985年 愛媛県 小坊主とアカシャグマという小童の話がある。山仕事から帰ってきて家の中を見ると、薄暗いのでよくわからないが、囲炉裏で四・五人の子供が手を火にかざしてあたっていた。不思議に思って家の中に入ると、こそこそと床下にもぐって見えなくなった。
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ムヂナ,ノッペラボー 1938年 岐阜県 旧家の裏庭で大工が仕事をしていると土蔵の間の道で長い袖の着物を来た7歳くらいの女の子が踊っていた。声を掛けると振り向いたが顔がなかった。そして急に姿を消しあとにははき古した下駄が残っていた。
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キツネ 1998年 奈良県 朝早く、年寄りが神社にお参りに行ったら、近所の娘がいた。日本髪を結い、絣の着物を着て、お歯黒をつけてお参りをして、ケタケタと笑っていた。実はその娘は本人ではなく、狐が化けていたのだった。
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テング 1931年 長野県 秋祭のとき子供が消えてしまった。母親は狂ったようになって探したが見つからなかった。翌年若者が山で子供の着物を見つけた。その子の着物だった。これは天狗の仕業で食べてしまったのだといっていた。
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ユウレイ 1988年 長野県 幽霊は生前の怨みをはらすために出るものである。幽霊は女の姿をして現れる。それは髪を乱して白い着物を着、両手を前にだらりと下げており、そして足はないのだという。その出現場所は家の中や屋敷内、柳の木の下である。
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