キジムナー 1970年 沖縄県 キジムナーは古い木の穴に住んでいて、キジムナービー(線香の火ぐらいの青い火)を持って、ちょこちょこ歩く。人が寝ていると上に乗り押さえつけて苦しめる。
類似事例 |
|
キジムナー 1967年 沖縄県 キジムナーはおかっぱ頭の子供で家の裏側から入ってくる。戸を開ける気配は感じられるが姿はわからない。昼夜を問わず体調の悪いときに現れる。キジムナーに襲われることをウサーリンといい、圧迫されて動きが取れなくなる。隣に寝ている人がその人をたたくと逃げる。害はない。また他の説として松明のような明かりを持つ。いずれも住み処はガジュマルやウスクの木である。旧12月8日のムーチーの日にムーチーの煮汁をそれらの木にかける。魔除けという。
類似事例 |
|
キジムナー 1998年 沖縄県 キジムナーは木の精ではなく、ウスク・ガジュマルに憑く妖怪である。赤ら顔で髪が赤いとか、黒くて小さな虫の形だいわれる。久高島では、女性が二匹のキジムナーに誘拐され、キジムナーガマで赤土を食べさせられた。探し回る村人の鉦・太鼓の音にキジムナーが驚き、女性は助かったが、毎晩キジムナーが家に迎えに来るようになり、やがて亡くなったという。キジムナーには男女の区別があり、イキガキジムナーは人間の女を、イナグキジムナーは人間の女を押さえ込む。
類似事例 |
|
キジムナー 1989年 沖縄県 キジムナーは、小さい子供で真っ赤なちぢれ毛を垂らし猿に似ている。キジムナーは、夜中の12時から1時頃、山から火を盗みにおりてくる。友達になると毎晩海に連れて行かれ、必ず大漁になるが、どの魚も片目をとられている。大の字形になって寝るときは、キジムナーに2、3分圧迫され、意識はあるが身動きできない。キジムナーが来るときはウーとかすかな音がする。
類似事例 |
|
キジムナー 1976年 沖縄県 キジムナーは寝ている人を押さえる。ガジマルやアカギの木などの老木から出てくる。
類似事例 |
|
キジムナー 1963年 沖縄県 キジムナーは山辺から来るものとされ、赤ら顔で頭髪の乱れた格好をしたものという。夜漁師が松明をつけ舟をこいでいると現われる。火が消えそうになるとその火を持って陸の奥のほうへ逃げ去るという。現在でも晩、村外れに立っていると見ることが出来るという。昔からキジムナーと友達になれたら何でも得をするものだと信じられている。
類似事例 |
|
キジムナー,キジムン,セーマ,ブナガヤー,ハンダミー,アカガンタ 1989年 沖縄県 キジムナーは子供の形をしていて、全身に赤い毛がはえている。古木に住んでいて、人間と仲良くなるといつでも魚が食べられるようになり、お金持ちになれるが、蛸や熱い鍋の蓋をぶつけたり、古木のまたに釘を打つと出てこなくなる。
類似事例 |
|
ティヤーチャー,キーヌシー 1967年 沖縄県 キジムナーのことをティヤーチャー(指が8つある)とか木ヌ精といい、男女のわからぬ小さい子供で真っ赤な縮れ毛をたらし、猿に似ているという。夜に山から火を盗みに現われるという。友達になると毎夜漁に連れて行かれ、必ず大漁になる。ところがどの魚も片目を取られているという。大の字型に寝るとキジムナーに圧迫され身動きが取れなくなる。またキジムナーが来るときはウーとかすかな音がする。
類似事例 |
|
キジムナー 1970年 沖縄県 キジムナーは子供くらいの小さい体をしているが、ものすごい力持ちで木の主と言われている。古い木でないと住みつかない。夜になると自分の背中に人を背負って「絶対おならをしてはいけませんよ」といい水面の上を歩いて漁に連れて行く。そしてつれた魚の片目だけを自分がもらい、残りは全部その人にあげてしまう。普通は人に害を与えない。
類似事例 |
|
キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーは木の精。赤ら顔でおかっぱ、赤髪、姿は赤子のようで、風のようにやって来る。怒ると強くなるが、普段は人に害は無い。男女の別があり、集団になることもある。
類似事例 |
|
キジムナー 1961年 沖縄県 キジムナーが海でイザイをしている人々から火をもらって歩くのが時々見られる。キジムナーヤーチューといって、キジムナーに大きな灸を据えられることもある。キジムナーに襲われたら、家人がその人をたたくと逃げると言われている。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはアコウの木に住む。鍋を借りに来て、返す時には虫の煮た物が入れてあった。住居の木を焼かれたことへの報復として、家や家族を全部焼いた。
類似事例 |
|
キジムナー 1966年 沖縄県 キジムナーと山の薪割りが友達になった。薪割りは山へ海へと連れ回され眠る暇もなかったので、キジムナーを殺そうとして斧を投げつけるとキジムナーは斧を受け止めた。それではとキジムナーの嫌うタコをキジムナーに投げつけたらキジムナーは怒って薪割りを引き裂いて殺した。キジムナーは猿のような顔をして子供くらいの大きさで顔しか見えないと言われる。歩いているのを遠くから見るとヒーダマのようである。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは蓑をつけて人間に化ける。海や人家に住む。魚を捕って片目を食べ、残りを人にくれる。鳥の鳴き声を嫌う。
類似事例 |
|
キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーが寝ている人にのしかかる。キジムナーにウサーリン(襲われる)という。人を襲うときは真黒になる。相の合う人を襲う。男のキジムナーは女、女のキジムナーは男を襲う。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは畑や人家に住む。からかったら、住居も子供も焼かれた。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは女の子の姿をしており、海や山に住む。魚取りをする。男の人を背負って川を渡る。消えたりもする。屁を嫌い、約束を守らないとほっぽり出される。
類似事例 |
|
キジムン 1986年 沖縄県 キジムンは寝ている人を押さえつける。押さえつけられると意識は明瞭だが助けを求めようにも声が出ない。キジムンは黒い色でどんな顔かわからないという。
類似事例 |
|
キジムナー,ブナガヤー,ケンモン 1973年 沖縄県 キジムナーは木の精である。中南部ではキジムナー、北部ではブナガヤー、奄美大島ではケンモンという。本州では河童、鹿児島ではガラッパである。大木古木に住み、緑色の着物を着ているとか、赤色の子供であり髪の毛を垂らしたアカカンターワラバーであるともいう。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはウスクガジュマルの木に住み、住んでいる木に釘を打たれることを嫌う。
類似事例 |
|