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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ブタノコ
1992年 鹿児島県
父はよく働く人であった。ある日時間を忘れて働いて、夜8時ごろ畑から帰る途中、自動車工場の海岸付近で豚の子のようなものに出会った。それは父の先を歩いていって、海へはいっていったという。

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サバ
1935年 沖縄県
息子が盲目の父と魚を捕りに行くふりをして、父を捨てて帰った。残された父親は大きな鯖魚の背に乗って浜へたどり着いた。その礼として、牛を殺して鯖魚に与え、子々孫々まで鯖魚を食うなと遺言した。
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キツネ
1938年 長野県
魚屋が売れ残りをリヤカーに載せて帰る途中、狐に化かされ、稲の植えてある田の中を一夜中リヤカーを引いて歩いた。翌日その田には海のものがたくさん落ちていた。
類似事例

ブタノコ
1928年 鹿児島県
河海老を取っていた百姓が口笛を吹くと、川上から1匹の豚の子が流れてきた。網にかけると網目から豚の子が小さくちぎれて幾千も飛び出して追いかけてきた。豚小屋の大きな豚の側に隠れていると、豚の子は引き上げていった。
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イギョウ,カイイ,キカイ
1974年
ある夏の暑い日、疲れて仕事から家に帰ったところ妻や下女の顔が馬に、子の顔が鬼に見えた。斬り殺そうと思ったが思いとどまりしばらく横になり休んでから再び見たらもとに戻っていた。
類似事例

ナガレボトケ
1990年 香川県
船が沈没するとき、お父さんが女の子を抱えて逃げた。けれども潮の流れが早く、女の子と離れてしまった。息子が潜水したら、沈んだ船の天上に女の子がくっついていたので、抱え上った。死人を上げたその年は漁が良かった。
類似事例

ニンギョ
1939年 長崎県
子供のいない爺と婆が人魚の子を拾って育てた。やがて娘は嫌々ながら嫁に行くことになったが、船で内地に行く途中で嵐に会い、船は沈んだ。この時、乗っていた人間は皆死んだが、娘は海の中で人魚の母親と共に暮らすようになった。
類似事例

ウシオニ
1933年 島根県
ある夜、漁師たちが鰯の群れを見定めて網を入れたのに、一尾も取れなかった。気を腐らせた一同は家に帰ったが、一人の老人が煙草入れを忘れたので戻った。家内は何か胸騒ぎがしたので仏飯を食べさせて行かせた。老人が海に戻ると牛鬼が現れ、万事休すと観念したが仏飯を食べていたため泳ぎ去った。
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キエタヒト,タクハツ
1987年 奈良県
お父さんの体が弱いので、その子供が半日歩いて村に食べ物を貰いに来ていた。その子がいなくなり、だいぶ探したが見つからなかった。そうしたら一週間ほど後、どこかのお稲荷さんのどこかから出てきたという。
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キツネ
1972年 千葉県
話者の父が馬車引きの仕事の帰り、提灯の明かりの方へ行くと若いきれいな人がいて、うどんをごちそうになった。朝になって見ると、うどんとおもったのはミミズで、馬車の魚はなくなっていた。提灯と思ったのは狐の吐いたアワだった。
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キツネ
1981年 長野県 
話者の父が夜、娘の家に行くのに迷いに迷ってやっとたどり着いた。キツネの仕業。
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オカネウムムスメ
1956年 宮城県
昔、名鰭沼のふちに夫婦が住んでいた。子どもになかなか恵まれず、願かけて神に祈っていると、春の猫柳の芽がふくれる頃、嫁の腹が大きくなり、ついに女の子が生まれた。しかし片目片耳の子だったので、人目をさけてボロに包んで納屋においておいた。あるとき用事で、どうしても子を背負って町にいかなければならぬことになったので、慎重に包んで出ていった。町の用事がすんで帰るとき、石の上に子どもをおろして休んでいると、腰のまがった白髪の爺さんがきてボロをはがして子どもを見て「これはいい子だ。神様の授かりものだ。今にお金を生むから毎朝米一粒ずつつかませておけ」と言い残して消える。ためしに米一粒つかませるとお金を一つ産んだ。夫婦はしだいに金持ちになったが、慾の出た夫婦は「うんとつかませたらうんと生むだろう」と、ある日つかみきれないほど米をつかませると、子どもは死んでしまった。
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ウシ
1916年 新潟県
昔、子牛のいる牝牛を、子を佐渡に置いて引き離し親だけ船に乗せて積み送った。浜が近くなったところで牛は海に入るや佐渡に向かって泳ぎ始めた。海岸に着いた頃には白い骨だけになっていたが、「モウ」と一声鳴いたという。それからこの村は退転したといい、今は広い畑地になっている。
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ウシオニ,ヌレオンナ
1933年 島根県
夜、男が釣りから帰ろうとしたとき、濡女が現れた。濡女は赤子を男に抱かせると消えてしまった。男が赤子を投げ捨てて逃げ出すと、牛鬼が追いかけてきた。男はある農家に逃げ込むことができやっと助かった。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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キツネ
1982年 宮城県
ある人が妻の実家に苗を取りに行った帰り、水の中で泳いでいた。狐の仕業。
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カニ
1941年 秋田県
ある日、爺様が子供たちから蟹を助けた。それから沢へ行くと美しい女がいて、仲良く話をするようになったが、婆様の嫉妬で、その女は蟹に戻った後、殺されて、鋏は屋根に、甲羅は畑に捨てられた。
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カワタロウ,カッパ
1992年 宮崎県
生まれてから川に捨てられた子どもが河童になって、年の暮れには魚を持って母の家を訪れていた。ある年、包丁を置き忘れていたら、それを恐れて以後来なくなった。
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エンコウ
1939年 島根県
えんこうは海にもいる。漁夫が沖で釣りをしていたら、えんこうが現れた。漁夫は糸目算に船を漕いで逃げ帰り、汀に乗り上げてから後ろを見るとえんこうがついて来ている。漁夫は家に帰り、翌朝汀に行ってみると、船が木っ端微塵に砕けていた。
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タヌキ
1970年 高知県
沖を見ていると機械船が止まっていたので、これを助けてあげて欲しいと近くの人に声をかけてから、商売に出かけた。後で聞くと、機械船などはなく、おそらく狸に化かされていたのだろうと言われた。
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カミカクシ
1990年 長野県
ずいぶんと離れた場所に、田畑を開墾して暮らす農家があった。そこの先祖の話で、ある日子供が横着であったことから、父親が子供を木に縛り付けて放置しておいた。朝になって見に行ってみると子供は居らず、縛った紐も無くなっていた。
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