(ゾクシン) 1975年 愛媛県 新しい着物を裁つ日は、酉の日が良いといわれている。申および子の日は悪いといわれている。しかし、裁ち板が柳であれば、いつでも良いといわれている。
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ミズカケキモノ 1940年 埼玉県 仏が途中で喉が渇かないように、四十九日の間、北向きに竿をかけて水をかけるという。この着物は抜け通りにするという。このため、平常、干し物を竿に逆に西や北向きにかけたり、竹の細い方から干し物を通したり、太い方から細い方へ抜け通ししたりすることを忌むという。
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キモノ 1939年 千葉県 人が死んで七日目に川へ洗濯に行くが、その着物は袖を通さずに引っかけて干すので、袖のある洗濯物は必ず袖を竿に通して掛けるという。
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ユウレイノカタソデ 1942年 大阪府 袖を身頃に縫いつける時、やりかけのまま1晩越すことを「幽霊の片袖」といって忌む。縫いつけられない時は、早めに切り上げて、翌朝最初に袖をつける。
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イノコノヒ,(ゾクシン) 1975年 愛媛県 亥の子の日にこたつやいろりの使い初めをするといわれている。亥の子を祝うと、亥の神に救われるといい、秋がよいといわれている。亥の子のときに、なすびのからが立っていると、風邪の神様がとまるといわれている。
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カタオクミノキモノ 1939年 千葉県 着物を縫うときには、片衽をつけて置くものではないという。お産で死んだ女性には片衽の着物を着せるからである。
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マモノ(ゾクシン) 1970年 岡山県 着物や下駄などの新調の物を下すときには「酒にあえ、餅にあえ」と唱える。大晦日の晩は一切の履物を戸外に出してはならない。外に出しておくと魔物が印をつけると言う。
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(ヒブセ) 1964年 福島県 最初の建築のむね上げのとき、火伏せといって、陽物を左右向かい合わせに飾る。男女の陰陽で対をなしている場合もある。家造りのときは、おけ胴などに入れてなわでつるしておく。
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タマシイ 1940年 福島県 死人に着せる白ムクの背縫は、紋のあたりを三寸ほど縫わずに開けておくので、普段は背縫が少しでも破れた着物は魂が抜けるといって忌むという。
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(ゾクシン) 1946年 香川県 洗った着物等を北向きに干すと持ち主が死ぬ。
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シシャ,シヤウツカノバアサン 1942年 不明 死者は、あの世への道を辿る時に、必ず三途の川をわたらねばならない。その川の側に、シヤウ塚の婆さんがいて、経帷子の片袖をもぐ。そのため、死衣の片袖は縫いつけずに、ちょっととめておくものだという。
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シボウシタニュウジノユメ 1985年 鹿児島県 乳児や幼児の洗濯物は月夜に外へ干してはならない。あ る時、乳児が死亡した。悲しみにくれる母親が、その子の夢を見た。その子が言うには、月夜晒しの着物を着させられたため、私は夜神の共をすることになった、と。夜干しの着物は不吉とされている。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 死者に着せる衣類を縫うのには、縫った糸を止めるのに玉を結ばないこれは、冥土への旅で鬼に引っ張られたときに、すぐに着物が脱げるようにという。
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シャニチサマ 1984年 新潟県 春分・秋分にもっとも近い戊の日を社日という。秋の彼岸の中日より遅く社日がくるときは社日様が作柄を心配して田からあがることができず、中日より早く社日がくる年は田から早くあがれるという。
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(ゾクシン) 1938年 山形県 衣服を裁つ日は、申の日を忌むという。猿の尻や頬が赤いのは火傷をしたからだと言われており、申の日に衣服を裁つと、その服に焼穴ができるという。
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(ケッコン,シュッセイニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 結納品は南から持ち込む、嫁入り道具は玄関から持ち込む、嫁は嫁入り先の家人に早くなりきるために勝手口から入れてその家の水を飲ませる、結婚式は往復同じ道路を通る、死人の着物の一部を切ってお産に使用すると安産するなどがある。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 七夕の日に切った竹は、物干しに適している。6日の朝切った竹は、物干しに使うと、どちら側へ干しても抜いてもよいといわれている。他の日に切った竹は、干すときに差し込んだ側へ抜かなければならないといわれている。
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イトオリ 1943年 福島県 糸を機にあげるのに、寅の日を忌んだ。また、申の日も焼けめどができるといってあげなかった。節分から正月5月は雷様がかからぬといって織らなかった。組内に不幸事があったら、その家の向こう三軒両隣と、棟並びの家では四十九日の間は織ることができなかった。
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タノカミ 1984年 新潟県 春分・秋分にもっとも近い戊の日を社日という。春は朝早く餅をつき、秋は夜に餅をつくというのは田の神様は春の社日の早朝田に下り、秋は社日の夕方遅くなってからあがるといい、秋は田の神が臼をなぜて家に入るともいわれている。
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(ゾクシン) 1938年 香川県 産育に関する俗信。上の子がネンネコを作って子守りをし出すと、次の子ができるという。弱い子には7軒から切り布を貰って着物を作って着せると丈夫になるという。双子を産んだ女性と布を引き合うと双子を産むといって忌むという。妊娠中に帯を縫うと袋子を産むといって忌むという。
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