ヘビ 1997年 高知県 庄屋の娘を蛇がかどわかした。蛇は娘を洞窟の奥に引っ張り込み、機を織らせた。
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ダイジャ 1976年 高知県 毎晩淵に行く庄屋の娘がいた。そこにすむ大蛇が青年に姿を変えて娘に会っていた。庄屋が針を刺した藁人形を淵の中に入れると、大蛇はそれを飲み込んで死んだ。
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ヘビ 1957年 愛媛県 庄屋の奥さんが音なし奥という山で蛇になった。それから、主人が病んで庄屋は滅びた庄屋の田植えには必ず雨が降り、その日は庄屋に蛇が出ると言う。
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ヘビ 1941年 愛媛県 雄池の雄蛇が、隣りの村の庄屋の息子に化け、夜毎ある家の娘を訪れていた。それを不思議に思った娘の母はある夜、娘の着物の袖に針を立てたが、翌朝、雄池まで血の跡があった。
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ヘビアナ,ムスメ,ダイジャ 1940年 福島県 ある夏の終わり、猟師が蛇穴を見つけて入っていくと、そこに美しい娘がいた。娘は猟師に「私がここにいたことは誰にも言ってはならぬ」と言われて帰ったが、後日秘密を口にしてしまい、そのときからもう一度蛇穴に行きたくなった。初冬の暖かい日に猟師は蛇穴に向かい、それきり帰ってこない。蛇穴には大蛇が棲んでいたともいう。
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ダイジャ 1976年 京都府 娘は病気で足が動かず、家の前を流れる高野川に飛び込むと大蛇に姿が変わり、花尻橋下流の淵に住んでいたが、殿様が通りかかった時現れて切られた。
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ヘビ 1965年 高知県 庄屋の娘が井戸に水汲みに来て、ヘキ(蛙)を呑もうとしていた蛇を見つけ、水をかけて蛙を逃がしてやった。蛇は恨みに思い、武士に化けて娘に通った。庄屋がどんなに用心しても、蛇は節穴から入って通ってきた。ある日、ライ病を患った遍路さんが「菊酒桃酒菖蒲酒を飲めば娘の悪い子種が下りる」と告げた。酒を飲ませて、タライに湯を張り、娘にまたがせたら子が降りて、蛇が孵った。それで正月の若水を汲むときには、かけの魚(カケノイオ)についている松に火を点けて、蛇がいないか確かめなくてはならない。
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ダイジャ 1985年 和歌山県 大岩の下に大蛇が住んでいた。それが男前の若い侍になって、娘のところに通ってきた。男の髪に針を刺した白い糸をつけておき、朝それをたどっていくと、大岩のところに来て、岩の下で男が「頭に針を刺されたから、もうだめだ。しかし娘の腹には子供を残しておいた」と話しているのが聞こえた。
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アカマタ 1973年 沖縄県 隅屋に住む娘が身ごもった。親が問いただすと毎夜来る少年と通じていたという。ある晩少年に糸を付けた針を刺し、翌朝糸を頼りに捜すと漲水の窟にいた大蛇の首に針が刺さっていた。悲観して自殺しようとすると夢の中に漲水の神が現れ、蛇は恋角・恋玉の化身であると告げた。
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ダイジャ,カエル 1929年 長崎県 蛇にかまれようとしていた蛙を、庄屋は娘をやるといって助けた。蛇は娘を貰いに毎日やって来て、貰えないと村を大水で流すと言ってきた。庄屋は仕方なく娘を大蛇に嫁がせることにした。嫁入りのために池に行った娘が、大蛇に引き込まれそうになった時、周りから数多くの蛙が出てきて、大蛇に飛びついて食い殺し、娘は助かった。
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シロヘビ 1933年 栃木県 昔、山に城が築かれたとき、敵に攻められ、城主の一人娘が追い詰められ、井戸に入って死んでしまった。その後、娘が白蛇に身を変えて出ると言われている。今もその井戸があるが、水はない。今も蛇が棲んでいて、時々悲しそうな声を聞くという。
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ヘビ 1978年 愛媛県 庄屋の女中のところに、若者がいつも通っていた。奥さんが若者の裾に糸を縫い付け後を追うと、それは淵に住む蛇だった。女中は驚き嘆いたがすでに身篭っていた。女中は決心して淵に飛び込んで死んでしまった。
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ヘビガイケ,シライトノタキ,ダイジャ 1938年 京都府 毎夜家を抜け出す娘の後をつけると、娘は瀧に入ろうとしていた。声をかけると娘は瀧に飛び込み、しばらくすると大蛇が現れて上の池へ入っていった。
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ナガムシ,ジャタイ 1982年 群馬県 赤城山へ16歳の娘は登ってはいけない。赤堀の道元という大尽の娘に、夜な夜な誰か通ってくる。着物に針を刺して血をたどると、それは蛇だった。娘は赤城山へ行き、小沼に入って蛇体になった。毎年5月8日にはその小沼におひつでこわめしを流す。おひつは一旦沈んで、空になって浮く。また、5月5日には女は菖蒲酒を飲み、菖蒲湯に入ると、宿った蛇の子が流れる。
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ムスメ,ジャタイ,コイ 1913年 滋賀県 例年、夏になると旱魃になり、そのたびに村人が争っていた。ある年、いつものように水喧嘩をしていると、川の中に穴ができて、川の水がその中に皆吸い込まれてしまった。そのとき土地の豪族の片目の娘が穴に飛び込み、蛇体になって穴をふさいだ。それからは水は不自由しなくなった。娘は後に鯉となり、その川には1匹だけ片目の鯉がいるという。
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ダイジャ 1982年 群馬県 木部様というお殿様の娘が、天正13(1585)年12月27日、榛名山の池に入って大蛇になった。
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ダイジャ,アマゴイ 1944年 愛媛県 庄屋に一人娘があった。娘は蛇と通じ、大蛇のひいた白糸についていって瀧壺に入ってしまった。娘の親が娘を捜して瀧に入ると瀧の下には青畳が敷いてあり、娘と大蛇がいた。娘は蛇に連れられてここに来たためもう帰ることは出来ないといい證文を書いた。娘は、この證文を雨乞いの県画として瀧壺にかけると雨を降らすと約束した。その年は日照りであったが、瀧壺のまわりで祈願をすると、小さい蛇が降りてきて、雨が降ってきた。庄屋の家は絶えたが、この県画は残っており、神官が保存している。今でもこの瀧壺での祈願は有効的である。しかし、他村の人が行っても、蛇は出てこず鰻が出てきて雨を貰うことはできない。
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オトコ,ヘビムコ 1936年 岐阜県 娘の元に毎夜美しい男が忍んで来た。乳母は男を怪しみ糸をつけた針を男に付け、翌朝その跡を付けた。すると山奥に至り洞穴の中から娘を孕ましたが、菖蒲湯に浸かれば難を逃れる、と言う会話が聞こえてきた。その通りにすると娘は蛇の子を産み落とした。
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ダイジャ 1989年 長野県 温田から来る途中に沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は男に化けて矢野部落に住む娘に通い、娘は子を孕んだが、男の正体が分からない。親が入れ知恵をして娘は男のほっかぶりの手ぬぐいに糸のついた針を刺した。親が糸の跡をつけていくと、蛇が蛇の親に「鉄の毒で死ぬが、子供を残した。ただ、蓼を飲ませると子が落ちる」と語った。娘の親は娘に蓼を飲ませ、子を堕ろした。
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ミコヤノヌシ,ヘビ 1972年 千葉県 山根のミコヤである娘が機織をしていたら、蛇が覗く。気になって外に出ると、サザーッという音がして、娘も蛇になってしまった。ミコヤの主だったらしい。
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