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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ボウレイ
1952年 三重県
永正七年八月の大地震で、勝蓮寺で説教拝聴中の人々がたくさん圧死した。今は鐘の址のみが残るが、夕暮れどき「真動山ホーイ勝蓮寺」と悲しい叫び声が聞こえる。

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(ガランショウメツ),シンドウ,モグラ
1974年 鹿児島県
薩州の白鳥山の麓に大きな寺があった。しかし天和3年に仏殿が震動し、その大伽藍が材木1本も残さず跡形もなく消えてしまった。堂内で寝ていた者は泥にまみれて死んでいたという。法花経8軸だけ土中にあった。その跡は土竜によるもののような跡で、ひょっとしたら地に埋まったとも思われた。
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ジョウゾウ
2002年 京都府
天暦二年(947)、山城国東山にある法観禅寺の仏舎利塔(八坂塔)が傾いた。この事態に対し、天台宗の高僧であった浄蔵が塔前で修法を行うと、その霊験ある声は遍く人々の耳に達したという。
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モウジン
1978年 京都府
洛西鳴滝に城松という盲人がおり、笙が上手であった。滝に向かって吹くと滝の音は聞こえず笙の音のみが聞こえ、人々は不思議がっていた。ある日突然その盲人が、風水に異声がある、里に何か禍事があるといい、愛宕山に止宿した。その夜大地震が起こった。
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リュウ,ツリガネ
1916年 新潟県
真光寺の鐘は、一説には雌鐘であり、もう一つの雄鐘は八幡新町を流れる川に沈んでいるという。これは龍王が惜しむので、今日でも川から揚がらないということである。
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タマシイ
1988年 富山県
誰かが死んだ場合は寺の鐘がなる。霊魂が寺へ参って鐘をつくのだという。
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カネ
1974年 埼玉県
寺で大般若経を読誦すると美しい鐘の声がひびく。
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ヤナリ,タタリ
1971年 長野県
旅人が強盗になったので、百姓が殺した。祟りのため眠れなかったので、霊を祀り朝晩拝んでいた。そのうちに屋鳴りがなくなった。これを経塚と呼ぶ。
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ユウレイボンショウ
1956年 宮城県
称名寺に,幽霊寄進の梵鐘がある。延宝・天和の頃,同地の高橋某という侍が隣村佐倉村に情婦を囲い,本妻に辛く当たった。しかし離縁の口実がなく,遂に情婦と計ってこれを謀殺してしまった。本妻は,本宅に納まった情婦に恨みを晴らすため夜毎戸口まで迷ってくるが,そこに貼ってあった神符のために入ることができない。そこで妻の亡霊は親戚に頼み,小判数枚を与えて神符を剥がしてもらった。間もなく情婦は本妻にとり殺されてしまった。親戚某は亡霊から梵鐘を鋳て菩提寺に寄進するようにとも頼まれていたので,夫を訪ねて青銅に亡霊からの小判を合金し,梵鐘を造らせて称名寺に寄進した。この梵鐘は現存し鐘銘には右の由来が彫られている。年代は元禄六(1693)年林鐘初八日,施主は高橋八郎兵衛平常,住持可伝上人,冶工早山五郎次清次。
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フドウソン
1985年 新潟県
天保の大地震のときのこと。地震で大照院(大正院)の本尊の不動様が転がり出た。それを追いかけて外に出た人たちは、寺の倒壊に巻き込まれずに助かった。
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カネ
1979年 滋賀県
文保2年、三井寺炎上の時に鐘を山門に移して朝夕撞いていたが、少しも鳴らなかった。2,30人で割れてしまえと撞いたところ、鯨の吼えるような声がして三井寺へ行くと叫んだ。
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キョウヅカ,(ゾクシン)
1932年 沖縄県
地震の時には「経塚」と唱える。首里の経塚という場所は地震でも揺れないので、その名を唱えるようになったという。
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レイ
1982年 宮城県
夜、清泉寺と浄福寺の間の川に鮎かけに出かけたら、絹を裂くような大勢の悲鳴が30分くらい続き、真昼のような明るさになり、再び暗くなると、また悲鳴が続いた。寺の間を霊が行ったり来たりしたのだろう。
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アヤカシ,ヤマノカミ,コエ
1992年 広島県
戦後すぐの頃、山へ木を採りに入ったら2,30人が叫んでいるのが聞こえた。呼ばれるように声の方へ向かったが、次々違う方へ声の聞こえる場所が変わった。般若心経を心の中で唱えながら歩いていると声は消えた。
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カネ
1975年 静岡県
遠江国佐夜中山道から三里北に光明山がある。この寺の鐘を撞く人は必ず福徳を得て富貴になるが、来世は無間地獄に落ちるという。今は土中に埋められており、撞くことができないが、貪欲な人は鐘の埋まっている上で足を踏み鳴らす。
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カネ
1974年 愛知県
気味の悪い唸り声がして地底から大鐘がうかび、しばらくしてまた沈む。
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カネ,エンノギョウジャ
1928年 静岡県
長福寺の門前に貧しい山伏がいた。大峰修行の際、ある老僧から援助を受けていたが、その老僧が入滅後に後を継いだ住職は、金銀を惜しみ、撞鐘で役立つならもっていけといった。その晩、山伏の枕もとに白髪の老人が現れ、峰入は心配するなといって消えた。次の日、鐘がなくなっていた。住職が山伏と一緒に大峰に行く途中の夜、山鳴りがして大岩の上に鐘が引っかかったという話を聞いて見に行くと、寺の鐘であった。老人は役行者の化身であった。
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コシャ
1976年 京都府
城松という名の瞽者は、音律に詳しく、尺八が上手であった。滝に向かって吹いたら、滝の音が聞こえなかった。慶長の初め、ある朝突然と、風水に異声があるので、何かの異変があるだろうと語った。その夜、大地震が起こった。
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ナキゴエ,コドモノレイコン
1929年 愛媛県
昔死亡した子供が放置されていた。盆踊りのころには、川を上下しながらオワーという叫び声が聞こえているのは、子供の霊魂が迷って生みの親を訪ねるとされる。大正三年に京都の高僧が三日三晩の法要をした時だけ、この泣き声がとまった。
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チンショウ
1974年 新潟県
西光寺の鐘が毎晩、海へゆこうか、川へゆこうかと鳴るので、住職が海なり川なり好きな方へゆくがよい、というと、龍頭が切れて転がりだし、下の鐘が渕に入って沈んだという。
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オスイワ,メスイワ
1968年 福井県
坂ノ下川のほとりの雄岩は、昔は山上で雌岩と重なっていたが、300年以上前に地震で落ちてしまい、それ以来夜中になると「オーイ、オーイ」と雌岩を呼んでいた。そこで粟田郡の大門の長者という男が雄岩に矢を打ち込み、南無妙法蓮華経の字を刻んで黙らせた。以来、雌岩のそばを尼千人が通ると落ちてくるといわれていたが、まだ落ちてこない。
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