(ゾクシン) 1998年 長野県 12月29日に搗く餅は、「苦もち」とよばれ縁起が悪い。
類似事例 |
|
ヤマンバ 1985年 愛媛県 正月に餅を搗く習慣があったが、その時になると毎年必ず山から汚い老婆が来て餅を拾うので、村人は餅搗きの日を変えた。すると村不幸が続いたので、「あれは山姥に違いない」と話し合ったという。
類似事例 |
|
ミクニチ 1965年 岩手県 九月九日、十九日、二十九日を三九日というが、このときに三回臼をならすと、果報がやってくるといわれ、餅をついて祝う。
類似事例 |
|
アラガミサン 1972年 佐賀県 荒神さんに供えた餅は9日に餅開きをする。荒神さんは刃物が嫌いだというので手で割った。娘に食べさせると縁遠くなるとも言われる。
類似事例 |
|
モチ 1939年 愛媛県 泉村出目のある家では、師走の25日以降に餅をついてはいけないという。ある年にどうしても都合がつかずに25日以降に餅をついたが、餅が一緒においてあった練絹と共に知らない間になくなってしまったという。
類似事例 |
|
ロクブ 1984年 愛媛県 暮に餅を搗いていると六部が訪ねてきた。家の者はその六部が大金を所持していたので、殺して金を奪った。その祟りによるものか、翌年の正月は餅を作れなかった。以後、この家では正月に餅を搗くことをやめ、他家から貰って祝うようになった。他家に貰った餅は、一月十五日に餅つきをして返すことになっている。
類似事例 |
|
カビタレモチ,スイジン 1964年 福島県 12月1日にはかびたれ餅といわれる餅をつき、これを水神にまつって水難よけにした。
類似事例 |
|
モチ 1965年 岩手県 一月二日に餅を食べると腹を痛めるという。餅の過食を避ける戒め。
類似事例 |
|
ヤマノカミノショウガツ,(ゾクシン) 1975年 愛媛県 1月9日は山の神の正月なので、山仕事をすると罰が当たるといい、この日は仕事を休むという。その日の朝は山に行って御幣・祝い餅・にぼしを供える。ちなみに毎月9日には木を切らない風習があるという。
類似事例 |
|
コジキ 1984年 愛媛県 正月に餅を搗いていると、乞食がやってきて餅を所望したが、欲深の婆さんが「これは餅ではない白石だ」と言って断った。それ以来、餅を搗くとみな白石に化してしまうようになったので、土地の者は餅を搗かなくなった。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1938年 岡山県 旧暦正月9日には山の神が山の木を数えるので、午前中は山へ行かないという。もし山へ行くと、その中に数え込まれるという。木樵や炭焼きは、この日にご馳走を作るという。
類似事例 |
|
エキビョウガミ 1940年 秋田県 旧暦2月の9日、11月9日は疫病神が朝早く通るので、門口に目のあるものを下げて通してしまう。晩には餅を搗いて参俵に乗せて川に流す。この時の参俵は左捻りに作る。
類似事例 |
|
ヤマンバ 1983年 愛媛県 正月に餅をついていると、毎年必ず山から汚い老婆が来て餅を拾うので、村人は餅つきの日を変えた。するとそれから不幸が続いたので、村人はあれは山姥に違いないと話し合った。
類似事例 |
|
ヒトツメ 1989年 山形県 12月8日と30日の日中に、「1ツ目」が来て餅を取ってゆく。その姿を見て騒ぎ立てると、翌年中に悪いことがおきる。逆に、騒がず見て見ぬ振りをする家には、翌年幸運が舞い込むという。
類似事例 |
|
ヒル 1981年 和歌山県 弘法大師が回ってきて餅を乞うたが、そこの人は「餅をやるから口をあけろ」と言って弘法大師の口の中に火を投げ込んだ。以来そこでは正月に餅を搗くと蛭が出てくるといって、餅を搗かない。
類似事例 |
|
ダイコクサマ 1982年 新潟県 12月9日は大黒様の嫁取り・大黒様の祝言・オカタ迎え・大黒様の年取り・大黒様の年夜などといい、二股大根と豆を供えるところが多い。それは、さまざまな理由で女性から二股大根の片方をもらって食べたからだと言う。
類似事例 |
|
モチ 1964年 福島県 正月に神に供えた餅が割れるとその一年は悪いことがある。
類似事例 |
|
ダイコクサマ 1982年 新潟県 12月9日は大黒様の嫁取り・大黒様の祝言・オカタ迎え・大黒様の年取り・大黒様の年夜などといい、二股大根と豆を供えるところが多い。大黒様が唐天竺から日本へ渡るとき、胸をけがしたので大根を洗っていた女性から大根をもらって食べた。このとき女性が主人に叱られることを心配して、気を利かせて二股大根の片方を与えたのだという。
類似事例 |
|
カミサマ 1943年 島根県 万九千神社では、11月26日、出雲に集まった神々が最後の宴をして帰るという。その夜、附近の村々では神に行きあうと病気になるといって外出しなかった。ことに便所へ行くことを禁じた。また、その夜搗いた餅を雨戸にすりつけておくのは、夜中に神が来てちゃんと祝ったかどうか見てまわるからだという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1983年 下総国の民家では、元旦から30日に行われる妙見祭りの日まで餅を食わない。もしも食べたら大いに祟られるという。
類似事例 |
|