カッパ 1990年 福島県 河童に尻を抜かれて死んだ子供がいた。胡瓜を食べて川で泳いではいけないというが、腹の冷えるのを予防するため。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 旧暦の11月の15日には「鮭の大助今のぼる」という声がするが、この声を聴くとよくないことがあるので、子どもたちは耳を手で塞いで聞かないようにした。
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ダイシコウサマ 1977年 山形県 11月3日は、ダイシコサマが来る。ダイシコサマは塩釜に足を突っ込んで片足がないので、供え物に塩を入れない。
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カワコ 1961年 島根県 西郷町の川子祭りでは、竹を輪切りにして川に流し、竹の子を煮て食べる。そうするとカワコ(河童)が、「人間はこんな固いものを食べるのか」と恐れて近寄らなくなるのだと言う。
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ガキ 1975年 新潟県 こしき落しという断崖の近くを歩くと、よくガキにつかれ、飯を食べて家を出ても急に腹が減って力が抜け、冷や汗が流れる。死んだ子の霊が飢えに苦しんでいるからだといい、弁当を後に投げてやるともとに戻る。海でガキにつかれて腹を病んだら助からない。
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(ダイコンノオト) 1978年 広島県 亥の子の日に大根を抜いて折れた場合、その音を聞くと死ぬので大根を抜いてはいけない。
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イエンコウ 1963年 岡山県 1940年前後のこと、水遊びの子供がイエンコウに引き込まれ、腹の中の物を食べられた。子供は腹の中のものを全部出して死んでいた。
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オダイシサマ 1964年 秋田県 11月24日はお大師様の日で、オデェシコという。この日は吹雪になるといわれている。それはこの日、お大師様が塩を買いに行って吹雪のために死んでしまったからで、オデェシコブキという。
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(ゾクシン),サメ 1933年 福島県 正月元日、五節句に生まれた子は紫肝(ムラサキギモ)だといい、鮫にとられるので船には乗れないという。
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カメ 1991年 茨城県 亀を釣る漁師のイノベエが5月の闇夜の晩に亀を捕りにいった。そうしたところ、舟のまわりがゴーゴーゴーゴーゴーゴー波が立ってきて爺さんはたまげて舟の中へ潜っているといつの間にか舟が流れ霞ヶ浦の向こうの茨城県新治郡へ流された。爺さんは帰ってきてから死んでしまった。だから、亀の子釣りはやってはいけない。
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(ゾクシン) 1989年 鹿児島県 人が死ぬ時は下げ潮の時で、また、その時に生まれた子は長生きしない。
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(イノコノバン) 1940年 島根県 亥の子の晩に大根畑に入って大根を抜くなという。大根を抜く音を聞いた者は死ぬという。
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ダイコンノワレルオト 1970年 岡山県 10月中の亥日が亥の子。この荷大根の割れる音を聞いた者は死ぬといわれて大根畑に入ってはいけないといわれている。
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カッパ 1957年 鹿児島県 川祭の際、夕方満潮時に川の中で赤飯を握り子供に食べさせる。こうすればカッパのカワドリに遭わないとされる。
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ダイシ 1970年 岡山県 11月23日は大師講。昔、片足の女のところへ大師が来て1夜の宿を乞うた。女は接待をするためにハデの米を盗んで団子を作った。そのときの足跡が残り、それをかわいそうに思った大師は雪を降らせて足跡を消した。それなので今でもダイシコの晩には雪が降る。
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バケモノ 1934年 山形県 11月30日の太子講の日に、山から下りないと、化け物が現れてひどい目にあわすという。
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ガタロ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 6月7日には、祇園様に胡瓜や茄子の初成りを供えて川へ流す。供養になるので、子供が不意に死ぬことがなくなるという。この日に川へ泳ぎに行くと、ガタロに尻を吸われるという。
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カワノオゾエモノ 1965年 宮崎県 12月1日の師走川の日には、川のオゾエモノ(魔物)にダゴを与えなければ川に引き込まれるので、買ってでもダゴを川に投げなければいけない。由来譚として、山人が山に泊まり、朝帰るときに、山の神様に「昨日お前の家に子どもが生れたが、12月1日に厄にかかって川で溺れて死ぬことになっている。ねばいそばを食わせて渡らせると助かる」とおしえられ、その通りにして子どもは無事だった、という話が伝わっている。
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ダイシサマ 1982年 山形県 11月のサンダイシのうち、23日に作る団子には砂糖を使ってもよい。それは、昔大師様が粥に砂糖を入れようとしたとき火傷をしたためである。
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オオグモ 2003年 福島県 磐城地方では、12月1日はカワペリノツイタチである。この日は川辺に餅を供えたり、川中に投げ込んだりする。昔この日に子供が川で釣りをしていた。その時一匹の大蜘蛛が川の中から出たり戻ったりしていた。子供は糸にまかれ川に落ちて死んだ。これは、子供が朝に小豆御飯を食べなかったからだという。
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