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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

コンガラサマ
1982年 岡山県
武下満子は代々加茂祇前神社の巫女家である武下家に生まれ、20歳のときに祖母の意志を受け継ぎ巫女修行をして巫女となった。様々な不幸の相談を受けたり、憑き物(悪霊)の除霊をおこなう。とくに風来霊(ふうらいみさき)が憑いている場合が多いと言う。こんがらさまと呼ばれる。

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ヤコ
1974年 長崎県
坪井ミコの成巫過程。十代後半に身体に不調をきたし、面識のない養家先のオジの死霊がついていることがわかった。供養すると完治したが、死霊を運んできたヤコが身体に残った。その後そのヤコを祭ってミコとなった。
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キツネ
1955年 新潟県
佐渡のあるどんどこ屋(霊媒の女)の人には、上野の森にいた野狐が憑いていた。畑で仕事をしていた時、急にひっくり返り、家に帰った時には神通力を持つようになっていたという。
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シンタク,カンレイ
1983年 京都府
婢女文子という者の家に菅霊が現れ、右近馬場に住もうという神託があり、その地に霊廟を建てた。6年後、近江国の禰宜良種に、北野に一夜に千本の松を生じさせよう、そこに建てる社を天満天神と崇めよという託宣があった。そこで朝日寺の住僧・最珍と、文子が力を合わせて霊社を造立したという。その後、文子の夫の子孫は代々神職を務め、妻は代々文子と称して当社の巫女を務めるようになった。
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(ユメノオツゲ),キトウシ
1976年 京都府
祈祷師のことを拝み屋さんという。川合にいる73歳の、眼を患った老女も祈祷師である。彼女はある晩、夢の中で白い着物を着て神様の前へ行けというお告げを受けた。そこで夜中に神棚に向かっていると神様が見えて以後霊力がついたという。
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オイナリサマ
1968年 佐賀県
稲荷様は家に具合の悪いことがおきたとき、法印に勧められて祀り始めることが多い。ある家の稲荷様は、1935年前後、祖父の弟の家が潰れたとき、その家で稲荷様を祀っていたことを誰も知らなかった。ところがその家の女の人が、初午の頃に毎晩稲荷様の夢を見て、そのお告げによってその家に稲荷があったことを知り、祀るようになった。
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ユウレイ
1989年 長野県
世の中が恨めしいとき、生前の恨みを忘れられず執念を晴らすために、幽霊が出るという。また、非行防止のためにも出るという。白い着物を着た、長い髪で痩せた手の、足のない女である。お墓や柳の木の下に出るという。
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〔ニョフ〕,〔ジョフ〕,イヅナ
1979年 東京都
文作の幽霊を見た志計が、イヅナを使う江戸芳町に住む女巫にその事を尋ねる。女巫は文作の性別・年齢等を聞き、青い笹を石に縛りつけたものに水を掛けよと言い、呪文を唱える。志計が3度かけ、女巫が、おおお、と3度唱えた時には文作の声であった。文作は自分は客死したので、志計に供養を依頼する。しかし後で文作は生きているのが分かった。
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シンメイサマ
1964年 福島県
高荻宅のしんめい様は、隣村の家に預けられ、家人は他所へ出稼ぎに出ていた。出稼ぎ中、夫をなくした高荻宅のばあさんは、北海道・樺太と渡り歩いたが、不幸が相次いだ。そのたびの途中、しんめい様から出歩きたいとご神託があった。東京にいたときは、目も見えず足・手もきかず難儀したが、これもしんめい様のわざで、村に帰ってしんめい様を出せというご神託であったという。昭和2年頃生まれた家に帰り着き、しんめい様をまつるようになった。
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キツネツキ
1982年 岡山県
55歳の女性が精神異常の状態となり、こんがらさまにやってきた。女性は「道でうかうかしているから憑いてやった。7匹の子供がいるからおなかがすく」などと言っているため、狐憑きと判断した。憑いた狐は刈田稲荷で、「祭り手がいないからこうなった」という。油揚げをもって刈田稲荷まで行列をし、御祈りをして、家に帰って加持祈祷をしていると女性は正気に戻った。
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キツネモチ
1922年 島根県
ある茶屋の婆さんは、昔ある家から狐を買い求めたといわれており、その婆さんに妬まれると狐に憑かれる。憑かれた家は祈祷や呪いをしてもらったりするが、それでも落ちなければ持ち主の婆さんを迎えに来させる。余り難儀をかけるので家族がその狐を封じてもらったといい、近頃はその話を聞かなくなった。
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カワソダイゴンゲン
1971年 福井県
武生のカワソ大権現は女の神様で、18歳の時に下の病にかかって箱に入れて流されて、今いる所にたどり着き、お告げか夢かでその附近の人たちに祀られた。自分が病で苦しんだので、男のライ病と女の下の病を治してくれるという。
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ミコ,シリョウ,カミサマ,ホトケサマ,タカイヘンレキ
2001年 青森県
30代初めの頃、墓の移葬を手伝ったところ、頭蓋骨の一部をたまたま掘り起こしたことで死霊にとり憑かれてしまい、突然に体が不調となってしまった。だが、神仏の拝み方などを身につけていく中で神仏の声が聞こえるようになったり、肉体を離れたタマシイだけによる他界遍歴を繰り返したりするようになり、一心にカミサマに祈ったところ癒された。以後、段々と人々の悩み事の相談も受けるようになった。
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ジゾウサマ
1941年 福島県
神事の日の遊びとして、13・4歳から二十歳くらいまでの女性が「地蔵様を憑ける」遊びをした。真ん中に蓙か筵を敷いて、任意の1人を座らせ、他の者はその周囲を内側を向いて右回りに廻りながら「南無地蔵大菩薩、ついておこれえ地蔵様」と唱える。地蔵様が憑くと様々な質問をした。質問がなくなると皆で踊った。そして丁重に地蔵様に帰ってもらった。帰らないときは、その地蔵様が祭ってある場所に本人を連れて行ってよく拝んで帰ってもらったという。
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ユウレイ
1988年 長野県
幽霊は生前の怨みをはらすために出るものである。幽霊は女の姿をして現れる。それは髪を乱して白い着物を着、両手を前にだらりと下げており、そして足はないのだという。その出現場所は家の中や屋敷内である。
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ユウレイ
1988年 長野県
幽霊は生前の怨みをはらすために出るものである。幽霊は女の姿をして現れる。それは髪を乱して白い着物を着、両手を前にだらりと下げており、そして足はないのだという。その出現場所は家の中や屋敷内である。
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テング
1969年 山梨県
法印さんと呼ばれた家の当主の母は祈祷をしていたが、1955年ごろ、病気のため止めた。昔天狗にあって東山梨郡の大岳神社に連れて行かれ、修行して祈祷師になった。
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カネコイナリ
1986年 埼玉県
金子越前守という者が住んでいた。ある晩美しい女が訪ねてきた。暫くこの女をとどめておいたが、次第に心を惹かれるようになり女は子を孕んだ。しかし女は、「つい長い年月を過ごしてしまいました。この子を産んだら京に帰らねばなりません。」と泣いた。次の夜、赤ん坊の泣き声に驚いて女の寝間に行くと一匹の狐が東の窓を打ち破って逃げていった。越前守は京へ上り、伏見稲荷の分霊を持ち帰り、庭に祠を建てて祀った。これが今の金子稲荷である。また、これ以来金子家では東に窓を作らないと伝えている。
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レイ,レイカン,カミ,カミサマ
1967年 青森県
青森県黒石市のある女性は11歳頃から霊感を覚えた。神から教えられたり、神の姿を見ることがあったので主人の死後は山に入った。断食の行中に神に会えるようになったが、逆に神に疑問をもち、善神、悪神を教えよとご神体を川に流した。神体は戻ってきたが、今度は神体を灰にせよと神に教えられたので焼いて川に流した。「物食うな」という声で断食もした。2週間しても神の許しがないので神社に篭って滝に打たれた。悪神について聞くと周りに恐しいものが出た。許しは1週間後に出た。ミヤは全て神の声の命ずるままにやってきたという。
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ユウレイ
1988年 長野県
幽霊は生前の怨みをはらすために出るものである。幽霊は女の姿をして現れる。それは髪を乱して白い着物を着、両手を前にだらりと下げており、そして足はないのだという。その出現場所は家の中や屋敷内、暗い所である。
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キツネツキ
1922年 山口県
大正2年1月に、筆者宅にある婦人が狐憑きになりやって来た。その狐と問答をして、ある坊主がある女から金を貰い、この狐を使っていることが分かった。狐の子供が坊主の出した油揚を食べてしまったため、仕方なく使役されているという。明治天皇の御影を使い、天子の御家来に害を成すではないと諌め、憑かれた女に給養させることを約束し、退散させた。しかし数日後また婦人がやってきた。問答すると坊主に弓で威嚇され、再び憑いたという。筆者は狐を神の眷属とすることを約束し、立石大明神を招いて吉松稲荷大明神の眷属となる許可を得、解決した。
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