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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ナマメスジ
1982年 岡山県
なまめ筋はありとあらゆる魔物の通る所という。そこに建つ屋敷では、夜中に木を切る音や武士が地響きを立てて駈けてゆく音が聞こえたり、坊主がお経を上げながら歩いていく音が聞こえた。また病人が続出したという。2度も火事にあい、その後家を別の場所に建て替えると不思議なことは起こらなくなった。

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ナメスジ
1991年 岡山県
なめ筋は子の刻に魔が通り、その筋に家を建てると災いが起こる。なめ筋、なめら筋、なまめ筋は条里制の縄目筋に一致する。縄目筋に家を立てると右と左の坪に分かれる。そのため繁盛しないと教えても承知しないので子の刻に魔が通ると教えたのではないか。
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ホウカンボウ,ナマメ,マスジ
1982年 岡山県
延風部落ではなまめのことを魔筋という。魔筋を夜通ると髪の毛が一本立ちになる。魔筋で鴉が鳴くと必ず人が死ぬ。昔ある婆さんが死んで葬式をした。棺桶に入れて墓へ担いで行っていると、ちょうど魔筋で大夕立にあった。ところが棺が急に軽くなり、空けて見たら死人がいなかったという。
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テング,ヨウキ,カイイ
1974年
丹波の山中に天狗の道という所があり、そこに家を建てると祟を受けるという。伊藤仁斎のある門人がそこに家を建てたところ、毎夜鳴動が続き住めなかった。他所から来た人にその事を告げず家に住ませたところ何もおこらなかった。
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ナワメスジ,マショウスジ
1983年 愛媛県
大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋と呼んで嫌う。不気味な場所で、ここに家を建てると枕返しをされる。朝起きると反対向きに寝直っているという。
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ビョウニンバタケ
1985年 茨城県
病人畑だとは知らず桑畑を購入した家では不幸なことが次々と起こった。調べると、昔泊めた六部の坊さんを殺して金を奪った祟りで、火の玉が出て潰れた屋敷跡であることがわかった。すぐにこの土地を手放すと不幸はなくなった。しかしこれを買った家は不幸が続いた。
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アヤシキコト
1974年
相対替えした屋敷に住んだところさまざまな怪しいことが続いた。元の住人に話をしたところ、数代そこに住んでいたがそんなことはなかったという。家主によって怪しいことが起こったのだと世間は噂した。
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マスジ
1954年 岡山県
当地の魔筋は、片山屋敷という所を通り竹薮に続いている。片山屋敷は昔片山某の邸があった所という。昔この部落の裏山にある初間谷に初間城があった時、寄手の大将梶原景時に片山氏が通じた為この城が落城したと伝え、以来この邸に家を建てる者はその恨みによって必ず滅亡するという。
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シンヤノサカサハシラ
1956年 宮城県
姫松村の万吉という者が新宅を建てたが,深夜寝床の上の梁辺りから「万吉苦しいから首はずせ」と呻り声が聞こえてくる。寝付かれないので祈祷師に頼んだところ,一本の大黒柱が逆さに立てられているというので,調べたらその通りであった。建て直してお祓いをしてもらうと何もおこらなくなった。
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ユウレイヤシキ
1936年 京都府
字畑町の古屋敷は昔は一軒の屋敷であったものを3つに分けたため、そこに住むとよく病死し、夜は魔物が出るので幽霊屋敷と呼ばれる。
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ナワメスジ,マクラガエシ
1985年 愛媛県
大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋といって嫌う。このナワメスジに建てた家は枕返しをするといい、朝起きてみると反対向きに寝直っているという。
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マモノ
1975年 愛知県
昔、ある人が病気で寝ていたが、風も吹かないのに家が倒れることがあった。自分がやったと言ったという。おいしいものを食べたがり、軒から外へ出ると脱力して「ここから先へは行けない」という。魔物が憑いていたのだという。
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ナメラスジ
1954年 岡山県
真庭郡美和村でもナメラスジが方々にあって、魔物の通り道と言う。魔物とは12支以外の獣類で、その筋を屋敷にすると思わぬケチ(予期せざる不幸災難)があり、またこの筋に当る家は必ず繁盛しないとして忌まれる。
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バケモノヤシキ,アヤシキコトドモ
1974年 東京都
三年坂中程にあった屋敷は化け物屋敷であった。夜更けに仕事していると側にいた女の顔が伸び縮みしたり、恐ろしい顔になったり、座敷で火が燃えたり、病気で寝込んでいる女が掃除しているので寝込んでいる部屋に行くとやはり寝ていて、戻ってみると掃除していた女は消えていた。
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テングノキタオシ,タイボクニオノヲアテルオト,タイボクノタオレルオト,カイオン
1982年 新潟県
長野県境の布目という山地に小屋を建てて木を伐りにいった。若い衆5人、御飯をする女衆2人でいった。小雨が降る晩の夜中に遠くからカーン、カチーンと大木に斧をあてる音がしてきて、音はだんだん近づき大きくなり、メリメリメリ、ザーッと大木の倒れる音がした。小屋にのしかかってくるような音で、おそろしかった。その音は小屋にいる全員が聞いたという。朝に外へ出てみると大木などは倒れていなかった。これは、天狗の木倒しという怪音だといわれている。
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マモノ
1955年 愛媛県
家に破風を設けてはいけない、という家がある。昔そこから魔物が家に入ったからだという。
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タヌキ
1989年 長野県
昔、話者の家を建て替える前のある晩、祖父母は一番奥の部屋におり、話者たち子供はそこでご飯を食べていて、両親は火端で仕事をしていた。慈眼寺という寺があり大木があったが、両親がその木の倒れる音を聞いたと血相を変えて部屋に来たが、誰もその音を聞いていなかった。たぬきが囲炉裏のきわまで来て、尻尾で柱や床を叩いたりして父母を騙したのだという。
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オカリミヤチカクノカイカ
1956年 宮城県
辻番所の上に火が燃え動き,そのあとを北六番町の方につけていくと,途中で小僧にかわった。この辺りには怪異のことが多く,すべて狐の仕業らしいといわれた。
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ヤマンバ
1977年 静岡県
やまんばさまを祭った宮の跡に建てた家で3度同じところから火が出た。
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コメトギババア
1956年 宮城県
昔から化け物屋敷と呼んでいる場所がある。昔,夜更けにザックザックと米磨ぎの音がするので見に行くと,白髪の老婆が小川で米を磨いでいるのを見かけた。人々は怕しがってここを避け,化け物屋敷と呼んだ。その後この場所に三浦某氏が家を建てたが何事もなかった。それでも人々は化け物屋敷の名称を改めようとはなかなかしなかった。
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テングノオヤシキ
1972年 岐阜県
ある人が、炭焼きのために山に入った。木の葉で固まっているような球があったので、棒でつついてみた。すると急に辺りが暗くなり、雷雨になってその日は帰れなかった。翌日に家に帰ったが、病気になってしまった。祈祷してもらったところ、天狗のお屋敷をつついたと言われたので、呪文で治してもらったという。
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