国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ウブメ
1979年 山形県
話者が17才の時、蚕の桑が不足したので親族の家に桑をもらいに行く途中に、棒木を積んだ川原から橋を渡ろうとすると、女が棒木に腰をおろして子供を抱いており、手を振ってきた。不思議に思いながら通りすぎると「今晩は」と挨拶してきた。その女は縞の着物を着ていたのがはっきり見えた。帰りにもその女はいて、恐ろしくなり逃げ帰ったという。

類似事例(機械学習検索)

アズキトギ
1987年 長野県
昔,部落の真中を流れる川に「すくじの橋」という木の橋がかかっていた。秋の夕暮れの頃,ある村人が橋を渡ろうとすると橋の下から女のすすり泣くような声と,ショキショキと小豆をとぐような音が聞こえてくる。他にも聞いたという者があり,2,3人の若者が正体を見届けるため橋の傍の物陰に隠れることになった。夕暮れ時になると音がするので橋の下を捜したが何もいない。その後しばらく音はしなかったが,また耳にする者が増えだした。不思議なことに橋を渡ろうとすると泣声や音はやむのだが,通り抜けてしまうとまた始まる。振り返るとまた物音がやむ。いつの間にか「あずきとぎの女」と呼ぶようになった。
類似事例

タヌキ
1976年 新潟県
1925年ごろのこと。材木を筏に組んで津川まで運んでいき、酒を飲んで帰る途中、夜道を行くと今まで無人だったところに、急にかすりの着物の女が現れた。これは化かしに来たんだと思い、少し行ったところの坂を下るときに、4mくらいある筏竿を道路にぶつけて脅した。すると狸がおどろいて田んぼに逃げ込んだので、それを捕まえたという。
類似事例

タヌキ
1990年 香川県
昔、夜中の3時頃ばくちを打っての帰り道で菅生橋にさしかかったとき、てぬぐいで姉さんかぶりをした娘さんに出会った。声をかけても返事がない。ふりむくと娘の姿はなく、青い目が光っていた。村の人に話すと狸の仕業だと言った。
類似事例

カワウソ
1929年 石川県
ある夏、暮れてから40位の女が魚をもって濁澄橋を通った。碁盤縞の着物を着た小僧がついて来た。振り向くと後ろから抱きついてきた。途中知人と会って話しているうちに、姿を見失った。かわうそが化けた話である。
類似事例

ヤマンバ,ヤマンボウ
1941年 鳥取県
ある老婆が山に小屋を立て、蛇や蛙を食べているという。白髪を藁で束ねてぼろの着物を着、春先になると茸や蕨などを持って町にくる。醤油や味噌を買っていくというが、定かではない。子供たちから非常に恐ろしがられており、何かすると「山姥が来るぞ」と言われる。
類似事例

ユウレイ,オンナ
1982年 新潟県
夜ふけの渡し場で、川向うから女の声で、オウイ、オウイと呼ぶ声がした。船頭がいってみると、人影は見えない。乗るように促すと舟が重くなり、誰かが乗ったようだった。川を渡ってから降りるようにいうと、舟が軽くなったような気がした。船頭が、こんな夜ふけに舟を出させておいて、あいさつもなくというと、首に縄をぶら下げ、目の玉のとび出た、まっさおな顔した女が長い髪を前にたらした姿で現れ、菩提寺へ行くといって草むらへ消えた。
類似事例

オボダキ
1998年 福島県
夜遅く杉林の道を通ると髪を振り乱した女が幼子を抱いて現れ、髪を結うあいだ幼子を抱いてくれるように頼まれる。これがおぼだきである。ある気丈な男が歩いていたらおぼだきが現れた。男は落ち着いて幼子を抱き、その間におぼだきは何時間もかけて髪を結った。そしておぼだきはお礼に宝物をくれた。この男は長者になったという。
類似事例

サル,シシ
1982年 宮城県
新婚の嫁が表で縫い物をしていて立派な若者に出会い、そのままいなくなった。あるとき営林署員が山で迷い、川を溯っていると箸が流れて来た。川上に行くと30歳くらいの女が洗濯をしており、尋ねると「シシという6~7尺(180~210㎝)もある古猿に連れてこられた。子どもも2人いる。シシは毎日松脂をつけて砂場で転がり、銃弾も通らない毛をしている。シシは女の為に何でもしてくれる。山高帽を被って出かけ、着物は「水越」のマークのものを持ってくる。嫉妬深いが優しい」と言った。話しているとシシが来て、署員をつかんで里まで降ろした。女を助けようという話も出たが、シシは感が鋭いので諦めた。子どもは猿と人の合いの子のようだったという。
類似事例

ダイジャ
1923年 京都府
ぼろぼろの着物を身につけ子供を抱いた女が家々の前に立ち、笛の音や琴の音をきいているといううわさが流れた。添田斎宮という立琴を弾く男は、それを聞いて昔契った大蛇のことを思い出し、方丈に相談した。それでほっとした斎宮は帰宅して思わず立琴をひいてしまい、女とともに行方不明になった。
類似事例

ウブメ
1939年 新潟県
木橋を通ると、子供を抱いた女が出て、その子を抱いて欲しいと言う。怖々と抱いてやると、女の姿は消えて、子供が少し重くなる。見てみると、その子供は石になっている。
類似事例

オンナ,タヌキ
1929年 長崎県
老人が隣村からの帰りに、前からやってくる女と会った。知り合いの女だったので声をかけたが、女は笑うだけだった。狸だと気づいた老人は、女の行く手を阻んだ。キャンといって飛び上がると、女の姿は消えていた。後日、老人がまたこの道を通って目的地に行こうとした。全く着かないのでおかしいと思っていると、正反対の方向に進んでいて、山の頂上に座っていた。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
女の人が連れ立って月夜にお湯をもらいに行った帰り、急に夕立がきた。来るときにはなかった小屋があったので、そこへ入ったら村の水車屋のお爺さんが傘を持って来た。1人のお婆さんが下駄でおじいさんの方を叩いたら「キャンキャン」といってどこかへ行き、月夜に戻った。白い肩が見えたので狐とわかったという。
類似事例

オゾキモノ
1976年 兵庫県
但馬国氷の山の麓の鵜縄村の女が童2人を連れて草籠を負って谷筋に入ったら、橋の下に長さ7尺程のものがいた。恐ろしくなり逃げ帰ったが、そのことを聞いた村人が獲物を手に向かったところ、とてもおとなしいものであった。よく観察すると角が1つ生え、手足があり、体は木の葉の色に金の光を帯び、写し絵の青竜のようであった。撫でてやると喜んでいた。
類似事例

ヘビ
1968年 奈良県
怪しいものが夜な夜な娘の所へ通って来たので、その者の着物の裾に糸をつけて辿って行ったら、大きな蛇だったという話がある。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
寂しい所を馬をつれて荷を運んでいたら、小柄な娘が現れ、「馬に乗せて一緒に連れて行ってくれ」と言った。それが毎晩のように続いた。今日こそは手をつかまえて家に引っ張り込もうと考え、娘の手をつかまえて帰った。家の前まで来た時、娘が「痛いから持ち替えてくれ」と言うので持ち替えた。そして思い切り引っ張ったら、手はナンバキビに変わっていた。
類似事例

ダイジャ
1938年 栃木県
若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
類似事例

キツネ
1985年 三重県
ハデな着物を着たきれいな女の人が、山の坂のところから出てきたので話しかけると、どこかに行ってしまう。しばらくすると鉄砲を持った人が、狐は来なかったかと山から下りてくる。もう少しで連れて行かれるところであった。
類似事例

カワウソ
1983年 愛媛県
男が橋の上で会った女に子供を抱いて欲しいとたのまれた。遠ざかる女に不思議を感じながらも抱いている子供を見ると、それは大きな石であった。
類似事例

オオキナニンゲン,オンナ
1999年 鹿児島県
船に子連れの40歳くらいの女が便乗させてくれと言って来た。その夜中、その女が来たが、一丈の背丈の大きな人間で、白い着物を着ていて、男か女かわからなかった。次の日、船が転覆したとき、女の髪が海を覆うほどに不気味に広がっていたという。翌日、住用村の市で易者に相談すると、「明日の午後の三時頃に伊須あたりでその女を拾う」と言われた。翌日、易者の言うとおり女が伊須湾に流れ着いた。
類似事例

ヤマノカミ
1961年 静岡県
山の神は女であるという。昔、ある人が山の神の社の前を薄暗くなってから通りかかると、ボヤを背負った17、8才の美しい少女に出会った。声をかけたが何もいわず、山の方へ姿を消してしまった。これは山の神の化身で、この人を試すために姿を現したのである。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内