カワソ,カワウソ 1985年 愛媛県 ある男が橋の上で女に子供を抱いてくれと頼まれた。男が不思議に感じ子供を見ると、それは大きな石だった。
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ウブメ 1939年 新潟県 木橋を通ると、子供を抱いた女が出て、その子を抱いて欲しいと言う。怖々と抱いてやると、女の姿は消えて、子供が少し重くなる。見てみると、その子供は石になっている。
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キツネ,オンナ 1938年 長野県 隣村へ行った帰り道、薄暗くなっていたが、眠っている子供を抱いた女に子供を抱いていてくれるように頼まれる。夜明けまで子供を抱いたままたっていると、探しに来た人がその人が石を抱いているのを見つけた。
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イシジゾウ 1918年 京都府 若い女に嬰児を抱いているように頼まれたが、女は戻ってこない。そのうちだんだん子が重くなってくる。ふと気付くと子は大きな石地蔵の首であった。
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ウブメ 1929年 大分県 産女が出て、通行の人に子を抱いてくれと頼む。子を抱くと槌だったり石だったりする。
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ウブメ 1979年 山形県 話者が17才の時、蚕の桑が不足したので親族の家に桑をもらいに行く途中に、棒木を積んだ川原から橋を渡ろうとすると、女が棒木に腰をおろして子供を抱いており、手を振ってきた。不思議に思いながら通りすぎると「今晩は」と挨拶してきた。その女は縞の着物を着ていたのがはっきり見えた。帰りにもその女はいて、恐ろしくなり逃げ帰ったという。
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ヌレヨメジョウ,バケモノ,ユウレイ 1965年 鹿児島県 貝を取りに行くと、大石様の上にいる女がいた。こっちにこいと言っても動こうとしかなったので、妙な気がして再度見てみると、女が高い石からさっと駆け下りてきた。恐ろしくなって皆が逃げ帰ってきた。おそらくぬれよめじょうであろう。
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ムジナ 1972年 千葉県 男の人がおっかさんに、ゴマハタキをするので子どもを抱いていてほしいと頼まれた。人間の子のつもりで抱いて居たが、ムジナの子だった。ムジナのおっかさんは、男の気が強いと見て逃げていた。
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オゾキモノ 1976年 兵庫県 但馬国氷の山の麓の鵜縄村の女が童2人を連れて草籠を負って谷筋に入ったら、橋の下に長さ7尺程のものがいた。恐ろしくなり逃げ帰ったが、そのことを聞いた村人が獲物を手に向かったところ、とてもおとなしいものであった。よく観察すると角が1つ生え、手足があり、体は木の葉の色に金の光を帯び、写し絵の青竜のようであった。撫でてやると喜んでいた。
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ダイジャ 1938年 栃木県 若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
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オソレザン 1978年 青森県 ある婦人が南部の恐山に行けば逢いたい人に会えると聞き、子供をおんぶしてやってきた。恐山の和尚が、「あるかどうかわからないが、賽の河原で1晩止まりなさい」と言って泊めた。夜が明けてその婦人は「自分の主人がやってきて会うことができた」と言ったという。
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カッパ 1975年 茨城県 月のきれいな夏の宵、百姓の美しい若女房が田んぼの見回りの帰り道に10歳くらいの男の子に遊びに誘われた。気味が悪いので石を投げつけると真菰に消えた。次の夜も男の子が現れたので用意していた包丁で手を切った。
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キツネ 1998年 奈良県 夜遊びに行った帰り、きれいな娘さんが立っていた。それで、娘さんに声をあげて抱きついた。正気になってみると、それは棒が立っているだけだった。
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ユウレイ,オンナ 1982年 新潟県 夜ふけの渡し場で、川向うから女の声で、オウイ、オウイと呼ぶ声がした。船頭がいってみると、人影は見えない。乗るように促すと舟が重くなり、誰かが乗ったようだった。川を渡ってから降りるようにいうと、舟が軽くなったような気がした。船頭が、こんな夜ふけに舟を出させておいて、あいさつもなくというと、首に縄をぶら下げ、目の玉のとび出た、まっさおな顔した女が長い髪を前にたらした姿で現れ、菩提寺へ行くといって草むらへ消えた。
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ウブメ 1986年 大分県 或る寺の入り口にウブメが出て通行人に子を抱いてくれるように頼む。抱いてやると,その子が藁打槌や石だったりする。
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オオアワビ 1964年 千葉県 海岸に住む大鰒に触れると海が荒れる。海が荒れている時に、美しい海女が男と会っていた。海が荒れていると男と会えると思った女は、鰒に石を投げ続けた。男の乗った船が心配であった女の船も沈没し、救助しようとした男も溺死した。
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ダイジャ 1955年 山梨県 ある男が渓流へ網打ちに行くと、見かけない丸木橋が架かっていて戸惑ったが渡った。すると橋が動き出し、実は大蛇で、草ずれの音を立てながら薮へ姿を消した。巨木に巻き付く大蛇について話した老母もいる。
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カッパ 1956年 静岡県 河童は、石に化け、子供を河に引きずり込む。
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ウブメ 1968年 佐賀県 七郎谷という所にうぶめが出て、通る者に子どもを抱いて欲しいと頼んだ。抱かされて気づいてみると、石の地蔵を抱かされていた。その人は力が強くなったという。それで、大力の持主を「うぶめの子を抱いた」という。
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タヌキ 1985年 香川県 旦那さんの家に、男衆が息をはずませてやってきた。嫁をもらうという。嫁を背負ってきたというので旦那さんがよく見ると、男衆が大事そうに背負っていたのは五輪石だった。男衆によれば、娘が嫁にしてくれと言ってかかえついてきたのだと言う。
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