ヤカン 1975年 岐阜県 美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。
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キツネ,ムジナ 1990年 秋田県 狐は狢よりだます。人間が男であれば女に、女であれば男に化けることが多い。
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フナダマサマ 1964年 福島県 船玉様は女の神様だといわれている。
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オンナノコエ 1990年 秋田県 女の人を生き埋めにしたところでは、朝女の声が聞こえる。
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ヘビアナ 1941年 福井県 蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
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クワズニョウボウ 1962年 徳島県 嫁に来た女がご飯を食べないのを不思議に思った夫が夜中に隠れて見ていると、女は頭の中に飯を入れていた。女は見られているのに気付くともえばしを投げつけた。女は男が風呂に入ると風呂を頭に載せて山奥に向かった。途中男は木につかまって逃れたが女は気付かずに仲間の元に行った。獲物を見せようとしたら男がいないのに気付いた。
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オンナ,キシ,ヤナギ 1974年 近江国信楽に住む人が神社に参詣しようと船で川を下っていたら川岸に美しい女がいた。船を岸に着け女のいた柳の所へ行ったが女の姿は消えていた。
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ヤマノカミ 1960年 三重県 山の神は女。火やくになった女を見て、山の中に入ったものとも言う。
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(ウマレテクルコドモノセイベツウラナイ) 1967年 福島県 山の神を迎えに行く途中で会う人が男なら男、女なら女が生まれる。
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フナダマサマ,ユウレイセン 1994年 鹿児島県 舟が明りをつけてつながっているのは幽霊船。船霊様は女だから、女1人はつれて航海しない。女1人のせた船が座礁した話もある。
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カッパ 1960年 広島県 猿猴川にはかっぱがいたという。この川の土手をある男が歩いていたら、いい女が現れた。女から男は手紙を渡すように頼まれた。男が言われたとおり、同い年ぐらいの男に手渡すと、その男はさらに手紙を女のもとに持って行ってくれるように頼んだ。手紙を女に渡した男は、褒美をもらうために船を出して川の中に行った。後に、その男によく似た水死体が流れ着いた。
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コイ 1941年 秋田県 ある男のところへ、若い女が女房にしてくれと言って来た。その女は飯も食わずによく働くが、お汁のダシについては何も教えてくれなかった。男がこれを覗き見ると、女は鯉の姿になって庭の泉水に飛び込んでしまった。
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ミヤマオオカミ,メガミ,オンナ 1928年 三重県 ある夜、突然女が現れ、飯と酒を要求した。そこへもう一人女が現れ、にらみ合うが、やがて後から来た女は帰り、老人を連れてきた。魔性の女から救うために女神と彌山大神が現れたのだという。
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オンナ 1934年 女がどこから来たのかわからない話は、村々字々で異なった部分を持っており、皿屋敷に似た話もあり、皿を壊した女を主人が怒って斬ろうとすると、女は海へ入ってしまったという。
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キツネ 1972年 千葉県 狐は、男相手には女に、女相手の時には男に化けて出る。
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キツネ 1940年 滋賀県 30年程前、女2人で栗拾いに出かけた。道中、突然一方の女が他方の女に「狐」と言って切ってかかった。いくら制止しても聞かず、切りつけられた女の菅笠はズタズタに切り裂かれ、顔に大怪我を負った。
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ヘビ 1974年 愛媛県 予州宇和郡藤田村で、ある女の所に夜な夜な夫が帰ってきて、後に懐妊した。女は病気になり、その側に蛇が来て女を守るようにいた。女は蛇の子のようなものを1斗ほど生んで死んだ。病中に女が下女に語ることには、「夫ではなく蛇であった。自分は生きながら畜生道に落ちた」と泣いたそうだ。
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カナヤゴサン 1947年 島根県 金屋子さんは女の神で、人間の女が大嫌いなので、絶対に女を鑪に入れない。たとえそれが間違ってでも、女を入れると穴がつまると言われている。出産があったときには、女子ならば3日、男子ならば5日の間鑪を休むという。
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ボウサイ 1974年 夫に捨てられた女が憤死した。元禄16年8月にその夫妻の知り合いが伏見から船に乗ったら死んだ女が同乗していた。不思議に思ったが言葉を交わした。女は大阪に着く頃に消えた。夫は女が現れた時刻に急死していた。
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バケイシ 1987年 山形県 杉ノ入の化け石という石は、男が来ると女、女が来ると男に化けて人を騙したという。確かめにいった人の前に女になって出て斬りつけられ、角を切り落とされた。その石が今でもある。
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トウザン 1928年 台湾 昔、相思の男女がいたが、男がふとしたことから死んでしまった。夜昼なく狂い歩いていると、死んだはずの男が現れ、いっしょに暮らそうと女にいった。しかし、この男はその女以外には見えなかった。ある日、女が赤ん坊を抱えて戻ってきたが、女から離れると子は木の根になった。女は帰りがけに母親に自分が死ぬときには塔山に白い布が張られると言った。数日後、塔山に白い布が張られ、その後、女が姿を見せることはなかったという。白い布はやがて石になり、塔山の白石と呼ばれるようになった。答山は妖怪の山と言われている。
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