アズキトギ,カブキリ 1938年 秋田県 小豆トギという化物は、夜中に小豆を研ぐ音を聞かせる。水辺に住んでいる。大蟇が体をゆする音だとも言われる。
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トツクリコロガリ 1939年 香川県 トックリコロガリは「徳利廻し」と言い、2升徳利をまわすような音をたてて転がってくる。
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タケワロ 2002年 山口県 魚釣りなどに行くと、姿は見えずにグツグツという音がするが波も立たない。こちらから「シッカリナゲエ、シッカリナゲエ」とたけるとゴツゴツとなる。タキワリが竹や何かを投げるのを石だと思うことがある。タケワロをタキワロともいう。
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ミチマガリ 1981年 香川県 タイコブチという地名のところは昔太鼓打ちが落ちて死んだ場所で、水の流れる音がトンコトンコと太鼓をたたくように聞こえるという。そこでは丸いものが転がってきて、けとばすと股ぐらに入ってふくれたといい、ミチマガリと呼ばれた。ミチマガリは別の場所ではミチマガリダヌキと呼ばれている。
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イタチノアズキトギ,アズキヲトグヨウナオト 1982年 新潟県 山道を歩いているとザックザックと小豆をとぐような音がするが、これはイタチが尻尾で出すのだという。山ではイタチのアズキトギといっている。
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ヤマノバーバノタイコ,マトギ 1957年 富山県 天狗の太鼓のことや、狢がアゲノコになって腹を叩くをヤマノバーバノタイコという。春の晩に聞こうと思うと聞こえず、その気が無いときに聞こえる。聞こえた年は豊作になる。
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ガラボシ,ガアタラボウシ 1978年 和歌山県 ガラボシは川の石の流れによって自然にできるタガ(桶のようなもののこと)に住んでいる。このタガをカラボシタガという。地方によってはガアタラボウシともいわれる。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 長野県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 栃木県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 秋田県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 長野県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。
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ザシキワラシ 1974年 岩手県 助十どんの家のザシキワラシは、糸車を回すような音をさせる。誰もその姿を見たことはないが、糸車のような音は昼でも夜でも、何かのひょうしによく聞こえた。また、歩く音も聞こえた。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 岡山県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。出る場所は決まっており、大晦日の晩だけ出るといわれている。
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アズキトギ 1973年 富山県 ここには小豆トギがいて、夜遊びしていると捕らえられたり、夜になるとザクザク音がしたりするといった。
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アズキトギババ,ムジナ,イタチ 1956年 群馬県 夕方暗々、一人で水の出る沢などを通るとアズキトギババが出る。小豆を鍋に入れてかき回す様な音がして、「あずきとごうか、人獲って喰うか。ざくざくざく」と言う声が聞こえる。むじなかいたちのしわざであるという。
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チャワンコロガシ 1930年 岡山県 明徳小学校の近く、昔竹薮があり、そこの坂にチャワンコロバシが出るという。そこを通ると、茶碗を転ばすような音が聞こえる。
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テングノナゲツブテ,ヤマノカイオン,テングノイシコロガシ 1982年 新潟県 山のカンノ畑で桑つみなどしていたり、山道を歩いているときに、どこからか投げた石のつぶての音が、木にパラパラとする。ただ音だけで天狗の投げつぶてという。山の怪音の一つである。ほかに、山の上から石の転がり落ちる音がする天狗の石ころがしとよばれている。
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タヌキ 1989年 長野県 ある家で、朝になると大きな栗の木が伐られる音がした。不思議に思った家人が、明け方に雨戸の節穴からのぞき見ていると、たぬきがやって来て、尾で木を引いてのこぎりのような音を出していた。木が倒れる音なども、たぬきが尾を使って出していたという。
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タカボウズ 1981年 香川県 道を歩いているとよくタカボウズが出たといい、頭のないワラグロみたいなものだという。下から見上げると大きくなり、「高いぞ」と声をかけると高くなるという。ウマンガ(馬鍬)のような歯が生えているともいう。
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ムジナ 1935年 新潟県 生け捕りにした男狢を樽の中に入れて飼っていた。人気がなくなると、麥搗(テンカラツギ)の音を真似し始める。こっそり皆でそれを聞きに行った。
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