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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムジナ
1935年 新潟県
生け捕りにした男狢を樽の中に入れて飼っていた。人気がなくなると、麥搗(テンカラツギ)の音を真似し始める。こっそり皆でそれを聞きに行った。

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ムジナ
1981年 神奈川県
昔、ムジナがいた。部落の庭で映画を上映していると、やっている映画の人間の声の真似をした。ムジナを探して見つけようとすると黙ってしまう。戻ると、また始まる。「おい、おい」という声は、人間の呼び声に似ていた。
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バンレイ
1974年 東京都
天明年中、ある者が鰻を仕入れたが買った覚えのない大鰻が2匹混っていた。裂こうとしたが手慣れているにもかかわらず錐で手を刺してしまった。他の者がさばこうとすると腕に巻きついてきて、尾で脇腹を打ってきた。助けるつもりはないからおとなしくしろと言ったら料理できたが、死体を焼く匂いがした。その夜丑3つ時のころ、鰻の生け簀の所でおびただしい音がして、驚いて行ってみると、上にのせた石はそのままだった。中を見ると多くの鰻が蛇のように睨んだ。もう1匹の大きな鰻は消えていた。
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オトラギツネ
1916年 愛知県
ある老人がおとら狐に取憑かれ、歯がないのに生魚を頭からバリバリと音を立てて食べた。
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キツネ
1939年 青森県
ある木挽きが、友人と狐穴を燻してつかまえた子狐を飼おうとしたが、殺してしまった。その木挽きは、毎夜、知らない声に誘われるようになった。家人は留めていたが、ある夜、隙を見て外出し、行方知れずになった。友人もいなくなっていた。翌々日、山で木挽きは首を吊っており、友人はそのそばでぼんやりしていた。傍には狐の座った跡が残っていた。
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オシドリ
1976年 栃木県
殺生を好んで鷹を使うものがいた。ある時鷹狩りの帰りに鴛の雄を捕まえ餌袋に入れて帰った。その夜、夢にうつくしい女房が現れ、夫を殺したと嘆いた。そのようなことはしていないと否定したが、女房は和歌を詠んでふっと立ち上がった。それを見ると鴛の雌であった。驚いて哀れに思っていると朝になり、昨日の雄と嘴を食い合って死んでいる雌がいた。これを見て発心し出家した。
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ニョウボウ
1936年 岐阜県
物を食わない女房がある男の元にやってきた。時々見ないで欲しいと言いながら隠れて大食いをしていた。恐ろしくなったので暇を出すと桶が欲しいといった。与えると中に男を入れてさらった。途中で男は逃げ出し菖蒲とヨモギの草むらに隠れ命が助かった。
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ニョウボウ
1936年 岐阜県
物を食わない女房がある男の元にやってきた。外出のふりをして見ていると隠れて大食いをしていた。恐ろしくなったので暇を出すと桶が欲しいといった。与えると中に男を入れてさらった。途中で木の枝に飛びつき男は逃げた。
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(ムクイ)
1974年 東京都
牛を虎の皮で縫い包み、さらに鳴かないように口を縫いつけて見せ物にしていた者がいた。口を縫っているので食物が食べられず、5、6日で死ぬので、取り替え取り替え5、6匹に及んでいた。その頃から精神に異常をきたし、牛の啼くまねをしながら死んだ。
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ホトトギスニナッタオトウト
1956年 宮城県
昔、弟思いの兄と、自分のことしか考えない弟の2人兄弟がいた。ある日兄は芋を掘り、自分はガンタン(芋のつるの下のおいしくない部分)を食べ、実は弟に食べさせた。弟は「俺にこんなにうまいところを食わせたから兄はもっとうまいところを食ったに違いない」と疑り、兄を殺して腹を割き胃袋を調べた。しかしそこにはガンタンばかりだった。その悪業により弟はホトトギスになり、「ポトサケタ、ポトサケタ」と8千8声日に鳴いて罪滅せねばならなくなってしまった。だから日中に鳴ききれないと、夜中まで「ポトサケタ、ポトサケタ」と、血を吐きながら鳴かなくてはならない。
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カッパ
1984年 長野県
麦代つくりの頃にやってきた男はよく働いた。しかし蓼の入った味噌汁を飲んだ時から来なくなった。翌年はやってきたが、彼の働きをねたむ者が蓼を汁に入れたので、男は血を吐きながら淵に身を投げた。彼は河童の化身だったのだろう。
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コエ,シロムジナ
1937年 福島県
鮪売りから鮪を買い取り、食べて寝ていたら、夜半にホーイホイという声が谷のほうからする。なんとなく変なので木に火をつけて谷底におとしたら、ガタガタと逃げる音がして、静まった。白むじなの仕業という。
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キツネ
1989年 宮城県
高帽をかぶった男が船に乗せてくれと言った。船に乗った男は浪花節を歌った。男が船から陸に上がったら狐になって跳ねていった。気がつくと船にあった鱧がなくなっていた。
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オシドリ
2002年
異国にも同様の話がある。故国の傍に住んでいた猟師が、鴛を射て獲った。その鴛の雌は深く悲しんで、日暮れ独りで3年の間泣いていた。それを射落としてみると、射獲られた雄の足を羽蓋の下に抱いていた。猟師はこれを哀れんで貴い人を頼んで鴛を弔う方法を授てくれと言うと、法花の要文を唱えよとのことだった。朝暮怠らず読踊すると、その鴛が天人に生まれ変わるのを夢に見た。
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クワズニョウボウ
1976年 長崎県
昔強欲な男が飯を食わない女房を貰った。ある時隠れて嫁を見ていると大量の米などを食べていた。男は見つかり樽に入れられ山に連れて行かれそうになった。途中で葉につかまりその葉に隠れていたので助かった。
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メシクワヌニョウボウ
1948年 新潟県
桶屋が飯を食わない嫁がほしいと言うと、その通りの女が嫁にしてくれとやってきた。その女を女房にしたが、隠れて一俵飯を頭の後ろの口からぺろりと平らげていた。桶屋は女房を追い出そうとしたが桶に捕まってしまった。男は途中で抜け出したが、大桶のなかに瓢箪と飯粒の中に針を通したものを仕掛けておいた。女は蛇で、もって帰ってきたものを子蛇に食わせ、自分も食べたが、針が仕掛けてあったので死んだ。
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タヌキ,キツネ
1986年 愛媛県
とあるおじいさんが山で炭を焼いていて夜に炭火を止めようとして小屋の中にいるうちにうとうとしてしまった。そのとき、「じいさん弁当持って来たぞ」という声が聞こえたのだが、だれもいなかった。たぬきやきつねは人の口真似が上手く、実際何をいっているかわからないが、人が遠方で話しているのと同じようなかんじに聞こえるのである。
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ハナノタカイヒト
1956年 東京都
ある人が猟に行っていなくなり、貝や太鼓で探して1週間後に見つけたが、バカッコになっていた。鼻の高い人は木の上に、俺は木の下にいて、赤い団子を食っていた、と話した。
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ムジナ
1933年 長野県
土蔵の下に狢の巣がある家があった。その狢は人の声の真似をするのがうまかった。近所の嘉右衛門という家の婆は、暗くなるといつも「お嘉やーぃ」と呼ぶが、狢が真似をして「オーカエツ」と言ったことがある。
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コテング
1936年 岐阜県
木こりが山小屋で入浴中、「気持ちよいか」と側の木から声を掛けてくるものがいた。木こりが罵声をあびせると「覚えていろ」と声がした。翌朝気が付くと大事なまさかりが飴のように曲げられていた。
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アカマタ,マッタブ
1973年 鹿児島県
あるお婆さんの隣の家の娘が夜中になると一人で笑っているので、覗いてみるとマッティブが真向かいに座っていた。翌朝、お婆さんは娘に夜中に青年がやってくることを尋ね、つわぶきを取って糸をつくり、針を通してやってくる男の脇に刺して後を辿れと言った。教えられたとおりにすると大きな石の穴の中に入り、「人間に自分の種を沢山つけてきた」「しかし、人間が6月ビラバナを食べて七折の潮をかぶったら子供は物にならない」と話し声が聞こえてきた。娘がその通りにするとマッティブの子が下ったという。
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