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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タヌキ
1985年 香川県
旦那さんの家に、男衆が息をはずませてやってきた。嫁をもらうという。嫁を背負ってきたというので旦那さんがよく見ると、男衆が大事そうに背負っていたのは五輪石だった。男衆によれば、娘が嫁にしてくれと言ってかかえついてきたのだと言う。

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トラゴイシ,ジュウロウミガワリノイシ
1977年 神奈川県
昔、子供に恵まれない妻が弁財天に願掛けしたところ、ある朝、枕の下に美しい石があった。弁財天のお授けだろうとその小石を大事にしていると、妻は身ごもり女の子を産んだ。この小石は女の子の成長とともに大きくなり、後にこの子と結ばれた男の身代りとなったりもしたので、別名十郎身代りの石ともいう。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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ダイジャ
1963年 山梨県
けちな親子が息子の嫁に「飯の嫌いな子」をもらいたがる。ある日息子が山で泣いている女に出会う。「誰かに嫁にもらいたい」と女は言い、息子が「飯が好きか」と尋ねると、女は「飯ほど嫌いなものはない」と答えるので嫁にした。息子の留守中に女は大釜で飯を炊いて一気に食い、押入れに入って「人くさい」という。息子はただものではないと思い、「山へかえれ」というと、女は「帰るが飯を籠一杯に持っていく」という。籠を背負って山へ行くが籠がだんだん軽くなるので振り向くと女の着物を引っかけた大蛇がいた。
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ヘビ
1971年 茨城県
昔、百姓が田に水が無くて困っていると、立派な男が「雨を降らせるからお前の2人の娘のうちどちらかをくれ」と言ってきた。承知すると、たちまち雨が降った。妹娘が行くことになり、当日婿様が来て、紙包みを預けていった。開けずに待っていたら婿様は帰って来なかった。紙包みを開けてみると、中身は蛇の殻だった。
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イシジゾウ
1918年 京都府
若い女に嬰児を抱いているように頼まれたが、女は戻ってこない。そのうちだんだん子が重くなってくる。ふと気付くと子は大きな石地蔵の首であった。
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キレイナオンナ,バケモノ
1939年 長崎県
不意の事故で父を亡くした親孝行な男が、きれいな女を嫁にもらった。嫁が求めた家は毎夜化物が出る家であったが、夜が明けてみると、嫁は居なくなり、家の中には金が沢山落ちていた。
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〔センビキイシ,チビキイシ〕
1956年 宮城県
多賀国府があったころ、この里に住む女に通う男があった。近くに大石があり他所へ運んで砕かれることとなったが、男はその大石の精であった。運ばれていく前夜、男は女に別れを告げ「明日は何百人で引いても動かぬが、あなたになら引かれよう」という。はたして動かない石を「わたしがひく」と女が申し出る。気狂いに引かせるのも面白いと女に引かせると軽々と動く。女は国府から褒美をもらって幸せになる。これを千引石といい、志引観音堂の丘の下の田に残る。
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ヘビムコイリ,マショウノコダネ
2001年 青森県
弟子が皆逃げ出してしまうような鍛冶屋のもとにある若者がやって来た。鍛冶屋は、逃げられまいとして、一人前になったら娘の婿にしてやると言って弟子にしたが、その働きぶりが余りにも良いので、次第にただ者ではないと思うようになった。そこで、若者が暇をもらって帰るときに跡をつけていくと、山中の岩窟へと入っていった。中の会話を聞いていると、子胤は置いてきたと言う若者の声に、別の声が、子胤は八皿酒を飲むことで堕ろされてしまうだろうと言っていた。そこで、鍛冶屋は帰って娘に八皿酒を飲ませた。
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ヘビ
1971年 長野県
大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
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ヘビニョウボウ
1937年 兵庫県
昔、嫁が蛇の姿になっているところを見たため、嫁は山へ帰ってしまった。残された子らが母を訪ねていくと、蛇の玉を土産にもらされて帰された。蛇の玉を殿さんに献上すると、親子ともども出世した。
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ホトケ
1941年 不明
心中しようとした家族の息子を、通りかかった人が不憫に思い連れて帰って自分の娘と添わせるために育てた。するとその息子は他に女をこしらえてしまったので、娘は家を出た。母は娘を探し出し、どうか家に戻ってくれと頼んだ。そこへ娘の言い交わした男も一緒になってくれといいに来た。娘はどっちに行けばいいかわからず、橋から身を投げた。娘の体は二、三間流れたあと仏になって緋の衣を着た姿になり、わきへ上がっていった。
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ヘイケノオチウドノレイ
1990年 香川県
孫の友達が五色台で石を拾ってきた。そしたら熱が出て学校に行けなくなった。友達の中に霊感の強い子がおり、見てもらったら、頭や肩のところに顔がいっぱい出ていた。拝む人に見てもらったら平家の落人の霊が石についていたらしい。
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ダイジャ,イケノヌシ
1971年 福井県
ある爺さんが田が乾いて困り、蛇ヶ池の主に、雨を降らせてくれたら3人の娘のうち1人を嫁に差し上げると約束した。はたして雨が降り、主は娘を迎えに来た。末の娘が嫁入りすることになり、針の袋を持って出た。男が池に入ろうとしたところを突き落とし、針の袋を投げ入れたら水が騒ぎ出した。数日して爺さんの家が火事になった。すると2匹の大蛇が出て来て家に巻きつき、水をくれと言ったが、村人は驚いて逃げてしまったので、蛇は焼け死んでしまった。
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ヘビ,カエル
1937年 兵庫県
蛇が蛙を飲み込もうとしているのを見て、お爺さんが3人娘のひとりを嫁にやるので逃がすように言う。末の娘が嫁に行くことになるが、蛇聟のせいで、だんだん病身になる。そこへ六部が来て拝んで助ける。六部は助けられた蛙の化身であった。
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ヘビ
1955年 青森県
母子の家に美しい娘がきて嫁になり、子供ができる。ある日寝入った嫁が夫に蛇体の本性を見られてしまい、目の玉をオシャブリ代わりに置いて沼に去ってしまう。この玉が評判になり、殿様に取られてしまう。沼に行って相談すると、蛇がもう1つの目玉を与えてくれた。
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カエル
1934年 栃木県
百姓が蛇に、娘を嫁にやる約束をした。娘は知恵を絞って、蛇から逃げ、あるお婆さんに助けを求めたら、お婆さんは、娘が殿様の嫁になるようにした。そのお婆さんは、百姓が以前助けた蛙であった。
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キツネ
1928年 新潟県
50年近く前、嫁が姑と畑仕事をしているとき、石を投げたら狐に当たった。3月後、嫁は病気になり、巫女に占ってもらうと狐がついていた。狐が嫁の世話をして欲しいというので、姑は言われたとおりにした。2,3日後、夜中に狐の嫁入りがあり、その後、嫁の病気はよくなった。
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イシフリ
1932年 岡山県
庄屋の嫁が背中へ痛みを感じてから、家の中へ石が降ったり、焚いた豆腐が落ちたりなどの不思議が起こった。主人が旨いものをと言うと牛蒡が降ったので、もっとうまいものをというと蕗葉へ三つ葉の味噌アエ物が落ちてきた。若い下女に暇をやると怪異はなくなった。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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ヘビ
1980年 岐阜県
ある男のところに嫁に来た女が、蛇が化けていたことが判ったので、出て行ってくれと言うと桶を餞別にくれと言われた。背負わせると中をのぞいてみろと言うのでのぞくと、男を桶につっこんで山へ入っていった。男は木の枝が下がっているところで飛び降りた。そこにはよもぎと菖蒲がたくさんあったので、臭いが強すぎて女は男を見つけられなかった。それで5月節供には菖蒲とよもぎで屋根を葺く。
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