イチョウノキ,ワカイオンナ 1969年 昔、ある大工の元に銀杏が女になってやって来た。2人は夫婦になり子供もできたが、子が7才の時、銀杏の木が伐られ女は死んだ。その木を庄屋の家に運ぶ途中大工の家の前で動かなくなった。子供が引くと動いたので庄屋に褒美を貰った。
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バケイシ 1987年 山形県 杉ノ入の化け石という石は、男が来ると女、女が来ると男に化けて人を騙したという。確かめにいった人の前に女になって出て斬りつけられ、角を切り落とされた。その石が今でもある。
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(ウマレテクルコドモノセイベツウラナイ) 1967年 福島県 山の神を迎えに行く途中で会う人が男なら男、女なら女が生まれる。
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キツネ,ムジナ 1990年 秋田県 狐は狢よりだます。人間が男であれば女に、女であれば男に化けることが多い。
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ヤナギノセイ 1935年 山梨県 甲州善光寺の本堂建築に、高畑村の古柳を用いることとなった。さてその頃高畑村の美しい女性お琴の家に夜な夜な通う男がおり、二人は将来を誓っていたが、ある夜男が別れを告げる。女がわけを聞くと、自分の正体は古柳の精で、明日棟木として伐られるものの、何人で引こうと動かないが、おまえが一声音頭を取ると難なく動くだろうと言った。実際お琴が柳の前で今様を唄うと動いたという。
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バケイシ 1987年 山形県 杉化け石という石は、男が来ると女、女が来ると男に化けて人を騙した。坂上田村麻呂がその石を斬ってしまったという。
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カッパ 1960年 広島県 猿猴川にはかっぱがいたという。この川の土手をある男が歩いていたら、いい女が現れた。女から男は手紙を渡すように頼まれた。男が言われたとおり、同い年ぐらいの男に手渡すと、その男はさらに手紙を女のもとに持って行ってくれるように頼んだ。手紙を女に渡した男は、褒美をもらうために船を出して川の中に行った。後に、その男によく似た水死体が流れ着いた。
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ヤカン 1975年 岐阜県 美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。
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キツネ 1972年 千葉県 狐は、男相手には女に、女相手の時には男に化けて出る。
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コマイシ,オンナ 1984年 長野県 隣の部族からの不意打ちによって捕らえられた男を追いかけてきた女が、男が殺されるところを見た。その瞬間、女は連れていた馬の手綱を着つく引いたので、馬の前足が岩にくい込み、足を痛めた馬と女は谷に落ちた。女の悲しみの蹄の跡といわれる。
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バケイシ 1987年 山形県 蒲沢と杉ノ入の化け石という石は、男が来ると女、女が来ると男に化けて人を騙したという。
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エンコ 1965年 高知県 ある男が隣村の女に通い、女の親がそれを許さずに、家に閉じ込めた。娘はひそかに男に通って一緒になったが、男が漁に出ている間にエンコが男に化けて女と契り、女はエンコの子を産んだ。エンコの子はタライをかぶせて殺してしまった。
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キノセイ,ケンムン 1977年 鹿児島県 昔、二組の夫婦がいた。一方の夫婦の男が、もう一方の女に惚れていた。その男は、惚れていた女の夫を海で殺し、女に自分の妻になるように頼んだ。女は男に一抱えできる木を抱えたら結婚すると約束した。男が木を見つけ抱えると、女は亡き夫の恨みを晴らすために男の掌に釘を打ち込んで殺した。その死霊が木の精(ケンムン)になったという。
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カマナリ 1979年 釜が鳴ったら、男に女の格好をさせて拝ませると止む。女に男の格好をさせて拝ませてもよい。
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ケイセイイシ 1916年 福岡県 山道の傍らに長さ7尺ばかり幅4尺ばかり高さ3尺ほどの石があり傾城石と呼ばれている。昔、傾城が京都から男を訪ねてきて石になったのだという。そのため、石の上に女が乗っても動かないが、男が乗ると自然に動くという。
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ヘビ,エラブウナギ,イラブウ 1977年 沖縄県 女の元に通う正体不明の男がいた。仕組んだ糸を辿って男の後をつけると蛇の穴に着いた。男は女を妊娠させたこと、流産の方法などを話していたので、女はその通りに浜下りをすると、下りるたびに蛇の子が落ちていった。これがエラブウナギである。
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カエルイシ,ヤマンバ,オンナ 1984年 長野県 山姥の呪いを逃れて去っていた男を待っているうちに、女は石となってしまった。それでも男の帰りを信じて待つ女の姿だといわれる。それが不帰石とも呼ばれている。
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ヤナギノセイ 1932年 山梨県 善光寺の本堂を建てるため、数百年を経ても朽ちない古柳が伐られることに決まった。その夜、隣里の農家の娘に2年通っていた男が、自分が実は古柳の精であり明日伐られることを告げて消えた。翌日伐られた柳は数千人でも動かせず、娘が昨夜の男の頼み通り今様を歌うと動いて難なく善光寺に至った。
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イニンビー,ツラマカトゥ 1992年 沖縄県 山城部落にツラマカトゥという美人の女がいた。その女に夢中になっていた男がいて、その兄がこれではいけないと思い、女を殺してしまった。遺念火は男がいつも通って火をつけて、それをもって行ったものである。
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オダッコヌマ,ワカイオンナ 1939年 岩手県 ある男がオダッコ沼の水底で機織をしている女に会った。男は女に、女がここにいることを口外しないと約束するが、これを破って兄に話してしまい、死んだ。
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ヌレヨメジョウ,バケモノ,ユウレイ 1965年 鹿児島県 貝を取りに行くと、大石様の上にいる女がいた。こっちにこいと言っても動こうとしかなったので、妙な気がして再度見てみると、女が高い石からさっと駆け下りてきた。恐ろしくなって皆が逃げ帰ってきた。おそらくぬれよめじょうであろう。
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