国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

オマンタヌキ
2002年 香川県
二ノ坂の入り口の東側の山にはお万狸という狸が住んでいた。下から見ると狸がすんでいるところで火を炊いているように見えたが、灯が見えると必ず雨が降ったという。また、小蓑下所の猟師がよく狸を捕ったといって木のホタを吊って帰るのを見かけたという。お万狸は後に屋島に嫁に行ったという。

類似事例(機械学習検索)

タヌキ
1960年 神奈川県
ある寒い冬の夜、一人暮らしの老婆の家に年を取った狸が来て囲炉裏にあたった。次の日も来たので老婆が狸に火を投げつけると驚いて逃げたが、坂の途中で死んだ。その坂を火の坂という。後に水車業を営む人が陽原から久所に通ずる坂の下に穴を掘って祀った。
類似事例

タヌキ
1996年 香川県
黄峰の水飲み場から下りてきた所のお地蔵さんの側に、たくさん狸がいた。毎日、晩になると、火がお地蔵さんの所へ下がり、10分ぐらいたつと黄峰の方へ上がっていった。
類似事例

タヌキ
1987年 徳島県
火事になった養子の親の家に行くため、狸がよく出るという山を歩いていた。他に狐や山犬(おおかみ)もいた。提灯のローソクは狸があっという間に取ってしまう。獣が寄らぬようにお堂で火をたいていると、狸がだましにやって来る。近所の女の人に似た声が聞こえ、笑い声もした。道を進もうとすると、杖が滑ってなかなか進まない。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
狸が芋畑で荒らしたので、捕まえて木に縛り付け、叩き殺した人がいた。するとその嫁に狸が憑いて、気が触れ、縛られていた木に日参するようになった。次の代の人にも、その次の代の男の子にも祟り、棟の上を走り回ったりした。坊さんに拝んでもらったが利き目がなく、結局土地を離れた。
類似事例

タヌキ
1932年 兵庫県
300年前、洲本の三熊山頂上に岩と木で作られた穴に、柴衛門という大狸が棲んでいた。悪戯はするが人々に好かれていた。ところが土手を下った所に棲むこの狸の嫁のお増狸は嫌われていた。ある時2匹は連れ立って大坂に芝居見物へ行った。そこで雌狸は侍に殺され、雄狸は芝居小屋で正体がばれ殺された。これを知った洲本の人々は霊を慰め、島外へ出る時は三熊山山上で作っている狸の土人形で無事を祈る。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
狸が悪さをするので猟師が犬を連れて山へ捕まえに行ったら、お殿さまの行列が通りかかった。早く行かなければ逃げられると思ったが、仕方がないので道の端で控えていた。そのあと狸穴へ行ってみたら、もう一匹もいなかった。狸が侍行列に化けていた。
類似事例

オミツタヌキ
1986年 愛媛県
昔三津街道の出入り口を三津口といっていた。辻番所があった。佐兵衛じいさんが雨の降る冬の夜、辻版をしているとべっぴんの娘が現れた。傘もささず、友禅の振り袖も長く腰のダラリの帯はしっぽのようにも見えたので、じいさんは狸と見破った。ナワでしばっていぶすと、雑魚を狙ったおみつ狸だった。
類似事例

タヌキノヨメイリ
1996年 香川県
鷹ノ子池や玉池の堤では狸の嫁入りがよくあった。提灯の火を連ね、「よいさよいさ」と賑やかだった。
類似事例

タヌキ
1943年 香川県
話者(広瀬)のうちの大松の下を夜通ると狸が化かす。それは、昔山の中にある権現さんに住んでいた正さんという女の狸が大松の狸へ嫁入りしたのだが、人が通るとその嫁入り狸を人が取りに来たと思って、男の狸が化かすのだという。
類似事例

タヌキ
1974年 東京都
明和九年、目黒行人坂の火事のあった晩、ある人が市谷左内坂で女が泣いているのを見つけた。火事で焼け出されたと言うので、家に連れて帰り、ごちそうをふるまった。いつのまにか居眠りをしてしまい、目覚めると、女も居眠りをしていたが、口元に毛が見え、よく見ると古狸となっていた。大睾丸を広げて火にあぶっていたので、撃ち殺そうとしたが、狸は飛び逃げた。
類似事例

ヤシマノハゲダヌキ
1922年 香川県
屋島の禿狸は源平屋島合戦の時、木の上に登って戦を見物して行ったのでその一部始終を知っている。その後禿狸は八栗寺に移して、屋島の合戦を演じて四国における狸大将として暮らしていたが、ある時狩人に殺されたという。これは禿狸が死後人に乗り移って話した身の上話という。また祖父母の話では、嘉永安政頃、阿波西林村の女髪結の体を借りて、吉凶その他を予言したり、他の狸憑から狸落しをしていたという。日清日露戦争では多くの乾分を従え、満州へ出征して大いに働いたという。
類似事例

タヌキ
1959年 愛媛県 高知県
遠くの山に火が見えることがある。これは狸の仕業で、実はすぐ目の前で狸が悪戯をしているのである。また、狸は夜半に来て小屋の戸を叩いたりもする。
類似事例

タヌキ
1976年 愛媛県
お袖さんという狸は榎の大木を住み家としていて、その住み家を度々かえた。その住み家を切り倒そうとすると怪我人が続出したりした。また、移り住む時に四・五人の美女が電車から下車し、姿が消えたりした。また昭和10年には住み家となっているヤマモモがいつのまにか移動し、昭和11年には移り住んだクスノキの尖端が異様に輝いた
類似事例

フタツイワノダンザブロウ,タヌキ
1917年 新潟県
佐渡に二つ岩の団三郎という名のついた狸がいる。一説によると全山で使う吹革の皮にするため狸を連れてきて放した人の名だという。
類似事例

フルダヌキ,キレイノムスメ
1964年 山梨県
狩人が魔の山というはじめての山へ狩に行った。見たことのない足跡を追っているうちに日が暮れ困っていると、「ほーい」という人の声がするので行ってみれば、頭にローソクを立ててタホを織っている娘がいた。気味が悪くなって鉄砲で撃つが、娘は弾丸を手でつかんで捨てる。最後に一発残しておいた玉で頭のローソクを狙い撃つと、急に夜が明けて、岩の上を見ると十貫目はある古狸が死んでいた。
類似事例

ビシャモンタヌキ,オオニュウドウ
1986年 愛媛県
東雲神社下には、毘沙門狸がいた。「雨が降らんのにカサかして」とか「雨が降る晩に化かされて」と歌われた。また汽車に化けたり、大入道に化けたりもした。大明神さまと言って拝むと願い事を叶えてくれたという。
類似事例

マメダヌキ
1996年 香川県
奥条川の曲がり所に、古くより豆狸が出たという。青木神社の南玉川橋のしたに部落狸が出ると言う。時折、女性の幽霊も見るという。
類似事例

テング
1969年 愛媛県
石槌山は天狗の巣である。麓の村では裏庭にある高い松に夜になると烏天狗がとまっているという。大きなムクの木にも闇の晩に天狗が来て休んだといい、小さな火の光が枝の間で光っていると言われた。
類似事例

オオオトコ,タヌキ
1936年 岡山県
萬兵衛という狸がいた。夜半に雨戸を開けると2丈もある大男が睾丸を出して真裸になって、赤子を抱いて団扇で扇いで腰掛けていた。石を投げると、当たって「ぼうん」という。翌朝、それが狸だったと聞かされたという。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
山で炭焼きをしていたお爺さんの所に、毎晩狸がお婆さんに化けて訪ねてきた。そこである日お爺さんはお婆さんに絶対訪ねて来ないようにと言い、その夜に訪ねてきたお婆さんを刃物で殴った。お婆さんは声を出して逃げたので、本物のお婆さんは殴ってしまったのかと驚いて家に帰ると、家にはちゃんとお婆さんがいた。そして軒下で古狸が死んでいた。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内 ENGLISH