オオサカマル 1987年 山口県 夜、沖に昔沈んだ大阪丸という商船が出る。沖に見えた大きな船の速い火が急に消える。大阪丸はお姫様を乗せていたので沈められた。船に乗っていた人間が泣く声も聞こえたが、供養してから出ないようになった。
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オオサカマル 1987年 山口県 夜、沖に昔沈んだ大阪丸という船の幽霊が出る。大阪丸は軍用金を運んでいたので沈められた。沈んだ日になると、電気をつけた大阪丸がシュッ、シュッと音を出して海を回って、元に戻って沈む。
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ユウレイセン 1987年 山口県 幽霊船が夜、火をあかあかと灯して三島から羽仁の方へ進むのを見た人がいる。機械の音も聞こえるが、波は立たない。西南戦争の頃に三島で沈没した大阪丸だろう、という。
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チョウチン 1937年 大阪府 夜、大阪城内のある場所を歩いている時に、丸に二つ引きの紋の提灯が向こうからやって来れば、きっと悪い事が起こるという。
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タヌキ 1937年 大阪府 大阪城内では、小豆を研ぐ音が聞こえたり、道に迷ったりすることがある。共に狸の仕業だという。
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クビキレウマ 1938年 高知県 敷地民部のように非業の死を遂げた者や山伏の墓などにはクビキレウマが出る。首が無いのにシャンコシャンコと鈴の音をさせる。
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カタナ 1977年 和歌山県 家の刀を大阪に持って行こうとしたら、鞘が走って肩が切れた。大阪に持っていったあとも足が痛くなるなど悪いことがおこった。刀が自然に飛び回り、どうにもならなかった。今は家に祭っている。
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カラス,(ゾクシン) 1932年 大阪府 大阪府三島郡豊川村では、烏が長鳴きをしたら、家に悪いことがある。
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(ウマレカワリ) 1953年 埼玉県 付け木売りの小人が死んだ。背中に印をつけて葬ったら、大阪にて生まれかわった。大阪鴻池から、その人の墓の土を取りに来て、印をこすると落ちた。明治45年頃の話。
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タタリノアルヤシキ 1956年 宮城県 今でも佐久間屋敷と呼ばれるところがある。昔この地方を治めていた佐久間家で一人の女中が非業の死を遂げた。その祟りで同家は滅び,以後誰が住んでも凶事が起こるという。今は畑になっているが,黍・菊などは育たないといわれる。
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ダイニュウドウ 1932年 大阪府 新築した大阪城の天守閣の鯱の尻のあたりから黒い煙が立ち昇り、大入道の形になるという怪異が生じた。昔、夏の陣の直後も黒い煙が昇り、秀頼と淀殿の祟りだといわれたことがある。実は昼は羽虫が集まり、夜は蝙蝠が集まっていたのだという。
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オオサカマル 1987年 山口県 夜、沖に昔沈んだ大阪丸という商船が出る。ボーっと光る。漁師が海で方向がわからなくなったとき、この灯りで無事島まで帰ることができた。
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カイタク 1979年 大阪府 大阪には怪宅と称する、狐や狸が祟りを起こす家があるというが、それらは陰陽の気が通じていないのであって、そんなに怖れることはない。
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ミサキ 1985年 愛媛県 非業の死を遂げたものは成仏できないのでミサキと呼ばれ、各戸軒下に小さい棚をつくり、芭蕉の葉を敷き精霊棚と同じ物を備える。
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ガラッパ 1934年 鹿児島県 月夜に浜辺に人影がたくさん見えた。ガラッパだと思って大勢で行ってみると、足跡だけが残っていて海に逃げた跡だった。
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シチニンミサキ 1957年 愛媛県 僧都の山出では、七人ミサキは、非業の死に方をした人が、6人か7人をとり殺せば仏になるというので、人を殺すのだという。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑いたことがある。そうすると、人の言うことを聞かなくなり、気狂いのようになった。大勢で取り囲み、切るように刃物を振りかざして離した。
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ユウレイ 1990年 大阪府 ある日、旅の僧がお堂で一泊していると女のゆうれいがやってきて「私はここにいるが大阪の両親が供養に来てくれないので頼んできてくれ」と言った。そんなことを言っても誰も信じないと僧が言うと、幽霊は着物の片袖を引きちぎって渡した。大阪の両親はあわてて供養したという。
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ヒバシラ 1960年 神奈川県 火柱を見たことがある。倒れた方には火事があるといったが、そのような事はなかった。
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ワカイオトコ,ゲイシャ 1933年 大阪府 毒薬自殺で心中を遂げた男女の影が度々目撃される茶屋がある。祈祷しても全く効果がないが、鴨居に水を供えておくと不思議と怪異は起こらないという。
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ヨドギミ,ヘビ 1937年 大阪府 大阪城に未だに残る淀君の妄念が、蛇の身に姿を変えて石垣の塀の上から睨むことがある。
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