国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

バケオタフク
1933年 大阪府
橋の近くで多くの溺死者が出た。やがて、その橋でお多福が踊り、気が付くと消えているといった噂が広まった。見物客や商店も出るほどになったが、実は強欲な連中による偽装であった。

類似事例(機械学習検索)

ヒトノカゲ,バケオタフク
1933年 大阪府
橋の近くで多くの溺死者が出た。その後、その橋で人影が見えたり、大勢の人の泣き声が聞こえたりするといった噂が広まり、付近住民は大層怖がった。
類似事例

ワカ,ムシ
1976年 静岡県
昔、当国に流された人がいた。その人は老母を伴い、紡績をして生活していた。その人はこれを見るのにしのびず、自ら遠くに出て資を求めた。しかし月を経て帰らず、ついには老母が死んだ。それからほどなくその人は家に帰り、悲嘆した。蓄えた金は大工に与え橋を造り老母を追善した。ある夜、虫がこの橋の柱を喰い、その跡が一首の和歌になった。その後この橋は偽りの橋と呼ばれた。
類似事例

テング,テンゴウ,サル
1981年 神奈川県
夜更けになるとミミズの歌う唄にあわせて踊る鯉がいた。ある時、若い衆が見物に行ったが、その夜に限って鯉は踊らなかった。帰る途中、お嬢様を車に乗せ、大勢のお供がついた行列が近づいてきた。お供は若い衆を追い散らそうとし、若い衆は逃げ回って倒れてしまった。村民は狐か狸に化かされたのだと思ったという。
類似事例

キツネ,カミガミノリウツリ
1974年 大阪府
大坂上町に寄せ祈祷をする者がおり、人を欺き金銭をかすめ取っていたが、この者を信じる人は多かった。
類似事例

ナガレボトケ
1956年 東京都
流れ仏を浜で拾うと喜ぶ。ある網主は流れ仏を無視し、もう一人の網主は丁重に葬った。その晩村に魚が来たという触れが回り、各々船出したが、弔った船主は大漁になり、無視した船主の船はそのまま行方不明になった。触れた歩いたのは流れ仏だった。無視した船主の子孫には、一代に必ず一人変死者が出る。
類似事例

タヌキ
1935年 兵庫県
茶巾餅の餡の粕を食べて暮らす狸がいた。偽物の橋を作って人を川に落としたり、人の荷物を重くしたりと大変悪戯が好きであった。しかし、その悪戯が過ぎてしまい、ふとしたことから海へ没してしまった。そのまま行方不明となり、消息は誰も知らない。
類似事例

マツトムジナ
1989年 新潟県
人を騙す狢を退治に出かけた。進んでいくと葬式ができたと言いに来たので、村に引き返すと、亡くなったといわれた人は元気だった。人間に化けて知らせて来たのは狢だったのだろう。
類似事例

タヌキ
1933年 大阪府
明治の頃、深夜、車夫が客を乗せて走っている。ところが、橋もないのに渡ろうとして、そのまま川へ転落するということが多々あった。車夫は口を揃えて、橋があるように見えたと言うので、これはきっと狸がだましているのだということになった。
類似事例

オタフク
1992年 奈良県
藪を夜に通ると、お多福が長い竹の先から下がってきて、みんなを驚かしたという話を聞いたことがある。
類似事例

デエカベエ
1932年 兵庫県
150年ほど前のある夜、ある資産家が、村で恐れられるでえかべえの正体を確かめようと橋の下に潜んだ。すると、櫓を組んだような火が立ち、分かれたり1つになったりした。さらに、2本の火柱が立ち、光った目の大入道が現れ、次に、17、8の美しい女が現れて、薄気味悪い蒼い顔にニッと笑みを浮かべた。男は家まで逃げて気絶し、やがて熱病で死んだ。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
綱を引っ張って渡る渡し舟があった。上にいたら、船を一生懸命に引っ張るような音がしたので、下ってみると誰もいない。そんなふうにして狸に騙された話を子供の頃はよく聞いた。
類似事例

キツネ
1935年 三重県
人が踊ると狐も踊った。その隙を人が狙って殺した。狐が人に騙された。
類似事例

アズキトギ
1987年 長野県
昔,部落の真中を流れる川に「すくじの橋」という木の橋がかかっていた。秋の夕暮れの頃,ある村人が橋を渡ろうとすると橋の下から女のすすり泣くような声と,ショキショキと小豆をとぐような音が聞こえてくる。他にも聞いたという者があり,2,3人の若者が正体を見届けるため橋の傍の物陰に隠れることになった。夕暮れ時になると音がするので橋の下を捜したが何もいない。その後しばらく音はしなかったが,また耳にする者が増えだした。不思議なことに橋を渡ろうとすると泣声や音はやむのだが,通り抜けてしまうとまた始まる。振り返るとまた物音がやむ。いつの間にか「あずきとぎの女」と呼ぶようになった。
類似事例

コヒノウラミ
1956年 宮城県
2メートルくらいの古碑があり,「元応□年九月十五日」と刻まれている。200年程前,この古碑は八幡社近くの小川に橋の代用として架けられていて,百姓達が泥足で供養の文字の上を渡っていた。この石橋が架けられて間もなく,夕方に村人がそこを通ると恐ろしい鬼のような怪物に襲われるようになった。村の郷士馬場某がある夜単身でその辺に出かけたところ、橋近くの桜の老木の近くに来た時,仁王のような恐ろしい鬼が現れたので,馬場某が斜めに斬り付けると手応えがあって怪物は煙のように消え失せてしまった。翌朝行ってみると怪物の亡骸はなく,石橋の一方が斜めに切り取られていた。村人達は,「碑にも霊があって泥足で踏まれたのを怒ったのであろう」として現在の位置に立て直し,厚く供養してお詫びした。その後怪異は起こらなかった。
類似事例

トウゴロウキツネ
1956年 宮城県
八景橋の辺りに藤五郎と呼ばれる老狐がおり,よく通行人を騙した。中津村新田に勘作という獅子舞の師匠が,ある日大田袖沢小谷地の物持須田某に招かれた帰途,大きな屋敷に是非にといって招きいれられた。一行は終夜踊り通したが,夜が明けてみると八景橋近くの谷地の中におり,土産が全部無くなっていた。藤五郎狐の仕業だという。
類似事例

ヤシャゴ,オニコ
1941年 大阪府
不義の末に生まれた子供が鬼子であった。悩んだ母親は自殺をしたが、その子供も夭折した。哀れに思った村人は、生前子供が好んで踊っていた盆踊りを行う事に決めた。すると、毎年、鬼子が現れ、一緒に踊ってはいつの間にか消えるという事があった。
類似事例

ドクジャ
1976年 静岡県
桜村に池の社という方5町程の2つの池がある。毎年8月彼岸の中の午の刻に半切り桶に赤飯を盛って水泳が達者なものが池の半ばまで押し行き池の真中で手放す。池の水が渦巻いて桶は水中に沈む。伝えによると昔、国主が入国した頃、妾とこの池辺りに遊興した。すると俄かに池に波が立ち妾が池に引き込まれてしまった。国主は怒って池に焼いた石を投げ入れさせ続けた。7日7夜続けたところ毒蛇が死んで浮かんできた。頭は牛のようで、背に黒い鱗があり、白い角が生えていた。また肥後の阿闍梨皇円の霊魂がこの池に入ったとも言われる。
類似事例

キツネ
1997年 福井県
狐が女の人に化けて魚売りを襲ったとか、勘定橋で狐が魚売りを騙して魚を買い、後で確かめると貰ったはずの財布の中のお金が木の葉だったりしたとかいう話がある。
類似事例

ヒトバシラ
1936年 徳島県
酒に執心する男が、徳利を抱えたまま川で溺れて亡くなった。川に架かる橋の修復の際、その男の死体が人柱として使われた。その後、泥酔して橋を渡る者たちは、徳利を抱えた蓬髪(ほうはつ)で醜い男の水死体の怪異に悩まされること度々であったという。
類似事例

ヒトダマ
1937年 大阪府
ある夏の宵、船町橋の辺りの川面を飛んでいた人魂を見つけて小僧達が叫び立てたが、やがてそれは消えてしまった。すると筋違橋の辺りの陶器商の主人は、咽が乾いて水を飲みに行ったが、悪太郎共に追われてやっと逃げ帰ったのを夢に見て汗びっしょりで目覚め、夢を妻に話してから頓死してしまったという。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内