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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テング,タコアゲ
1936年 大阪府
凧揚げの時、無風ならば、子供たちは、「天狗さん、風を下さい。余ったら返します。」という主旨の流行唄を歌ったものだ。

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テング
1930年 大阪府
大阪では凧(いか)が上がらない時、「天狗さん、もっと風おくれんか。余ったら返す」と唄う。
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テング
1958年 徳島県
風のない時、「天狗さん風くれ、余ったら戻す」と言うと風が出る。
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オオテングサマ,コテングサマ
1968年 群馬県
冬至には「大天狗様、小天狗様にあげます」と唱えて、餅投げをするところもある。
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テングサマ
1984年 埼玉県
むかしは白石でも草ぶきの屋根だった頃、ある家では雨もりがするのに忙しくて屋根をふくための草刈りをする暇がなかった。ちょうどその頃、近所の人たちは草を刈って干しておいた。ある晩のこと、その家の人が、庭でガヤガヤする音をきいたが、そっとしておいたら、庭に刈った草が積まれていた。近所の人たちはこれを取り返しに来たが、1晩のうちに運ぶことはできないので、天狗さまのしわざにちがいないということになり、近所の人も草をとり返さずに帰っていった。それで人並みすぐれている人のことをあの人は天狗さまだという。
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テング
1915年 静岡県
雨乞いに高麗神社の神宝である天狗のお面を持ち出して使う。龍の字を書いた旗を押し立て、鉦太鼓を鳴らし法螺貝を吹いて海岸に出て、海に向かって天狗のお面を見せると必ず雨が降るという。
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オニ,ジャ
1915年 愛媛県
亥の子の晩に子供たちは、「亥の子亥の子、亥の子の晩に餅搗いて祝わぬ者は、鬼うめ蛇うめ、角の生えた子うめ」と歌いながら、家々の門前を廻った。
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テングサン
1983年 山梨県
天狗さんという人は急にいなくなって立派な成年になって帰ってきた人だ。その天狗さんが駄賃つけに馬を引いていって、須走の食堂でお金を持っていなくて貸しておいてもらいたいといったが、食堂のお婆さんに怒られた。そこで、外に出て天に向かってお金を貸してくれといったら、天からお金が降ってきたので、お婆さんはびっくりしてお金を取れなかった。
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〔オオカミナリ〕
1975年
紀州対山公が鰹釣りに出られた時、雷で船中に火の玉が落ちた。しかしそれを毛氈で掴んで海に投げ込み、小謡をゆうゆうと謡われた。
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テング
1963年 栃木県
昔、猿のように木に登るのが上手な子がいた。ある朝、その子が母親に今日は笠間の祭日なので今から行って朝飯までには戻ってくると言った。そして朝飯までに戻り、寝てしまった。母親は心配になり部屋に行ってみると、天狗が寝ていた。正体がばれた天狗は家から出て行ったが、長いあいだお世話になったお礼に、雹が降らないようにすることを約束した。
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テング
1958年 岐阜県
天狗は子供が非常に好きで、子供が山に遊びに行くとだまして連れてゆき、一緒に遊ぶ。村の衆が笛太鼓で迎えに行くと返す。
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テングサン
1978年 石川県
山祭りの日に、男の子が2人山へ行った。すると、天狗さんが1人の子に「餅ついたか」と問うと、その子は「ヨチついた」と答えた。するとよれよれになって歩けなくなった。もう1人に同じ事を問うと、その子は「餅ついた」と言ったので平気だった。
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テング
1972年 石川県
天狗にさらわれた子供が一度帰宅した。天狗は餅を蒸す香りが嫌いなので、家人は餅を蒸し始めた。けれども蒸しあがらないうちに、天狗の使いである鳶が来て、子供を連れ去っていった。
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テング
1922年 富山県
明治14,5年ごろ、1人か2人は天狗に連れ去られた。いなくなった子供を捜すときには、天狗が棲むという火の宮や愛宕の大杉の下で名前を呼び、太鼓と一升枡の底を叩いた。枡の底を叩くと天狗の耳が破れそうになり、捕えた子供を樹の上から放すのだという。
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テング
1964年 滋賀県
天狗さんの木と恐れられるモミの大木があった。話者が子どもの時分、この木で天狗さんがお囃子をしていた。
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テング,アカイキモノヲキタハナノタカイヒト
1958年 岐阜県
昭和30年頃の事。ある家が火事になったとき、子供が「赤い着物を着た鼻の高い人が来て火を焚けと言った」と言った。それが天狗だろうということになった。
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ナマケモノトテング
1956年 宮城県
昔、なまけ者の時というものがいた。仕事を言いつけられて山に登ったが、松の木ノ下で一服して昼寝を始めた。その木の上に天狗がいて時にいたずらしようと、寝ている間に羽団扇で時の鼻をあおいで長くしてしまった。起きて驚いた時に、天狗は「この羽団扇を貸してやるから鼻を高くしたり低くしたりして金儲けしろ。表であおげば高くなり裏であおげば低くなる。」と羽団扇を渡した。ずいぶん金儲けした時だったが、ある時野糞たれてふくものがないので、端っこならばだいじょうぶだろうと羽団扇の裏で尻をふいた。そしてまた自分の鼻を高くして得意になっていたが、低くしようと裏であおいでも少しも縮まらない。時はついに世の中の笑いものになって、長い鼻をぶらぶらさせながらほいとう(乞食)して歩いたという。
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テング
1991年 香川県
天狗が飛んでいる時に下駄を谷に落としてウブの岩に当たり2つに割れてしまったという。また、竜王を祀って雨乞いの祭りをすると白雲がかかりその雲を伝って天狗がやって来て、松の木に天狗が腰掛けると雨が降るという。
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テング
1941年 愛媛県
早乙女が久保田の天狗嶽に向って歌っていたら、天狗がやってきてその歌を真似ようとしたが、早乙女の方が上手で、天狗が負けた。それ以来、そこで田植えをすると必ず雨が降るという。
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アマゴイノク
1981年
川柳作家の島津富という者が酒の席で語ったところ、ある時田舎の逗留していた時、雨が降らなかったので、百姓らが雨乞いの句を請うた。津富は固く辞したが聞かなかったので、精進潔斎して「しろしめせ神の門田の早苗時」という句を詠み、それを神前に供えると大雨が降り出したという。
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テング
1956年 福島県
一番高い竹がら山には天狗がいて、天気が悪くなる変わり目に太鼓を叩いた。
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