国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

カッパ,ヒヤウスベ,イシ,スイジン
1914年 佐賀県
潮見神社に祀られている澁江氏は代々河童の主で、社の側に河童の誓文石がある。その由来は、昔、澁江氏が河童に「もしこの石に花が咲けば人を獲っても良いが、咲かない限りは人を襲ってはいけない」と約束させたことによる。そのため、潮見神社は水難にあったことがない。毎年5月5日になると、澁江氏が河童に筍をごちそうすることから、水神に筍を供するようになった。

類似事例(機械学習検索)

カッパ,(ゾクシン)
1988年 福岡県
水神まつりを「河童さんまつり」とも呼ぶ。5月5日である。酒を竹筒に入れ、魚や五目飯などを入れた藁苞を葉竹に下げて、川岸や堀などに立てて水神様を祀るという。
類似事例

ミソシ
1958年 石川県
河童(みそし)は人畜を害さないと約束し、神社の柱に手判をしてかえった。その跡は今も残っているという。
類似事例

カッパ,ヒョウスベ,ウタ
1914年 佐賀県
潮見神社の神職を代々務める毛利家には水難除けの歌「ヒョウスベよ 約束せしを忘るなよ 川立おのがあとはすがはら」が伝わっている。
類似事例

カッパ
1975年 熊本県
ある時氏神の神主の夢に龍ヶ淵の河童が現れ、住居の前に化物がいて入れないので退治して欲しいと告げた。神主が水に潜って調べたら水底の穴の前に馬鍬があった。それを取り除くと河童は村の子を取らないと約束したので氏神のお守りを身に付けて泳ぐようになった。
類似事例

カッパ,ガワッパ
1913年 熊本県
夏になると渋江家で水難除けのお札を出す。それを小さい竹の筒などに入れて身につけたり、仏壇に供えた飯を食べたりすると、河童が寄り付かないという。また、渋江家では人に害をなさないように、夏のある夜に桶に素麺を盛って河童に御馳走する。
類似事例

カッパ
1921年 長崎県
江戸時代、福江の町人が日の暮れた秋の夕方に石橋の上で河童が相撲をしているのを見た。河童と勝負をして勝ち、腕抜いて家に持ち帰ると、毎夜、河童が腕を返してくれと頼みにきた。返してやるとその家を守護することを約束し、その証にと重く青い石をおいていった。その石は今でも福江波止場の一隅に置かれている。
類似事例

カッパ,ヒョウスベ,ニンギョウ
1914年 佐賀県
昔、渋江氏の祖先である橘諸兄の孫島田丸が春日神社を造営した。そのとき使役した人形を川に捨てたら河童になった。天皇の勅で兵部大輔島田丸が化人の禍を鎮めたことから、河童をヒョウスベとも言う。以来、河童は橘氏の眷属となった。
類似事例

カッパ
1957年 新潟県
子供たちが溺死するので、河童の仕業だろうということになり、これを領主の命令で祀ることにした。これが神社で行われる河童祭りであり、それから河童による被害はなくなった。
類似事例

カッパ
1970年 熊本県
春秋の彼岸に川祭をする。春の彼岸は河童が川に下りてくる日にあたり、秋の彼岸は河童が山に帰る日にあたる。河童は川を守り、川で水泳や水仕事をする、女子供を守ってくれる神だから祭ると言う。
類似事例

カッパ,(ゾクシン)
1988年 福岡県
井戸神のことを水神様と呼ぶ。5月5日はその祭で、「河童さん祭り」と呼ぶ。川や各家の井戸、汲場に篠のついた竹を立てて、藁苞に塩・イリコ・米を包んで下げ、酒を竹筒に入れて祭るという。
類似事例

カッパ
1935年 福岡県
久留米では、5月節句に筍を食べ、また米飯に竹の根を添えて水天宮に供え、後それを流す習俗がある。これはこうすれば河童がこの地方の人は恐ろしく固いものを喫するのに驚いて犯さないからだ。
類似事例

カッパガミサン
1956年 宮城県
6月15日の河童祭の日には、八雲神社・磯良神社・牛頭天王神社などで水祭を行う。神前や川・堀に住む河童に胡瓜を供えた後でなければ胡瓜を食べないという。子供らは河童神社から守札を請けてから水浴びする慣習であった。磯良神社の河童膏薬は手足の捻挫に効果があるという。
類似事例

ガワッパ
1985年 熊本県
樋ノ口神社には河童が祀られており子供が水難に会わないようにと参詣する。境内の小石を身に付けて泳げば溺れることはない。
類似事例

イソラガミ,カッパガミ
1956年 宮城県
永正2年(1505)8月16日創建。大崎左京大夫義兼が志田郡松山城に松山治部大輔治次を攻めるときや、義兼の孫義隆が桃生郡辻堂城をせめるときに、それぞれ神の化身が現れて救済する話が伝わる。河童神とも言われ、地名も宮司の姓も河童である。旧6月15日の祭には、社の裏を流れる河童川に初生りの胡瓜を流して供えないうちは食べない風習がある。
類似事例

カッパ
1992年 宮崎県
徳泉寺の馬が河童をくわえて戻ってきたので柱に縛ったら、仲間が押しかけてきて悪さをするので、和尚は7日7夜の祈祷をして、1000個の石に経文を書き、「石が溶けるまで害をなすな」と河に投げ込んだ。あやまりにきた河童に「炒り豆に芽が出るまで害をしない」と約束させ、石を除いてやった。以来、河童の害は無い。
類似事例

(カッパ),トウ
1982年 神奈川県
相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
類似事例

カッパ,カッパマツ
1914年 茨城県
河童がしばしば村人に災いをなしていた。ある時、農夫が河童を捕らえ松の木に縛り殺そうとした。河童は涙を流して詫び、今後悪さをしないだけではなく、村人を守って水難の一切を除くと約束するので、放した。その後、河童の害がなくなったという。その時の松を河童松という。
類似事例

カッパ
1997年 青森県
岩木川の河童の害を防ぐため、キュウリを水神様と河童に供えた。
類似事例

カッパ
1930年 宮崎県
河童が悪さをするので、和尚が石に経文を書き、「この石が水にとけ失せるまで害がないように」と祈って川に投入れた。河童は困り和尚に嘆願したので、和尚は煎った豆を川に流し「芽が出るまで悪さをするな」と諭し、石を拾わせた。それ以来河童が悪さをしなくなった。
類似事例

カッパガミ
1956年 宮城県
農夫が馬の尻にくっついた河童を捕らえるが、向後人や馬に仇をするでないぞと放してやる。その後、農夫の家で振舞に膳椀が足りないと、不足の分だけ前夜軒先に置いてある。振舞が終ったのち元の所に置くと夜中に運び去る。あるとき椀の蓋をなくしてそのまま軒下に置いたら、以後持ってこなくなった。河童が助けられたお礼によその家から持ってきていたので、一つでもなくしては先方に申し訳ないと思ったのだろう。河童はいたずら者ながらも恩も耻も知っているといって、祠を立てて祀ったという。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内 ENGLISH