カラスヘビ,(ゾクシン) 1915年 愛媛県 烏蛇に馬の糞を投げるとどこまでも追いかけてくるという。
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カラスヘビ 1916年 香川県 烏蛇に馬の糞を投げつけるとどこまでもその人を追いかけてくるという。その時は竈の上まで逃げれば、荒神様の力で蛇は危害を加えることができないという。
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カラスヘビ 2001年 愛知県 昔内福寺に大きな烏蛇がいて、粗末な扱いがあると田畑を荒らした。村人は困り、山の中に祭り、大切に崇めると、それ以後は田畑に被害もなく旱魃の時などは雨乞いを聞き入れて雨を降らせ、豊作をもたらせてくれるようになった。山に祀った烏蛇は烏蛇明神と呼ばれ、金色の光となって姿を現したこともある。
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カラスヘビ 1992年 愛知県 大きな烏蛇が南知多におり、粗末に扱うとのたうち回って田畑を荒らした。百姓が困って、烏蛇を現在の場所に祀ると、以後は田畑に災害が無く、また干ばつの年には雨を降らせてくれるなどして作物がよく実ったという。
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カラスヘビ 1915年 愛知県 ある者が、追ってきた烏蛇の首を打ち落として殺した。その年の秋雨の降る日、笈を着て田仕事をしていると、蛇の頭が飛んできて笈の首の部分に咬み付いた。
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サル 1973年 三重県 猿が人間の嫁をもらった。その娘は長い草履を作ってくれといい、また水瓶を一つ買ってくれと言った。買ってもらった水瓶を猿に背負わせ、長い草履を履かせて、板橋を渡ろうとしたときに娘は長い草履を踏んだ。そうすると猿は転んで、川の水が水瓶に入って流れていってしまった。娘はそのまま家に帰ったという。
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ハイビョウノカミ,(ゾクシン) 1933年 兵庫県 飾磨郡では、肺病患者が死んだときは、出棺とともに家の水瓶を割る。肺病の神が水瓶に潜んでいるからだという。
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アカイイタチ 1989年 長野県 お供え物を赤いいたちが持って行ってしまうのをおかしいと思い、後をつけてみた。すると、古い木の下に入っていった。ねぎ様に聞いてみると、掘り返してみろという。彫ってみると餅だけ出てきた。さらに掘り返してみると、水が湧き出てきた。そこをいたち水と呼び、飲み水として使用するようになった。
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リュウオウ 1973年 奈良県 雨が淵に馬の沓を放り込んだら、竜王が怒って大雨を降らせたと伝えられている。
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シマヘビ,シロヲロチ,カラスヘビ 1915年 愛知県 縞蛇をシロオロチと言うことがある。烏蛇とシロオロチは夫婦だともいう。
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ネコ 1965年 宮崎県 猫を川に入れて水を飲ませ、死人を箒で叩くと、起き上がるという。
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テング,リュウ 1932年 香川県 讃州で満濃池の主の龍が小さな蛇となって日に当たっていると天狗にさらわれ、比良ヶ嶽の洞穴に入れられた。比叡山で水瓶をもった坊主も同じようにさらわれてきた。水瓶に水が数滴残っていたので、龍は坊主と共に逃げ出し、後に荒法師に化けていた天狗を蹴殺した。
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マヨケ,ウマノクツ 1981年 山形県 はきかえ用の馬の沓を拾ったら、軒下に下げておくと魔除けになる。
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クビキレウマ 1942年 高知県 首のない馬が走ってきたり歩いてきたりする。
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ミコシノニュウドウ 1989年 長野県 村外れには大きな森があり、そこを通らないと隣の集落へは行けなかった。そこを夜に通ると古坊主が出てくる。はじめは小坊主だが、だんだん大きくなり、いろいろ物を巻き上げるという。だから、小坊主が出てきたら「みこしの入道」とか、「お前より先に見越したぞ」というようなことを言う。すると大きくなれないので消えるという。道を通る人があるたびにそう言われるので稼ぎがなくなり、余所へ引っ越したという。
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ヘビ 1983年 栃木県 昔、すがという娘が城内に住む琴姫様に使えていた。琴姫は悪家老のたくらみを暴くための密書をすがに届けるように命じた。けれどもすがは待ち伏せていた侍に斬られた。侍は密書を入れた文箱を取ろうとしたが、烏蛇に化したすがに咬み殺された。しかし結局密書は奪われてしまった。それから琴姫様には烏蛇に守られるようになったので、蛇姫様と呼ばれた。
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クビナシウマ 1939年 福井県 首無し馬が出てくるといわれている。
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カッパ 1965年 宮崎県 猿は河童の敵で、見つけるとどこまでも追いかけていく。
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クツアト 1984年 長野県 荒武者であった新助は、あるとき暴徒に襲われて最期を遂げた。新助の沓跡といわれる石がある。弓の達人であった新助が矢を射るときに踏まえたい石に沓跡が残っている。
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ヒルマンボウズ 1979年 高知県 ひるまんぼうずは、小坊主の格好をしていて、相撲を取ろうと誘う。相撲をすると強くて血だらけにされた。饅頭をやるといわれたらそれは馬の糞であった。
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エンコー 1943年 高知県 昔、馬曳きが馬に乗せてくれという小坊主に会った。乗せてやったがいつのまにかいなくなっていた。そんなことが続き、3日目の晩、縄でぐるぐる巻きにして松明で焼き付けたた、痛い痛いと泣く泣く逃げていった。あくる晩、「よんべの焼くさしは面白かったのーし」と、障子の破れから長い手が出できたが、それは猿猴のものであった。
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