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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1931年 長野県
夜明け前、薄暗い林の中の近道を歩いていたら、足元から急に黒いものが飛び出した。それから道に迷ってしまった。腰をおろして目をつぶって気を静めてから目を開けてみると、すぐそばに松本街道があった。

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キツネ
1931年 長野県
夜遅く歩いていたら、道に迷い出るべき道に出られなくなった。そこで煙草に火をつけると、すぐ前の木立の向こうに道が見つかった。
類似事例

ムジナ,ツキ
1974年 茨城県
暗くなるまで畑仕事をして帰る途中に、松林にぼんやりと月が出ていた。月の無い晩のはずだったので、これはむじなだろうと思った。急いで松林を通り抜け、振り返ると化けた月が後からついてくるので、怖くなって家に急いで戻った。
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テング
1936年 岐阜県
山道の老杉の根元で休んでいると、急に頭上に気配を感じた。見ると5,6間上の枝に高さ1尺もある一枚歯の下駄を履いた下半身が見えた。恐ろしくなりひれ伏すと1刻余り何かに押し付けられ動けなかった。
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オトウカ
1956年 群馬県
山道で化け物に道を邪魔されることがある。足先に玉のようなものがまとわりつく。追いかけて行くと、何時の間にか行く先を見失い、とんでもない藪の中を歩き回り、終夜山の中をさまよい歩く事になる。オウトカ(狐の事)にまやかされたと言う。
類似事例

キツネ
1931年 長野県
道に迷い帰れなくなったので、狐に化かされたのかと思い、煙草を吸ってもう一度考えてみた。するとすぐ自分の前に大通りが見えてやっと家に帰ることができた。
類似事例

ガラッパ
1934年 鹿児島県
雨上がりの夜には、ガラッパのものらしい三本指の足跡を見た。先の方に青い光りの塊が見えたが、駆けつけて見ると消えた。
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タヌキ
1935年 愛知県
祝言の帰り、菓子箱をぶら下げて歩いているうちに日が暮れ、真っ暗になった。すると、いくら歩きなおしても、道を間違えてしまう。仕方がないので座り込んで菓子を食べてから、間違えてもかまわない覚悟で歩いたらいつも通りの道になった。安心した途端、目の前を真っ黒なものがずーんと音を立てて走り去った。
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ヘンゲ
1949年 徳島県
入ってはいけないいらずの森に入ると、道に迷ってあたりは暗くなった。もじゃもじゃとしたものが眼前にあらわれ、下のほうには黒いものが出てきた。変化だと思った。鍬を投げつけて、いそいで帰った。翌日、隣の大男が血みどろになっていた。
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タヌキ
1974年 和歌山県
提灯をつけて峠を登っていたら、道に大きな柴がこかしてあった。それを越えようと思って見てみると、何もなかった。狸にだまされたのだという。
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カイブツ,チ,マツ
1990年 山梨県
昔、夜に山の峠の松のところを通った人が怪物に殺され、木の下に埋められた。この話を聞いた村人が翌朝行ってみると、木の幹から血が流れ出ていた。
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ニュウドウボウズ
1933年 長野県
峠を登っていたら、今までよい天気だったのに俄かに真っ暗闇になった。すると入道坊主が現れ、怖くなって逃げ出した。これを聞いた村人は、狸か狢の仕業だろうと噂した。
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ミノヲキタヨウナクロイモノ,ケンムン
1987年 鹿児島県
夜遅く小川にさしかかろうとした時、後ろから「おまち」と声がかかった。振り返ると蓑を来たような黒いものが立っていた。
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キツネ
1937年 秋田県
日暮れの頃、松林や杉森などがどんどん飛んで後退してゆくので、狐の仕業と思い、赤い日を見せながら煙草をふきはじめると元通りの林に戻った。
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クビキレウマ
1922年 徳島県
夜更けに杉生山のほうからジャンジャンと鈴の音が聞こえてくる。道端に伏せていると前を行き過ぎたが、見ると首の無い馬であった。
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ヒトツメタタラ
1985年 和歌山県
夜、山道を一人で歩いていた。誰かが前を歩いて行く気配がするが、いくら見ても誰もいない。ふと顔を上げて見ると、目一つ、足一つの人がいた。それが一ツ目タタラである。
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タヌキガツク
1981年 京都府
鰯を買って帰る途中、峠を越える時に頭がぼーっとなりおかしくなった。そして手荷物を下から突き上げられた。狸がついたことを直感して荷物を差し上げ広い道に出ると何事も無かった。
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ヒトツメナントカトイウタヌキノバケモノ
1982年 三重県
胡桃から本郷へ夜道を歩いていると、道の前が急に明るくなって前へ進めなくなることがある。なにかにばかされたんだと思うと、道がパァーと元通り暗くなる。一つ目なんとかという狸の化物が頭の後ろからおおいかぶさってくるためだといった。昔はよくやられる人がいた。
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タヌキ
1971年 高知県
山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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タヌキ
2000年 愛媛県
昭和50年頃までは、近道をしようと松林に入ったおばあさんが、林の中にタヌキが出てきた。それにみとれていたおばあさんは、林の出口が分からずに日暮れまで迷ってしまった。
類似事例

タヌキ
1985年 愛媛県
夕暮れ、山で道を間違えた。タヌキに化かされた。
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