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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

モロハクノサケ
1949年 山梨県
小左次という孫が薪を売った金で酒を買って爺に飲ませていた。ある日山奥で孫が清水を飲んでみると、その水は酒で、大変喜んだ。この評判がお上に知れ、孫は「小左次の涙酒」という銘をもらって酒屋をはじめ、大いに繁盛した。

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コワシミズ
1949年 山梨県
昔九一色村に孝行な若者がいて、炭を焼いた金で竹筒一杯の酒を父にやっていた。ある時炭が売れず酒が買えなかった若者は、途中の清水を汲んでこれで我慢してくれと父にすすめた。ところがそれは良酒にかわっていた。この清水はコワシミズと呼ばれている。
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カミノタイワ
2001年 青森県
家を出た娘は、高砂の爺婆に似た老夫婦と同居することとなった。すると、不思議なことに娘の乗ってきた牛が蕪を引き抜いた跡から酒が湧き出した。娘らは店を出すことにしたが、それは酒が美味いのと娘の器量が良いのとで繁盛し、忽ち大酒屋となった。一方、娘と離縁した男は、すっかり零落してしまった。
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サケ
1976年 岐阜県
美濃国で貧しい男が酒好きな父親を養っていた。ある日薪を取りに行った山で、酒の流れている場所を見つけた。その場所は養老の滝といった。
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コワシミズ
1931年 東日本
関東から奥羽にかけて、強清水の伝説が残っている。酒好きの父親を持った息子がいた。酒を買う銭もないのにいつも酔っ払って帰ってくるので不思議に思って後をつけると、清水をがぶがぶ飲んでよい気持ちになって去っていく父親がいた。ためしに自分も飲んでみたが、ただの水であったという。
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ヨウロウノタキ
1978年 香川県
昔、息子が養老の滝の水を汲んで持って帰り、親に飲ませたところ、お酒だったという。
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サケ,イド
1967年 福島県
昔、勿来に孝子がいた。母親が酒好きであったが、貧乏なので飲ませることができない。それを悲しく思いながら、ある日家の後ろに井戸を掘った。すると酒のような水が湧き出、それがたいへん良い酒だったので、母親に飲ませて喜ばれたという。井戸を掘った鍬は出蔵寺にあるといわれ、大同2年にこの寺が建立されたときに、縁起が良い鍬として地ならしに使われたという。また、井戸は現在酒井関根の蛭田源右衛門という人の屋敷裏に跡が残っているという。
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サケイノトコ
1936年 福島県
家が貧しく酒を好む老母に十分飲ませることが出来ずにいた孝子が、家の外に井戸を掘ると酒がわきでた。
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リュウ
1976年 東京都
寛政の頃、小日向大曲で竜の昇天があった。その前に小日向あたりの家々を老僧が回って、竜が昇天するので気を付けるように注意を促した。旗本土屋某が、その老僧を座敷に上げて話をすると、老僧は実は竜であり、水がないために昇天を待っている事がわかった。そこで土屋氏は硯の水を神酒徳利に入れて与えると、老僧は喜んでそれを請け、数日後に晴天だったのが急に大風雨になったので、老僧が昇天したのだろうと土屋氏は思った。雨の水は墨水であったという。
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コワシミズ
1967年 福島県
まきを取りに行った翁が毎日酔って帰ってくる。ある人が不審に思い、ついて行くと、翁はそこにある水を飲み酔っていた。その人が飲んでみると水である。それから親は諸白、子は清水というようになった。ここを強清水といっている、という伝説がある。
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コワシミズ
1967年 福島県
まきを取りに行った翁が毎日酔って帰ってくる。ある人が不審に思い、ついて行くと、翁はそこにある水を飲み酔っていた。その人が飲んでみると水である。それから親は諸白、子は清水というようになった。ここを強清水といっている。
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ヤロコ
1974年 山形県
昔爺が藁打ちしていると小さな男の子が現れその周りを歩いた。追いかけると山の岩陰の大きな瓶に入った。中には黄金が入っていた。
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ニチレンショウニン,ツエ,イズミ
1967年 山梨県
昔日蓮上人が通った時、水を飲みたくなって一人の姥に水を求めると、姥は遠方まで水汲みに行って上人に出した。日蓮は気の毒に思いそこに杖をつき立てると泉が湧き出した。今もこれを姥清水と呼んでいる。
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ダンブリチョウジャ
2005年 秋田県
昔々,奥州のまた奥の郡にだんぶり長者という大金持ちがいた。だんぶりとは奥州の言葉で蜻蛉のことである。若い頃は正直でよく働く只の百姓だったが,ある日昼寝をしていると山の下から蜻蛉が一匹,何度も飛んできては男の周りを飛び回った。女房が不思議に思っていると男が目を覚まし,今うまい酒を飲んだという。二人で山に行ってみると酒の泉があり,山からは黄金が出てきた。そのため忽ち大金持ちになった。
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ヤロコノシミズ
1939年 茨城県
昔、ある男性が毎晩酔っぱらって帰ってきた。その理由を尋ねたところ、山際の清水を飲んでくるのだと答えた。それで、その流れを「野郎ッ子が清水」と言うようになったという。養老の滝の話と同じである。また、そのとき使った徳利が川崎の大師にあるという人もいた。
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(カッパ),トウ
1982年 神奈川県
相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
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カッパ
1974年 山形県
昔、ある貧乏な爺様が元日の朝豆がらで餅をあぶっていると、河童がやってきてかけごも(意味不明)をはいで「まかるまかる」といって逃げた。爺がおいかけていくと橋の下に瓶が浮いていて、波に今にもまかるようになっていたので、爺はそれを持ち帰り大金持ちになった。それ以来その家では元日の朝は豆がらでたきつけをする。
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チョウジャノミズ
1929年 岩手県
ある百姓が、大岩の下の清水で顔を洗うと、長い間の眼病が治った。その清水は霊験あらたかとして、多くの参詣人が集まるようになった。
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レイセン
1930年 岩手県
眼疾に苦しんでいた老婆が泉水で目を洗ったところ平癒した。この噂が広まり霊泉として人々の尊敬を集め、一年と経たないうちに小社が建立された。
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コウボウダイシ
1967年 福島県
この地では山中の水を汲みそれを煮て塩を作っていた。こんな山奥で塩の井が出ることは土地の人にとっても不思議なことであった。これは弘法大師がこられて尊い術で山奥まで潮を運んでくれたのだという。
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ホシノタマ
1956年 宮城県
元気な爺さまがいて、「俺は絶対に騙されない」といばっていた。あるとき山に木を切りに行くと、林の中にいた狐が爺を見て逃げていった。なおもそれを気をつけて見ていると、美しい娘になって爺をだまそうとするので、「化かすのもたいがいにしろ」と怒ると、狐の娘は涙を流しながら「言うことは何でも聞く」と許しを請うた。爺は「狐が持っているというさまざまなホシ(宝珠)の玉のうち、金の出るホシの玉をくれたら許す」というと狐は口の中から玉を出し、「3べん撫でると小判が一枚ずつ出る」と言った。試すとやっぱり出たのでのこぎりをしょって山を駆け下り、村の酒屋に行って五升も飲んだ。「今までの分もとっとけ」とホシの玉から小判を出して番頭に渡すと、ナラの葉っぱであり、ホシの玉もよく見るとナラの葉をまるめたものだった。いくらいばってもこの爺もうまく騙されたということだ。
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