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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

リュウ
1976年 東京都
寛政の頃、小日向大曲で竜の昇天があった。その前に小日向あたりの家々を老僧が回って、竜が昇天するので気を付けるように注意を促した。旗本土屋某が、その老僧を座敷に上げて話をすると、老僧は実は竜であり、水がないために昇天を待っている事がわかった。そこで土屋氏は硯の水を神酒徳利に入れて与えると、老僧は喜んでそれを請け、数日後に晴天だったのが急に大風雨になったので、老僧が昇天したのだろうと土屋氏は思った。雨の水は墨水であったという。

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リュウ,テング
1974年 香川県
讃岐国の万能池にすむ竜が小蛇の形になっていた時、比良山の天狗が鵄の形となって持ち帰って洞内に閉じこめた。そこには一滴の水もなかったので竜はどうすることもできず死にかけていた。しかし天狗がまた一人の僧を拉致してきたが、その僧は手水をつかうところで水瓶を持ちながら洞内に入れられたので、竜がその水一滴を得て天上し、僧を元の房に帰したという。
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リュウ,(タツマキ)
1935年 三重県
弘化2年4月、庄屋の兼次郎が三浦坂を登っていた時に、俄に雲が起き、海上で龍が水を吸い上げるのを見た。それは一条の黒い気のようなもので、忽ち雲は治まり、日光が心地よく差してきたという。
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アマゴイノギョウ
1997年 山梨県
降雨がなく日照り続きの時には雨乞いの行を行う。富士五湖の1つ、西湖の竜宮へ内野地区の親方と小遣いさんである天野仙太氏、通称仙太おじいが一升瓶を持って出かけて水を借りてくる。清水の池のほとにある瘤のついた樹木に瓶を吊るしておいて、それでも雨が降らない時は、神主が幣束、注連縄を樹木に縛って祝詞を奉上し拝んでから、水をコップに入れて池にこぼすと必ず雨が降った。
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ダイジャ
1934年 大阪府
大蛇が年に一度昇天する。その時に竜の姿が見え、井戸の周りには水煙が立ち上る。周囲の人家まで被害を受けるので、人々は恐れて何とか昇天しないようにと頼んだ。和尚は、天井に竜の絵を描いて竜を封じ込め、昇天を禁じるように祈願をしてもらった。
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シンランショウニン
1979年 山梨県
ある日の夕暮れに、1人の旅僧がやってきて泊まった。翌朝、ここは清浄なところだから何日か行をやりたいというので、堂へ案内した。婆さんが家の内に水の出る所はないものかと捜していると、その旅僧が場所を示した。掘ってみると清水がわき出した。ただし、この水はこの家の入用だけしか出ず、女性が不浄の時には汲んではいけないと約束した。ある時、婆さんが約束を忘れて水を飲んだところ、水が止まってしまったが、坊さんに話して拝んでもらうと、また水が出てきた。後にこの名僧は親鸞聖人であることがわかった。
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リュウ
1977年
寛政13年5月中旬に、摂州の海辺から怪風が吹いて、大坂市中を荒らした。これは竜が昇天したためだという。
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リュウオウ
1988年 奈良県
室生竜穴神社の竜穴には善達竜王が住んでいた。竜王は猿沢の池から春日山の香山に移り、さらにここに移った。賢俊僧都が竜王に対面しようと竜穴に入ると宮殿があり、竜王は「ここでは会えぬから3丁先で会おう」といった。僧都が穴を出ると、竜王が衣冠束帯で水面に現れた。僧都はその姿を像に刻み、竜穴神社を作った。以来ここに雨乞いすればたちまち大雨が降るという。
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リュウコツ
1940年 東京都
昔、小僧が草を刈っているときに、誤って小蛇の頭を口からまっぷたつにしてしまった。この小蛇は井の頭の龍だったので、たちまち真体になり、川には三日間血が流れた。小僧はその祟りで死に、頭の上部は中野の寺まで流れて祀られているが、下部は井の頭弁天にある。これが龍骨で、雨乞いしても雨が降らないとき、これを持ち出すと必ず雨が降るという。
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リュウ,ウロコ
1970年 大分県
竜ヶ淵に竜が棲んでいた。京都のある僧が修行のために淵の傍らに小屋を建てて昼夜読経をしていたら、ある夜竜が現れた。竜は僧の教えにより昇天し、銀色の鱗を残して去った。竜源寺にはその鱗が残されている。
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ダイジャ,アマゴイ
1944年 愛媛県
庄屋に一人娘があった。娘は蛇と通じ、大蛇のひいた白糸についていって瀧壺に入ってしまった。娘の親が娘を捜して瀧に入ると瀧の下には青畳が敷いてあり、娘と大蛇がいた。娘は蛇に連れられてここに来たためもう帰ることは出来ないといい證文を書いた。娘は、この證文を雨乞いの県画として瀧壺にかけると雨を降らすと約束した。その年は日照りであったが、瀧壺のまわりで祈願をすると、小さい蛇が降りてきて、雨が降ってきた。庄屋の家は絶えたが、この県画は残っており、神官が保存している。今でもこの瀧壺での祈願は有効的である。しかし、他村の人が行っても、蛇は出てこず鰻が出てきて雨を貰うことはできない。
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ダイジャ
1986年 埼玉県
昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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タケノノボリ
1987年 長野県
昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
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ワシザキノシブヤサブロウザエモンノムスメオセン,ダンセイショウニン,マコウガワノツチヤサンジュウロウ,メスヘビ,オスヘビ
1984年 新潟県
雨乞いには、鷲崎の渋谷三郎左衛門の娘おせんが天に上るときに、弾誓上人に乞うて、日照りには必ず雨を降らせるようにと願ったという山居の池にいき、水をかけ合う。これは、三郎左衛門の娘が雌蛇、真更川の土屋三十郎が雄蛇になって池に入って水のかけ合いをしたからという。
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ワシザキノシブヤサブロウザエモンノムスメオセン,ダンセイショウニン,マコウガワノツチヤサンジュウロウ,メスヘビ,オスヘビ
1984年 新潟県
雨乞いには、鷲崎の渋谷三郎左衛門の娘おせんが天に上るときに、弾誓上人に乞うて、日照りには必ず雨を降らせるようにと願ったという山居の池にいき、水をかけ合う。これは、三郎左衛門の娘が雌蛇、真更川の土屋三十郎が雄蛇になって池に入って水のかけ合いをしたからという。
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ナミコゾウ
1959年 静岡県
陸に上がって弱っている浪小僧(河童)を海に返してやったところ、旱天時に、この浪小僧が自分の父に頼んで雨を降らしてくれたという話が浜松市に伝わっている。
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リュウ
1977年 福島県
大雨が降り、社川から竜が昇ったり降りたりして暴れていた。通りかかった坊さまがお経を唱えてやると、コケラ(うろこ)3枚を残して昇天した。そのうろこを収めて作った不動明王が天竜山法泉寺の本尊。
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リュウ
1990年 長野県
神沢の権現池へ雨乞いに行ったところ、いたずら者が小便をして水をかき回した。するとたちまち雨が降り、池の主の竜が水に乗って現れたという。
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リュウ,アオヤギノモクタ
1932年 新潟県
旧幕時代、3月14日を中心に1週間、善導大師の法要が行われた。その期間中に青柳杢太という竜神がお参りする。その証拠は、畳が水で濡れているという。法要中は必ずほんの少しでも雨が降る。
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リュウ,アオヤギノモクタ
1932年 新潟県
天正16年、徳川幕府の命を受け幡随意院上人が九州の切支丹退治をなす諸国行脚のついでに善導寺にたちより、百日説法をした。そのとき青柳の竜神が御殿女中の姿で参詣していた。満願の日、竜神が上人に「妻は上州館林のつつじが池に住んでいて、あなたの済度を受け得脱した。自分も済度してもらいたい」と願って言う。そこで上人は済度してやった。この龍を町の人は「青柳の杢太」と呼んだ。
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リュウトウ
1974年 埼玉県
寛永20年に仙波喜多院で法事が行われていた時、明星水から竜燈が、客殿南面にあった杉の枝にあがった。人々は驚いて礼拝したという。
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